そう、例え魔法の世界であっても……。
MODでここまで無いとしても……。
いや、だからこそ……。
リムルがスキルを取得していないのもあるので、詰みに備えないとだし(暴論。
「こ、これは一体……!?」
地下格納庫。
此処に鎮座する黒紫の君主を見上げ、来訪者は驚愕していた。
対ウィザー級大型対応二足歩行戦闘兵器
仮称: Iron REX・Powered
創造主としては嬉しい反応だ。
動力源及び回路であるBBや兵装搭載時の圧縮機構、小型化技術、稼動出力の底上げ技術、それらを可能にさせる理論等は極一部しか知らないから、説明を求められても困るが。
他の部分は大雑把に説明出来る。 TNTキャノンの基礎理論は昔からあるし。
胴体……頭部と言った方が良いかも知れない……にある固定兵装のディスペンサーもそうだ。
「……俺もよく分からん。 シズさん」
「私が聞いてもあまり。 強い敵を倒す為らしいよ」
「巨人、いや機械龍か? これ程の巨体が動くのか。 ドワルゴンでも似た研究がされていたが……人間程のサイズでも失敗したというのに……」
「まだ見た事ないんだけどな。 そうらしい。 因みに外殻の黒い石、破壊は困難だ」
「ぬぅ……この者達の技術を得られる機会が出来た事を改めて嬉しく思うと同時に……恐ろしくある」
「戦闘力は未知数。 それに技術も……コイツらの極々一部の奴しか知らないんだとさ」
コックピット内の装置類は謎だ。 安易に動かせる様に工夫されているとはいえ。
謎が多くて困る。 何故動くのか。 一部しか知らな過ぎだ。
黒曜石だからほぼ破壊されない設計だし、長距離TNTキャノンのアウトレンジ戦法の移動ユニット思想が強く、近接戦闘を主眼にしていないとはいえ……絶対は無い。
壊れたら即時修理は不可能と思われる。 応急処置も怪しい。
爆発物の衝撃が内部まで及んでも回路が寸断されない様にされているが、巨体故に村人サイズを相手にした時は困る。
それに……あらゆる装置は誤作動の可能性を秘めている。
過信はしない。 創造主でありながらそう思うのは恥であるとしても。
長距離砲撃時は行進間射撃をも可能にしているが、基本は精度を高める為に機体を安定させる。
その際、砲身内圧縮加圧に連動して音ブロックによる警報が出る。
発射時の凄まじい爆風の衝撃に巻き込ませない為、周囲に退避を促すのだが……それだけだ。
一度点火したTNTを止める術は無い。
だから砲身を最大仰角に上げて空中で砲弾が爆発するように仕向ける程度だ。
それすらも安全とは言い難く、うっかり空中に飛行物があれば巻き込んでしまうし、運用地形によっては不可能なポイントもあるだろう。
圧縮を中断させたり自爆する方法もあるが、それも中途半端になれば危険だ。
正直、問題が山積みの兵器だ。
下手しなくても欠陥品である。
問題児の矯正。 それもまた創造主の務めか。
そもそも我々が生みの親。 創造したのだ。 使用にも管理にも責任を伴うべきだろう。
「……秘匿、いや。 いずれ世界にバレるぞ。 管理者が自由人だろうからな」
「いっそ公開してやろうかと。 抑止力として」
「人間をどこまで理解している? 未知数とはいえ過ぎた力を見せられた者全員が恐怖に尻込みする訳では無いのだぞ。 したとして、逆に攻められる口実にすらなる」
「だよな、うん。 でも言ってくれたじゃん、その時はその時さ」
「……やれやれ。 俺もとんでもない国と盟約してしまったものよ」
「隠し事を続けられたより良いだろー? それも今更変えるなんて言うなよ?」
「はっはっはっ! 1本取られたわ!」
そうだ取り敢えず笑っておけ。
我々も笑っておく。 いつ笑えなくなるかも分からないのだし。
逆に悲惨過ぎて笑うしか無くなる、というオチもあるやも知れないけど。
もうこれ……マイクラじゃなくて良いんじゃね(殴殴殴。
いやでもストーリーは進めたい……。
どこまで出来るかな(遠い目。