「これが遺跡…正面から見ると壮大だね。」
目の前に見えるのはやたらと炎のような装飾が多い遺跡。
遺跡の前には古びた石碑があるが読んだ事もない文字で書いてあるので分からない。
「すげぇ『火』って感じだな!てゆーか、こりゃなんの文字だよ?」
シュバルツも同じことを考えていたようだ。これに詳しい人なら…
「モニターさんこれ読める?」
もうモニターさんに丸投げするしかないよね、これは。
『いえ、知らない文字ですね。』
案外サッと答えが返ってきた。え?モニターさんでも読めないの?マジか…
「とりあえず中に入ろう。やるしかないよ。」
この中に目的の物があるんだ。進むしかない。
「じゃあ出発!」
~10分後~
「いや…石版にもなにか書いてあるよ…なにか読む方法はないかな…?」
これには唸るしかないな…
『私に解読機能とかあれば良かったんですが…すいません…』
そう言ってモニターさんは少し画面を俯かせた。
「解読ねぇ…んー。ん?あ、そうだ。」
ちょっといい事閃いたぞ。
「[エディットコントロール:日本語字幕]!」
そう言うと石版の前に日本語の文が浮かび上がる。成功したのか!
「読める…!読めるぞ!」
「ほぉ、オレには見えないがなんか見えてんのか。」
『そのようですね。』
「ふむふむ…んー、よく分からないけど音読しますわ。」
えーと…
「〈記録:我々にはやらなければいけないことがある。それは生命体としての限界を超える事、そして世界の理を改変する事。それらを我々が達成する事で世界、いや、それ以上のなにかに接続できるのだ。〉」
「…は?」
シュバルツは間の抜けた声を出した。そりゃ当たり前だな。いきなりなんの話題か分からない文出されたらそうなるよな。
「とにかくこれは…誰かの記録って訳か。って事は、この世界に誰かいるって言う裏付けになるわけだ。」
まぁこの世界に来てから、焦げて壊れた家を見てから何となく感じてたから驚きはないけど…やっぱいるのか…。
『「いる」、と言うよりもこの遺跡の状態からして見たら「いた」、という方があっている気がしますが…』
確かにこの遺跡は結構年季が入ってる気がする。うん、モニターさんの言う通りだな。
「で、でも!あそこの炎ついてるぞ…!」
シュバルツは少し怖いのか分からないけど火のついた燭台を指さす。
…確かに燭台には火が着いている。って事は誰かいるんじゃ…?
『2人とも落ち着いてください。あれはこの世界で取れる、火のついたら永遠に燃え続ける水から火が出ているだけですよ。』
「そんな物があるのか…すごいな異世界って…」
『気になるのでしたらマネーシステムが売っているんではないでしょうか?』
「まぁ気になるけど今は遺跡探索だよ。ほらどんどん行くぞー。」
まだまだ探索は続く…