創造主の所為で警戒中。
漫画内でリムルは摩天楼の建設を本気で検討してみようと思っています。
作中では既にクラフターが建設しているので、思っていない模様……。
例によりゲーム的システム上のミス、誤字脱字等があればすいません。
いつも報告等、ありがとうございます。
「建築物が高く、ショーウィンドウもあるな」
蠱惑の大都市、inイングラシア。
我々は改めて凄い場所に立っている!
息すら詰まる心魂を揺さぶる光景に、創造主は歓喜し身を震わせた。
遠方に聳える荘厳な城に、下方この場に至るまでの広大な面積を造形の良い建造物が建ち並ぶ。
その感動たるや凄まじい。
腰が勝手に前後に激振し、溢れんばかりの悦びを享受し、腕と首も闇雲に振りまくる。
「旦那のトコとは違うけど」
「いや凄い。 造るならコッチにして欲しかった」
内なる衝動を表現する他無い。
村人によっては淫靡行為に見える卑猥な表現を思わすそうだが気にしない。
ソレをいつも通り公衆の面前で平然と行う彼等。
だが幸いな事に透明化の恩恵で誰の目にも見えていない。 今なんて装備が統一された武装村人の背後で腰を振っている同志がいるというのに。
「───例の人型集団は?」
「いや見ていない。 だが油断するな。 常に近くにいるものと思わねば」
「そうだな」
気を付けよう。
腰を振りながら漠然と注意した。
それにしてもやはり、とクラフター。
他者により創造された都会への立ち入り。
細部まで行き届いている場所ほど心躍るのは建築家としての性だ。
遠方からでも分かる荘厳な城だけでも感激ものだったが、己の足で立つ光景とは上空や地図の全体像とは全く異なる感動が存在するものだ。
計算された計画的な都市設計のみならず、内部に秘める美しさが見て取れる。
是非近くまで赴き、その外装及び内装を思う存分堪能する所存である。
……いや、今はシズだ。
冷静にならねば。 つい己を見失った。
「アイツらはもう入国したのか?」
「警備も厳重でやす。 していたら直ぐ騒ぎが起きると思うでやすが」
「町が広いから、直ぐに気が付かないかもぉ」
「シズさんはその辺、分からない?」
「うーん……分からないな。 彼等は遠方の仲間とも思念伝達が出来るみたいだけど、私は彼等に対して出来ないの」
「俺らとは違う原理なんだろうな、ソレも」
ここに来て問題が浮上。
合流どうしよう、と。
ここに来て痛恨の失敗に、クラフターは眉間に皺を寄せてしまう。
シズとの待ち合わせの仕方を決めておけば良かったと。
見知らぬ土地なら尚の事。 我々は遠方の同志にも、ある程度意志伝達の術があるがシズは曖昧だ。
仲間とはいえ我々と異なるのだから仕方ないのだが失念していた。 後悔先に立たず。
「旦那、取り敢えず宿に入ろう。 これだけ広い都市だ、慌てても仕方ない」
「おう……このまま行方不明になって欲しい」
「リムル」
「冗談だよ。 ただ問題を起こされる前に首根っこは掴んでおきたいが」
クラフターは取り敢えず路地裏に入ると、建物の側面に梯子を掛けて登ってみる。
見渡す為だったが、やはりというか湧き潰しがなっていない。 どこもそうなのか。
衝動で松明を刺してしまったが、逆に一重に創造主の強靭な精神力が成せた業だ。
バレるかも、という恐怖に怯えてはならない。
いつまでも闇を打ち払う事が出来ないのではシズ達も救えまい。
謎理論だ。 自己責任という言葉で罪悪感を誤魔化していると指摘されたら否定しない。
「───5名様ですね。 お部屋は何部屋ご用意いたしましょう」
「2部屋で」
松明を屋根に刺しつつ移動する。
移動しつつ周囲を見やる。 町に光を灯しつつシズ達を見つけねば。
