《ぼりぼり山登り》
唐突だが現在、僕は岩山を登ってクライミング配信をしていた。理由はそこに山があるから、では無く単純に探索と配信を同時に行っているからである。
始まりは草原から出てみるかそれとも留まるか考えていた時である。
(…ねぇねぇモニターさん、この草原じゃなくてほかの所に行きたいんだけど、行ったとしてここにまた戻ってこれるかな?)
『はい、ニュジオ様、私にはマッピング機能があるので此処に戻ってくる事は容易です。』
との事で近くの岩山に登ってみてるワケ。クライミング、と言っても安定した足場があればライダー…いや、ライバージャンプして登っているのでかなり素早く登っている。よいこはマネしないでね。道中狭い足場ながらシェイドが襲ってくるが小さめの岩のモンスターなのでツキノキネを使ったり下に転がしたりして難を逃れている。なので月ノ美兎シェイク(シェイクというのはモニターさんいわくフォームの事らしい)となって登ってる時もある訳だがリスナーさんからの視線が何となく下半身に集まってる気がする…。まぁ安心しろ、スパッツだ。
そんなわけで順調に登っている。でも道中見かけるシェイドが一種類しかいないのが気になるのでモニターさんに聞いてみる。
(モニターさん、あのちっちゃい岩のシェイドってなんなの?)
『あれは[シェイド名:ミニマムロックガーディアン]です。』
長い名前だな。
『おそらくガーディアンと名前がついている事から此処は彼らの守護地、言わば何かを守っているのでしょう。』
(なるほど、いつものキメラ系シェイドとは異なっているのはそういう事か、ガーディアン系シェイドと呼ぶか。)
そんなことを話していると、崖を登り終えた時、何者からかの投石攻撃を受ける。が、回避できた。
「危なっ!」
投げられた大きな石を見てみると、岩でできた足をパタパタと動かしている。
「これは…ミニマムロックガーディアン!?」
そんなの投げられるなんてどんな奴だ…と相手を見てみるとそこに居たのは岩。数秒目(?)があってしまう。
「モニターさん、なにあれ?」
と聞くとリスナーさんにも聞こえる信号で、
『あれは[スモールロックガーディアン]。ミニマムの上位種です。』
腰くらいまでの高さがミニマムならスモールは自分と同じ高さくらいだ。横幅は何倍も大きいけどね。
ともかくこいつを倒さなければ先へは進めない。
コメント欄から応援のコメントが流れる。
僕は月ノ美兎ライブウォッチを左手に、戦いを挑むのであった。