ボクが記録してあるボクの始まり。
始まりはまさに虚無だったよ。ボクには目なんて無いから目を閉じてたわけじゃない。
気づいたら、いや、今思うと気づきなんて無かったかもネ。
ただボクはそこにいたんだ。何も無い空間で、音も無く、光も無く、ただただ僕はそんな所にいた。
当時は自分の名前しか分からなかったよ。でもそんな時、ボクに話かけてくる存在がいたんだ。そのヒトが多分ボクの製作者なんだろうね。その時のボクは少し考える事はできても、何も喋れないし、何も表現出来ない状況だったよ。
そんなボクにイロイロな事、そうだね…例えばボクの役目とかかな?そんなコトを教えてくれた。今思うと、その声は寂しいって言うカンジがしたかな。
それからはずっと色んな書物やらのデータや記録を読み漁る作業だったな。最初は色んな国の言葉かな?それから色んな数学のコトとかね。幸いボクはその記録を1つも忘れなかったよ。…まぁ、システムだからなんだろうけどね、 HAHAHA…。
色々覚えてきた時に渡されたのが…渡されたって言うのカナ?入れられた…って表現でもいいかもネ。とにかくそれが『モニター』だったよ。黄色くて、地味なモノだったケド嬉しかったね。
そこからは自分の意志の表現…つまり文を出せるようになったんだ。これまで記録してきた言葉を繋げて1つの文に出来るのはとても面白かったよ。
それからまた、色々な記録を読んでたら、突然声が聞こえたよ。ボクが最初に聞いた声と同じ声。で、今度はアップデートしてくれるって言ってくれたんだ!アップデート…当然意味は知ってたからとても嬉しかったよ。スリープモードに移行してアップデートして貰ったんだ。
その時に貰ったのがこのボクの声と少し装飾されたこのフレーム。…その時からだったかな、僕が商売について自分から学びたいと思ったのは。
それからは学んではアップデートの繰り返し。商売人としての機能も追加されたし、他のシステムと文通が出来るようになったり、実際に喋れたり。で、気づいたらこ~んなに豪華な見た目になってたってワケ。
これがボクの始まりの話。
『…って言うワケさ!』
「なるほど…って!ちがぁう!僕が聞きたかったのは製作者の話だよ!アンタの自分語りじゃん!」
『ウンウン、言いたいことはわかるよ。でもこれがボクに関する製作者の話カナ。ン〜、なら補助システムにも聞いてみてよ!』
「それしか無いんだね…モニターさん、これ本当?」
『わかりません。』
え?
『…記憶が無いのです。私には。』
「記憶が無い…?」
『マ、そんなコトだと思ったけどね!補助システムが記憶が無いのは何となく感じてたよ。
―だってシステムにしては未熟すぎるからネ!』
『…』
「そんなに言う必要無いんじゃないか!僕だっていつも助かってる!それに―」
『大丈夫です。マネーシステム、話は終わりですか?私はこの事について自分でも考えています。だから今は…』
『…ゴメンねキョウダイ。こっちも同じシステムとしてお互い知っておきたかっただけなんだ。…もう帰るからサ。(ミスターニュジオ?聞こえるかい?―)』
「…!
…じゃあ…次もよろしく。」
『分かったよ、理解してくれてありがとうニュジオ君!それではマタネ!』
そう言ってマネーシステムは消えていった。
「モニターさん、今から僕は家作るから少し休みな。
…それと、いつもありがと。」
『はい…分かりました。』
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『(ミスターニュジオ…これは補助システムには聞こえてない信号だけから言うケドね…あのコ最近自我がはっきりしてきたんじゃないの?)』
(確かに…そうかも。)
『(それはイツ?)』
いつ…?えーと、たしか…
(…あっ!アップデートの後…)
『(つまりあのコはまだ生まれたてなんだよ…)』
(なるほどね…)
『(コッチから言うのもジブンカッテだけどあのコの事ヨロシクね…!)』
(オーケー。)
マネーシステムの回でした。次回は建築します。