「なんだ? 少し明るくなってきた?」
「お、おい屋根を見ろ! 松明が立てられていく!」
「幾つかは宙に浮いて動いてるぞ!?」
「まさかヤツらか!」
「だが姿が見えないぞ!?」
早速バレた。
下で武装村人が騒いでいる。
だが気にせず松明を刺していく。 武装村人を数多警邏させる前に、闇を打ち払うのが先決ではないかねと提訴する。
「結界があるというのに!?」
「魔力感知に引っかからない!」
「やはり人間……いや、そんな筈は」
「松明を立てまくる意味が分からん!」
「儀式か!?」
「だとしたら止めねば! 集団魔法や詠唱が始まっては遅い!」
「だがどうすれば!?」
「松明を外せ! それが鍵かも知れぬ!」
とうとう矢やら見えない投擲物なる物が飛んでくる。
が、見えない我々には攻撃を定められないらしい。 虚しく空を切る。
代わりに松明を射抜いている様に見えるが。
「駄目です! 松明が外れません!?」
「何故だ! 魔力も無いただの松明だろう!」
松明は手や水流で撤去するべし。
弓矢で撤去回収出来るなら、我々も楽な場面はあった。 使用済ブラマイ通路とか。
「くっ! 屋根の上だ、魔法弾も撃ちにくい」
「直接登るしかないか」
「それより先頭の、なんだ……宙を浮いて移動している松明辺りを狙え! 恐らく透明化している下手人がいるのだ!」
今度は此方に攻撃が飛んでくる様に。
慌てて手ぶら状態になり、屋根伝いに遠方へ逃げた。 矢が刺されば場所もバレて透明化の意味を成さない。
性質上、防具無着用だから余計に危険だ。
仕方ない。 松明は諦めてシズ探しに集中しよう。
というか最初からその筈だったのだが、はて。 我々は何か間違えていたか。 首を傾げるも答えは出ず。
代わりに元々求めていた答えのヒントがやってきた。
「外が騒がしいでやすな」
「なんとなく迎えに行けそうだけどぉ」
「旦那、行かなくて良いのか?」
「いかない。 もう牢屋は嫌なんでね!?」
「……私の知らない所でも苦労してたんだね」
今、聞き覚えのある声が聞こえたのだ。
夜の闇が迫る中、追手を撒きつつ周囲の探索を開始。
すると、どうだ。
リムルが窓に頬杖をつけて溜息を吐いているではないか。
「はぁ……アイツらも大人しければなぁ」
よもや広大な都市で直ぐ見つかるとは。
幸先が良い。
クラフターは嬉々として建物の屋根に立つ。 そこから視点を下にやる。 目標はこの下だ。
どうせ透明化も切れるし丁度良い。
シルク付きダイヤツルハシを振るう。
それで足場の屋根を破壊。 その穴から部屋にダイレクトアタックをかます。
「うおおおッ!?」「きゃっ!?」「ッ!」
砂埃に降り立つ創造主。
悲鳴も気にせず、素早く上の屋根を元の素材で修復。 これで良し。
「何事でやすか!?」
「大丈夫か旦那!」
「大丈夫だ……アイツらがダイナミックに合流しただけだから。 迷惑な方法で」
「って、女子は着替え中よぉ! 早く皆出てって頂戴!」
「あべしっ!?」「この仕打ちッ!?」
合流早々不思議な事が起きた。
トリオの内、華奢な村人が残り2人を叩いて部屋から追い出し始めた。
2人はハァンと鳴きながら締め出されてしまう。 可哀想に。 ナニをしたらそんな事に。
「まぁ、お前ららしいけどなッ!」
一方、リムルは問答無用で我々に飛び蹴りを喰らわしてきた。
出た声はウォッだったが、我々もハァンと鳴きたかった。
泊まった部屋の階とか、最上階だったとしても設備や基礎の都合で空洞あるんじゃねとも思いましたがダイレクト合流。
今回も文字数少なめ&進展あまりなし……(殴。
あかん、そろそろ失踪か!?(おいw