あまり足踏みしてると進まないかもなので。
転スラは魔法や剣による戦闘のみの単純な話に収まらず、政治や経済、国交や陰謀が渦巻いていくので会議等での話が多くなる時があります。
それを全部取り入れようとすると大変なのとクラフターが束縛を受ける気がして飛ばせそうな場合飛ばします(言い訳。
あまりやると「おい、クラフトしろよ」状態になるかもですし……(今更感。
ですが時系列的にトリニティ辺りまでこれましたね。
取り入れるかは未定ですが(殴。
あれから寝起きを繰り返し今日という時に立つ。
あの日あの後、新顔達に新設された迎賓館にて酒が振る舞われた。
マルチならではの行いだとも思った。 新人に様々なツールや建材を渡して可愛がる様なものだ。
そうして仲良くなり、あわよくば友になり同好の陣営に引き込む。
正しく同志であり過ぎれば親友という真の友を獲得するという快挙をも為せよう。
というわけかリムル達はリンゴの蒸留酒を振る舞った。 新顔はイケる口らしい。
バケツサイズどころかチェストサイズに収まる酒を何個も平げ、我々がクラフトした酒も渡した側から飲み干した。
「ああ、幸せ♡」
幸福感のままに飲ま飲まウェイであった。 遠慮はいらないが蟒蛇とは恐ろしいと思う。 我々には真似出来ない豪酒であった。
思えば翌日もそうだった。
「め、盟主様……遅れて申し訳ありません……」
「アルビスどうした!? 旅の疲れか!?」
「朝に弱いだけだ。 ちょいと気付が必要だがな」
寝起きのニョロ村人は状態異常を受けたかのように顔色が悪かった時だ。
ところがチェストサイズの酒を飲んだら忽ち治った。 凄い。 酒とは牛乳バケツに代わる万病の薬か。 治癒ポーションの一種でもあるのか。
「……ふぅ。 お見苦しいところをお見せしました。 もう大丈夫です、視察へ参りましょう」
「うわばみ怖ぇ」
村人達は何事もなかった様にテンペスト観光へ動き出す。
朝から興味深い連中だ。 どちらかというと悪性ポーションとも言える酒を大量に飲んだら足取りは覚束ない筈なのに。
これも村人の為せる業なのか。 我々も特訓するべきか。 酒を飲んで摩天楼で綱渡りとか。
「しかしテンペストは凄い所ですね。 天をも削る塔が何基も建ち並び、合間を縦横する整備された道路。 張り巡る用水は飲み水に足る清水に足り、隙間に生える緑は外観を柔らかく見せてくれます」
「殆どアイツらが勝手に建造したんだがな」
「……言葉が通じませんの?」
「全くじゃない。 一応通訳がいるんだが価値観の違いか微妙でな……」
建造物群を誉めている。 喜ばしい。
相変わらずリムルは微妙な顔をしているが何時もの事だ。
「あの大きなドラゴンは?」
「地下に格納されている。 大きな脅威に対抗する為の兵器らしい」
「らしい、とは」
「それもアイツらが創ったからだ。 しかも極一部の者しか創り方を知らないらしい。 どこまで信じて良いんだか」
「苦労されていますのね……見学しても?」
「すまん。 それをすると怒るんだコイツら」
「内密にしたいのですね」
「あいや……俺の所為だ。 ミリムに地下の事を教えたから、それ以降、部外者が立ち入るのを嫌がる様になっちゃって……」
「……お察し致します」
地下にまで来なかったから安心した。
リムルとミリムの所為で散々な目に遭った。 あの嫌な日々以降、部外者を地下に……特にIRP格納庫に入れさせないようにしている。
一体何徹してジオフロントを修理補修した事か。 ゾンビイベントの様な緊急避難時は仕方なく受け入れるつもりだが。
荒らし許さん慈悲は無い。
「ところでお酒はあまり作れませんの?」
「ああ……果樹園は試験的で、殆ど森からの恵みに頼ってる」
「それなら良い考えがございます。 我がユーラザニアから果物を輸出しましょう」
「……成る程、それで酒を作って寄越してくれと……割合は?」
「細かい事は任せます。 美味しい酒が飲めればそれで良いので」
「おいおい……取り敢えず、その件は商人の代表に任せるか」
「……この方々も酒を作れるんですよね?」
「期待しない方が良いぞ。 気紛れ過ぎる」
「なら気紛れで良いので、彼等の酒も時々飲ませて下さいな」
「……出来たらな」
リムルから嫉妬の念を送られた気がする。
気がするだけだが。 気の所為か。
何にせよ気にする事でも無い。 リムルはリムル。 我々は創造主、クラフターである。
なんだかんだ、あまり進まず……。
リムルとの関係もある意味綱渡り。
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