仮面ライバーNewジオウ(二次王)   作:ぱんどら組長

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《ライダーじゃなくてライバー、ね?》

変身完了した僕は先程自分の起こした突風で吹き飛んで体制を崩した狼ゴブリンを見据える。と、言うところで連絡が入った。『初変身完了。[ギフト:新人の心得]を入手しました。機能が一部追加されました。』

いいとこなのにー、と思いながら目の前の状況が理解出来てないような狼ゴブリンよりももっとインパクトのある物の存在を確認した。それは何度も見たことのあるもの…、V配信でよく見るコメント欄だった。Newジオウのカラーを元に作られたデカいモニターにデカく文字がゆっくりと追加されていく。内容は『お、誰さん?』『がんばえー』『今北産業』などよく見るコメントだった。まぁよくわかんないからここはスルーしよう。でもこれ誰からなんだ…?

まぁまず先に攻撃ふっかけよう。武器、武器…あれ?

そんなこと思っていると胸にすごい衝撃が入る。吹っ飛ぶ。痛い。

前を見ると狼ゴブリンが蹴りを入れたようなポーズをとってた。戸惑う僕を見て下品に喜んでいる。戸惑っているのはダメージだけじゃないんだけどね。なぜかって狼ゴブリンの頭の上には『8』と数字が書いてあった。なにこれ?レベル?だとしたらメチャ強じゃん。

『相手の世界から吸収したVTuberたちの「いいね」「高評価」「登録者数」です。』と、モニターさんが言う。なるほど少ないね。僕でも勝てそうな気がする!

『ちなみに[ライバー名:Newジオウ]の数値は0です。』

ワイ格下なのかよぉぉぉ(´;ω;`)

ちょっとテンションは下がるし気になるワードもあるけどまず戦闘や、やられてるばかりじゃダメだ!!

コメント欄には『おっおっ?』『よくわからんけど立てー!』などのコメントが。ちゃんと連動してるらしい。

体やインベントリの場所という場所探したけど武器がないのでとにかく素手でやろうか。

最初の戦闘は酷かった。殴り殴られ泥試合。でも相手の素早い動きも慣れてきたかな?と思う。ということを考えていたところで相手消滅。まぁ未知の硬い素材で作られたガントレットで殴ってるわけだから威力は高いよね〜。

コメント欄でも『もっと上手くできるでしょ』とか『回避って言葉知らないの?』と、なかなか辛辣だったが一部の格闘技好きからは結構高評だった。こんな泥試合でも喜んで見てくれてたのか…ちょっとジーンとしてしまった。

『ライブ終了まで数十秒。一言挨拶しましょう』

っえ?アイサツ?考えてないよそんなん!

で、迷った末。

「今回の配信見てくれてありがとうございます。またやるかもしれないのでま、また見てくだしゃいっ」

と、言うとライブが終わって変身解除された。

噛んだしなんの変哲もねぇことを言っちまったよ…

けれどコメント欄は高評でも不評でも最後まで0にはならなかった。ライブが終わったあと、僕はそんなコメント欄を見ながら不覚にも寂しさを感じてしまっていた。

ライバーか。ライバーなんだな。

僕が見てきたVTuberさん達の初配信もこんな感じだったんだろうか。

今度は盛り上げたい。

そんなことを考えていると夕方になってきた。さっきの作業部屋で休眠でもとるか…

 

その時の僕は知らなかった。狼ゴブリンの数値の低さの理由を、恐ろしい生態を。

 




週末なのでお昼に書いてみました。追加されたNewジオウの機能は次回説明します。
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