寝て起きてクラフト案件。【完結】   作:ハヤモ

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政治話を簡潔にして、イングラシアへ。
会話や登場人物らの会話も変えつつ。
矛盾や間違いがあったら御免なさい。

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78.小話と再鉄道

 

 

「……君たち、髭は毎日剃りなさい」

 

 

リムルは帰ってくるなりゲンナリしていたから、クラフターは首を傾げる他ない。

村人政治は複雑難解だ。 我々の領土権や交渉の比では無い。

 

 

「旦那、何があったんだ?」

「髭との騙し合いに負けたでやすか」

「チョロかったろうなぁ……」

「元気だして?」

「そ、そうよぉ。 本来の目的もあるしぃ」

 

 

嵌められた顔だ。

泥棒に入られた時や全ロストした我々に似る。

ともなれば同情心も湧くというもの。 リムルに近寄るとポンと頭に手を置いた。

 

 

「お前らの代わりに説教もされたんだからな、勘違いするなよ!?」

 

 

手を払われキレられた。

余程酷い目に遭ったか。 可哀想に。 クラフターは憐れみの目を向けた。

次いでに握飯を渡す。 元気になぁれ。

 

 

「いらねぇよ!」

 

 

拒絶反応を示す。 そっとしてやろう。

握飯を食いつつ離れる。 気を遣える我々は偉い。

 

 

「……それで、どんな話になったの?」

「大雑把に話すと、他国の人間を受け入れる際の施設や関税、そして安全保障」

「安全保障についてヤられたでやすな」

「……その通り。 相手が重要視したのは安全保障についてだったんだ」

 

 

ハァンハァンと小難しく鳴き出すリムル達。

またか。

通訳がいたとしてもクラフターには得がなさそうだから好きになれない。 煩いし。

 

 

「ドワルゴンの時と違う点があるのかな」

「そうなる。 互いの国に危機が迫った際、可能な限り助けるって事なんだけど……」

「旦那達にはメリットは低そうだ」

「テンペストの危機といったら災厄級の魔物に襲われる時よねぇ。 人間の国が出来る事は……」

「それは分かっていたんだ。 ただその」

「……関税の方に注目しちゃったと」

「か、金だけじゃないぞ? テンペストを人間に受け入れて欲しかったし? 共存共栄した光景を目指していたし?」

「……合わせて安全保障の方も結んだと」

「キョーゾンキョーエイだからネ。 友達ぴんちナラ助ケル、コレ当たり前ネ」

「失敗したのって脅威は魔物だけじゃない点……だよね」

「そうですよ畜生!? 東の帝国とか、まぁ他の人間の国が攻めてきた時も助けなきゃいけなくなった!」

「人間と仲良くしたいのに人間と戦争……矛盾するでやすな。 人的、物資、他国との政治的にも悪そうでやすし」

「本当にメリット無さそうねぇ」

「関税と防衛費を比べたら、関税なんて微々たるものだろうね」

「そうです、そうなんです、見事騙されたんですよ! だからこれ以上責めないでツラいの今! 畜生、人間やっぱ怖い!」

「"クラフター"とは違う怖さだね……」

 

 

リムルがハァンと叫ぶ。

一通りすると沈静化へ向かった。 良い傾向だ。

我々やシズには目的があるのだ。 忘れてはならない。

 

 

「あ、コイツらの技術提供の件もあったけど」

「けど?」

「国主でもどうしようも無い事がありますと伝えておいたよ。 何故か妙に納得された」

「……心中お察ししますってとこでやすな」

「追及されなくて良かったわねぇ」

「本当だな」

 

 

さても移動を開始し始める。

僅か3回程の寝起きでの観光であった。 名残惜しいが隣国にも素晴らしい事が待っているに違いない。

 

と、云う訳で然らば青空。 また後程。

対し、お久し振り鉄道。 変わったな。

 

 

「…………で、地下に戻った訳だが」

 

 

素晴らしい! クラフターは腕を振る!

地下労働班によりホームが整備された。 ベンチもある。

 

 

「イングラシア近郊にも繋がってるって」

「逆に繋げてない所ってあるのか?」

 

 

また敢えて搭乗口辺りの線路に傾斜……山上に。 トロッコに搭乗後、スイッチを押す事で自動発車する様に直されているではないか。

半自動化は元の世界でも良くクラフトされた手法である。 些細な変化だが、工夫や効率化が見て取れるのは大変喜ばしい事だ。

クラフト万歳。 クラフターは激しく腰を振る。

 

 

「……なんだろう、交渉の後だからかな……地下鉄の入口といい、ベンチといい……何故か日本を思い出すよ……そう……サラリーマン時代を……社畜時代を……ハハハ……ッ」

「リムル、しっかり!?」

「旦那が壊れたーッ!?」

 

 

リムルは兎も角、シズやトリオも大歓喜!

ここまで喜ばれるとは。

おお同志諸君よ!

やはりクラフトは素晴らしい事であろう?




トリオとは政治的な話をしている描写は無かったと思いますが、クラフターがいる所為という事で……。
削った感があるので粗さがあり「ここ違うねん」という部分もあるかも知れません。 その際は御免なさい……。

さてさて。
鬼門(?)のイングラシアへ。
ユウキとの絡み、マジどうしよう(殴。
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