「のわっ!んっ!?隙あり!(エディット エコー!)」
そう言って僕は冬将軍の氷の甲冑をオブスタクルギター アックスモードの振動でガリガリと削っている。
「ぐっ、コイツ…図体デカいくせに動きが速い…あっ!スパチャセンキュ!」
筋力や精神力アップ、そして気力回復ができるスキル[スパチャへの礼儀]を使う。
「オイ!ニュジオ!ギターの音くれ!」
シュバルツも大量の子分兵相手に少し押されているらしい。多少焦りながらギターの音を奏でる。とても難しい状況、つまり今、この状態はジリ貧だ。
でも活路はある。
『シェイカーターイム!』《月ノ美兎!》
「いきますよ!」
そう言って甲冑の甲斐田の力でひび割れた部分に向けて一撃入れる。そうすれば少しだが甲冑の1部が剥がれる。
これをもう何回も繰り返している。
そして多分、次が最後で甲冑は全て取れるはずだ。
そこにオブスタクルギターを喰らわせる。あとは念の為に…
「シュバルツ!ぺこらのブーツの力でアレ蹴って割ってくれ!」
「オシ!そのまま突き破ってやらぁ!!」
『《ぺこっと!》ディメンションバースト!』
「月兎流 百裂脚ぺこぉ!!」
割れろ!割れろ!そのまま突き抜け!
そう願ったところ最後の氷が剥がれる。このまま相手の体を突き抜けられるか、と思った矢先、冬将軍の体に大穴が空いた。
「よっしゃ!」
歓喜の声を漏らす僕に対してシュバルツは戸惑った様に声を出した。
「いや、おかしいぺこ!当たってないぺこ!」
当たってない…?
そう思った瞬間子分兵たちが粉雪となり冬将軍はそれと同化してどこかへ去っていった。
「なんだぺこ!逃げるのか!」
シュバルツが怒りの声をあげる。多分冬将軍は甲冑の復元の為にどこかへと飛んで行ったんだろう。
「シュバルツ…アイツは今の僕達じゃ勝てない相手なのかもしれないよ…」
「そんな事ないぺこ!逃げなかったら倒せたぺこ!」
「それは…解析の達人に聞くしかないね。モニターさん、御用だよ。」
そう言った僕の前に物陰から隠れていたモニターさんが出てくる。
『私は陰から相手を解析していましたが、氷の甲冑が剥がれた時、相手の能力値は上昇していました。』
「と言うと?」
『相手は私たちのことを好敵手として認めて、また戦いに来るそうです。』
「意味わかんねぇ!なんなんだよ…逃げやがって…」
『シュバルツ、今のあなたとニュジオ様では奴には勝てません。相手が逃げてくれただけ感謝するべきです。』
「くっ!」
「兎にも角にも、アイツを超えるためには修行も大切かもしれない。…だが、実は僕達、ここの地域に隠されているライブウォッチを探しに来たんだ。そのうちふたつは君のだろうけど、自身の強化の為として探しに行かないか?」
「…そうだな、希望があるのなら行こう。」
こうしてライブウォッチを探す旅が始まった。
一旦この章は終わりです。
次の章でニュジオ達は宿敵である冬将軍を倒せるのでしょうか?
というわけでまた後日に続きます。