寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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別集団、湿地帯……リザードマンのいる方向へ。
様々に集落観光章にするつもりでしたからね。
原作とは違う道なれど、平和な雰囲気は出したいと……。
でも原作のオマージュとして、それっぽいシーンやセリフを出せたらなと……。
ある意味、クラフターの行いは侵攻。

感想、評価、登録並びに誤字報告ありがとうございます。 励みになります。



21.湿地と舞

 

 

「報告します! シス湖南方にて人間の集団を確認! 我等リザードマンの領域への侵攻と思われます!」

 

 

行くぞ。

このまま行けば湿地バイオームに辿り着き、キノコ狩りからのシチューにありつける。

クラフターは息を荒くし侵攻した。 空腹の所為で走れず鈍い。 だが確実に前進している。

 

 

「人間だと? それで数はどのくらいなのだ?」

「…………」

 

 

開拓と冒険に舞い上がり、食糧管理を怠ったのが原因だと判断する。

非常食の腐肉を喰らい、命を繋ぐ。

駄目だ。 腹が減る。 満腹まで食えれば腐肉もコスパが良いのだが。

が、中途半端にしか手元になく悪戯に空腹異常を引き起こす。

飢餓感に喘ぎながら、それでも湿地帯を目指した。

 

 

「どうした? 人間共の数はと聞いている」

「それが……非武装の人間およそ───」

 

 

他にもヒスイラン、スイレンの葉、ツタ、粘土が手に入る。

どれも魅力的だ。 特に粘土は焼けばレンガが手に入る。

 

資源を搾取だ。 無くなっちゃうまで❤︎

 

 

「たががそれ如きで……」

「で、ですが! 松明を立てまくりながらツルハシとスコップを振り回し街を作り続け、その破竹の勢いや凄まじく!」

「は!?」

「なんだそれは!? 信じられん!」

「ですから魔力感知と熱源探知で何度も確認したのですが……間違いありませんでした」

 

 

それでも湧き潰しは怠らない。

根性より習慣が勝る。 餓死しなくても瀕死に変わりない。 いつ小突かれて死ぬ事か。

その時、戻ってくる際の目印にもなる。 踏破した境界の目安でもある。

 

 

「有り得ん……!」

「そもそも何しに人間が!?」

「途方も無い資材や労力をどう賄っているのだ!」

「その人数で街を作りつつ侵攻? 理解が追いつかぬ……」

 

 

湿地は歩き難い。 水場が多いからだ。 埋め立てても良いが、風雅がある。 景観は維持したい。

湿る土。 生える木々。 垂れるツタ。 水面に揺れるスイレンの葉。 赤茶キノコ。

その中で建築を忘れ、のんびり釣糸を垂らすのも良い。 思えば、資源採掘を無理しなくて済む。

妙な使命感から、手段が目的になっていた様だ。

マルチでは資源の仁義なき争奪戦の様相を醸し出すから……。

 

 

「……噂ですが、オーガの里に人間が殴り込み蹂躙したとか」

「なんだって!?」

「与太話と思っていたのですが、妙な力を行使するなら或いは……」

 

 

……しかし釣りか。 最近していない。

落ち着いたらやろう。 偶には魚食も良い。

 

 

「人間共が湿地帯に侵入!」

 

 

おや。 いつの間にか着いた。

よし。 取り敢えずキノコ狩りだひゃっほい。

 

 

「松明を立てつつナニかを採取してます、キノコの様です!」

「……キノコ?」

 

 

魚は後だ。 そも釣竿が無い。

今は飯だ。 木材を3個消費しボウルを作り、採取したキノコ2個と組み合わせる。

出来たキノコシチューを有無を言わずに飲み干した。 美味い。 腹持ちも良い。

 

 

「な……ナニをしている?」

「食ってる……キノコを食っている……」

「いや違うぞ。 シチューにしているんだ」

「どうやってだ!?」

 

 

やっと落ち着いた。

幾つかは栽培用で持ち帰るべくインベントリに入れる。

1個あれば、適当に植えても放置しとけば増えるキノコ。 嫌いでは無い。

 

 

「馬鹿な。 キノコ狩りをしに遥々来た訳じゃあるまい」

「良く観察するんだ」

 

 

スイレンの葉を採取する。

畑の用水路を塞ぐのに使えるし、架橋工事にも活躍するから好きだ。

後ツタか。 鋏を振り回し採取する。 梯子代わりにもなるが、古壁風を演出したい時にも使えるから好き。 勝手に伸びるし。

 

 

「植物を刈っています!」

「湿地の植物学の研究か?」

「ええい! 意味が分からん! もう直接問い質してやるわ!」

「ガビル様ー!?」

 

 

この辺で良いや。

座標は知り得た。 インベントリに限度がある。 撤退してキノコ栽培しなきゃ。

と、踵を返すとなんかいた。 村人にドラゴン要素を混ぜた見た目をしている。

 

 

「おい人間共! ここは神聖なる我等リザードマンの領域であるぞ! 直ぐに立ち去れぃ!」

「ガビル様、格好良いー!」

「然り。 至極当然」

「よっ! 次期首領!」

「流石名持ち!」

「あっそれガビル様! それガビル様!」

 

 

なんだこいつら。

 

クラフターの前に踊り出て、踊り出す。

バシャバシャと水が跳ねる。

 

なるほど面白い。 これは彼等なりの挨拶なのだと見切った。

 

クラフターは頷くと披露する。 応えねば無作法というもの。

創造主も仲間との挨拶や歓喜を表す時、体を激しく動かす。 それをやる。

 

 

「腰が激しく動いている!?」

「腕と首もだ!」

「珍妙。 実に奇天烈」

「ふっ! 舞いで勝負しようと? 我等が領域の湿地で負ける筈が無い! 挑んだ事、後悔するが良い! 皆の者、行くぞ!」

 

 

暫く歓喜の舞をするクラフターとドラゴン風村人。

 

そうだ。 言葉が通じなくても文化が違くても表現は出来る。 通じ合う。

何故なら、それが世界の全てでは無いから。

 

新たな仲間が出来た事を確信しつつ、クラフターは異文化交流を楽しんだ。

 

 

「……ナニをしとるんだ、息子は」

「と、取り敢えず悪い人間達ではなさそうですね」

 

 




平和……。
でも困惑させ、迷惑は掛ける模様。

こんな世の中。
皆さんも お疲れ様です。 無理しないで下さいね。
こんな無責任な事しか書けませんが……。
作者の駄文、話で少しでも楽しんでくれている方がいれば幸いです。
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