《謎がoverflow》
「ヌアルァ゙ァ゙ァ゙ーィ!」
絶賛奇声発声中の奈落落下中、僕は叫ぶことしか考えられなかった。もうね、やばいよね、中学の時の修学旅行先の某夢の国のアトラクションよりキツい。だって安全装置も何も無いもん。アニメとかではよく背中が下で落下する人達多いけど今更ながら羨ましいと感じてしまう。なぜならスカイダイビングのように大の字になりながら落下してるからね。ふ、風圧が…。あぁ、今のうちに目でも閉じて家族に向けて祈ろう。「母さん…父さん…ばあちゃん…じいちゃん…」
…もう祈り出してから何分たっただろう、近所の犬のレオにまで祈っちゃったよ…。あとは…って着地いつ?無限落下編なの?
そーっと目を開けてみると目の前には黄緑色のガラス板に〔ロード完了[OK]〕
と、書かれている。…なるほどね、この[OK]を押さないと永遠に落下するわけか。もうこの落下慣れちゃって無心でもいられるほどまでになっちゃった…。
奈落の先は地獄なのか深淵なのか…、やって見るしかないよね!
そうケツイをして僕は[OK]を押してみた。
「やっ〜と出れたぁ!シャバの空気は美味い!これホント!」なーんて言いながら目の前に広がる広大な草原を見る。
美しい。結構休日はインドア派だからこの景色はすごい!
まるでオープンワールドゲームのような感じだ~…ん?
さっきから妙にスースーするなと思ってたら、うわ、上半身裸!?下も異様にピッチリしてる水着!?なんか近未来的だな…。にしても下半身に違和感が無いと言うかなんというか…
ちょっと水着の素材やら伸縮性を確かめるため水着を伸ばしたりしてふと水着の下を見ると…。
アレが無い。男性ならついてるアレが。
え?まさか?と思い股を触ってみる。
ソレも無い。女性ならついてるソレも。
もう混乱して地面に膝を着き額に手を当てる。
手に硬い物が当たる。ダッシュで近くの小さな池に近ずいて池の鏡面を見る。顔全体を覆うのは凹凸の少ない水色の仮面。目の部分には「一バイラ」と黄緑色で書かれている。
なんだ?「いちばいら」って…ん?あ、そうか鏡面か、て事は…「ライバー」?でもこの変な柄どっかで見たような…
「あ!じ、ジオウ!」完全に混乱してて思い出せなかった。「え?でもライバー?」
『ティリン♪』
「うお!びっくりした!」奈落を出る時に見たあの黄緑色のガラス板?が突然現れた。
《二つのキーワードの詠唱確認。ライバー名「未定」に[ギフト:始まりへの一歩]を贈りました。機能が追加されました。インベントリに[ライブウォッチ:ブランク][キーアイテム:???]が追加されました。》
《30分後に警戒レベルが1上がります》
「…機能の使い方が自然にわかる…」僕は念じるように言った。「プロフィール!」
空中に文字が並ぶ。
〔種族:聖人 ライバー名:未定〕
わしゃ聖人でしたか。ならあの下半身事件にも納得だよ。
そしてとても気になっていたもう1つの機能。「インベントリ!」
白色のガラス板のような物、もとい特殊なモニター。
モニターの中に手を突っ込み入手したアイテムを見てみる。ひとつはブランクライドウォッチと特に見た目も変わらないブランクライブウォッチ。
そしてもうひとつはホワイトとブラックの色と変わってクリアブルーとホワイトの色をしたドライバー。その名も―
『ジゲンドライバー!!』
1番気合い入れるとこだから徹夜してしまった…
次回もよしなに!