「これが白恋の実…って白イチゴじゃない?これ。」
そう言って僕は少し訝しげに果実を見る。どう見ても種が赤い白イチゴにしか見えないな…。
『確かにそう言われると《いちご》という果実に似てますね…』
モニターさんはあまりイチゴについても知らないらしい。国民的果物なんだけどなぁ…
「実は数えて…5個か。シュバルツ用に二つ…栽培用に二つ…そして試食用に1つ。」
数えて見ると少ない。希少性は高いのだから当然だろう。
「じゃあ食べてみるか…(モグモグ)ん?おおぉ!
ときめく様な甘さにきらめく様な程よい酸味!これは…悪魔的だ…」
自然と次の実に手を伸ばして…しまいたくなるがここは我慢だ。
「さてと…土壌についても学ばなければ…土をすくって…アイテム名は…?」
[土]
「予想どうりだな…家に帰ったら土について学ぶ方法を考えよう。…インベントリ!」
そう言ってインベントリの中に白恋の実と白恋の細木、そして大量の土を入れる。
『要件も満たしましたしシュバルツの元へ帰りましょう。』
そう言ってモニターさんが帰り道を先導する。
「アイツ今頃何してんのかねぇ…元に戻ってくれてたらいいんだけど…ってうわっ!」
痛った!滑ったわー、うー、お尻痛い…
『あっ!ニュジオ様、危ないです!』
慌てたようにモニターさんが言う。
「ああ…足元には気をつけるよ…」
ふー。おしりの部分だけ高性能スーツだからちべてー
『そうではなく!ニュジオ様!後ろ!』
そう言われて後ろを向くと雪がこちらに…迫ってきてる?
・・・「『雪崩だ!(です!)』」
そう理解した瞬間、僕は変身し、モニターさんを脇に抱え急いで下山する。
「あぁ…何しちゃったんだろオレ…」
シュバルツは1人木箱の様な物に入り雪や寒さを凌いでいた。
「昔っから体力あるだけのバカって事はこっちの世界に来ても変わらない…か。」
そう言いながらシュバルツは顔を俯かせる。
「あのNewジオウとか言うヤツ、戦闘に関して弱いからヘボいヤツかと思ったら…こんなの作れるのか…」
シュバルツはそう言って木箱をなでる。
「アイツ…《変われたヤツ》って言うオーラしてやがる…アイツはどこかで変わった…新しいジブンに変身できたんだろうな…少し羨ましいな。」
シュバルツの独り言は続く。
「オレもアイツを見てたら変われるかな…?変身できるかな…?誰かに認められるのかな…?」
今度は天を仰ぎシュバルツは物思いにふける。
突如凄い音が鳴る。外に出てみると少し向こうの山の雪が崩れて来ていた。
「!?あっちって…ニュジオが行った方向じゃねえか!」
シュバルツは走り出した。
「ニュジオ!大丈夫か!?」
シュバルツは山の近くの木に寄りかかっていたNewジオウを見つけた。
なんて弱々しい顔だ。仮面越しからでも表情は見える。
Newジオウはシュバルツに気づくと笑顔でこう言った。
「ハハハ…ちょっと滑っちゃって…」
シュバルツは確信した。コイツは不思議な強さを持っていると。そして自分の事を変えてくれるかもしれないという事を。
ちょっと作風(書き方)変わったかも…
こっちの方が小説っぽい気がする