こ、これはスゲー!
まるで地面の中で成長する根みたいに感覚を伸ばせて地中の状況が分かる!
『上手くいったようですね。』
「なんか感動するわー、で?ここから何をすれば?」
『一旦地上を見渡して山を探しましょうか。』
そう言われてぐるっと辺りを見渡す。少し遠くに高そうな山を発見した。
「あったあった、そしたら…あの山に向かってこの《感覚の根》を伸ばせばいいのか!」
正解です。と、言われたので早速もう一度トライ。かなりの速さで地中を駆け巡る《感覚の根》はついに山へ到達し、目的の植物かもしれない根っこを見つける。
「この根だけなんか違うな…よし、[雑草博士]の草の名前が分かる効果をここで…」
『それは危ないです!』
え?、と思った瞬間、一気に沢山の草の情報が入って来てかなりの頭痛に襲われた。
頭痛の痛さで言葉にならないような声を出して、その場で転げ回り、何度も吐きそうになった。すると、モニターさんが慌てたように説明をする。
『ニュジオ様!貴方が出した《感覚の根》は長い腕じゃなく長い手なのです!
そこで名前等を鑑定してしまったら、目当ての植物に到達するまでに触れてきた植物の根の全ての名前と使い道が分かってしまい、その膨大なデータに脳が耐えきれません!』
な、なるほど…つまり普通と違う植物だということが分かったら鑑定しないでそっちに赴け…という事だったのか…
でも…
「モニターさん、…もう1回やらせてくれないかな?」
『? どういう訳ですか?』
「まぁ理由は聞かないでもう1回やらせてよ。」
『まぁ、それなら』
差し伸ばされた手を繋ぎもう一度《感覚の根》を目当ての植物に近ずける。
…1度あの痛みが来ると分かればもう大丈夫だ…よし!
「鑑定!うぉぉおおおお!」『!?』
「あ"あ"あ"あ"あ"!」『WARNING!今すぐやめてください!』
「い"、や"、なれでぎだ!」『WARNING!WARNING!危ないです!』
「よし、もっと根を伸ばすz…あ"あ"あ"あ"あ"!」
『何がしたいのですか!?推測不能!』
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「…ふぅこんくらいで良いだろう。果実の場所も分かったし、あとは…来い!」
《[ギフト:マジで草生える]を贈りました。[スキル:植物博士]とVエネルギー『1』を追加しました。》
『!?スキルシステムからのギフト?何故?』
「モニターさんさぁ、[寒さへの耐性]って、確か寒いところに長時間滞在してゲットできるんだよね?」
『確かにそうですが…!まさか!?』
「その『まさか』さ!あの状態に長〜く耐える事によって植物に対する熟練度を一気に上げたんだよ。」
『そんな、無茶苦茶な…』
「むちゃくちゃだとしてもどうせ苦難の先に成功があるのは変わらないよっ!」
そう言って僕はモニターさんにぎこちなくウインクした。
スキルシステムからの送られてくる文の『』を《》に変えました。