会話や登場人物らの会話も変えつつ。
矛盾や間違いがあったら御免なさい。
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「……君たち、髭は毎日剃りなさい」
リムルは帰ってくるなりゲンナリしていたから、クラフターは首を傾げる他ない。
村人政治は複雑難解だ。 我々の領土権や交渉の比では無い。
「旦那、何があったんだ?」
「髭との騙し合いに負けたでやすか」
「チョロかったろうなぁ……」
「元気だして?」
「そ、そうよぉ。 本来の目的もあるしぃ」
嵌められた顔だ。
泥棒に入られた時や全ロストした我々に似る。
ともなれば同情心も湧くというもの。 リムルに近寄るとポンと頭に手を置いた。
「お前らの代わりに説教もされたんだからな、勘違いするなよ!?」
手を払われキレられた。
余程酷い目に遭ったか。 可哀想に。 クラフターは憐れみの目を向けた。
次いでに握飯を渡す。 元気になぁれ。
「いらねぇよ!」
拒絶反応を示す。 そっとしてやろう。
握飯を食いつつ離れる。 気を遣える我々は偉い。
「……それで、どんな話になったの?」
「大雑把に話すと、他国の人間を受け入れる際の施設や関税、そして安全保障」
「安全保障についてヤられたでやすな」
「……その通り。 相手が重要視したのは安全保障についてだったんだ」
ハァンハァンと小難しく鳴き出すリムル達。
またか。
通訳がいたとしてもクラフターには得がなさそうだから好きになれない。 煩いし。
「ドワルゴンの時と違う点があるのかな」
「そうなる。 互いの国に危機が迫った際、可能な限り助けるって事なんだけど……」
「旦那達にはメリットは低そうだ」
「テンペストの危機といったら災厄級の魔物に襲われる時よねぇ。 人間の国が出来る事は……」
「それは分かっていたんだ。 ただその」
「……関税の方に注目しちゃったと」
「か、金だけじゃないぞ? テンペストを人間に受け入れて欲しかったし? 共存共栄した光景を目指していたし?」
「……合わせて安全保障の方も結んだと」
「キョーゾンキョーエイだからネ。 友達ぴんちナラ助ケル、コレ当たり前ネ」
「失敗したのって脅威は魔物だけじゃない点……だよね」
「そうですよ畜生!? 東の帝国とか、まぁ他の人間の国が攻めてきた時も助けなきゃいけなくなった!」
「人間と仲良くしたいのに人間と戦争……矛盾するでやすな。 人的、物資、他国との政治的にも悪そうでやすし」
「本当にメリット無さそうねぇ」
「関税と防衛費を比べたら、関税なんて微々たるものだろうね」
「そうです、そうなんです、見事騙されたんですよ! だからこれ以上責めないでツラいの今! 畜生、人間やっぱ怖い!」
「"クラフター"とは違う怖さだね……」
リムルがハァンと叫ぶ。
一通りすると沈静化へ向かった。 良い傾向だ。
我々やシズには目的があるのだ。 忘れてはならない。
「あ、コイツらの技術提供の件もあったけど」
「けど?」
「国主でもどうしようも無い事がありますと伝えておいたよ。 何故か妙に納得された」
「……心中お察ししますってとこでやすな」
「追及されなくて良かったわねぇ」
「本当だな」
さても移動を開始し始める。
僅か3回程の寝起きでの観光であった。 名残惜しいが隣国にも素晴らしい事が待っているに違いない。
と、云う訳で然らば青空。 また後程。
対し、お久し振り鉄道。 変わったな。
「…………で、地下に戻った訳だが」
素晴らしい! クラフターは腕を振る!
地下労働班によりホームが整備された。 ベンチもある。
「イングラシア近郊にも繋がってるって」
「逆に繋げてない所ってあるのか?」
また敢えて搭乗口辺りの線路に傾斜……山上に。 トロッコに搭乗後、スイッチを押す事で自動発車する様に直されているではないか。
半自動化は元の世界でも良くクラフトされた手法である。 些細な変化だが、工夫や効率化が見て取れるのは大変喜ばしい事だ。
クラフト万歳。 クラフターは激しく腰を振る。
「……なんだろう、交渉の後だからかな……地下鉄の入口といい、ベンチといい……何故か日本を思い出すよ……そう……サラリーマン時代を……社畜時代を……ハハハ……ッ」
「リムル、しっかり!?」
「旦那が壊れたーッ!?」
リムルは兎も角、シズやトリオも大歓喜!
ここまで喜ばれるとは。
おお同志諸君よ!
やはりクラフトは素晴らしい事であろう?
トリオとは政治的な話をしている描写は無かったと思いますが、クラフターがいる所為という事で……。
削った感があるので粗さがあり「ここ違うねん」という部分もあるかも知れません。 その際は御免なさい……。
さてさて。
鬼門(?)のイングラシアへ。
ユウキとの絡み、マジどうしよう(殴。