「うーん…沢山石版とかあるけどほとんどの内容が信仰のような話だな…。」
そう言って僕はまた一つ石版をモニターさんから受け取り、内容を解読する。
また同じような内容だな…。
『なにか新しい内容はありましたか?』
僕が少し難しい顔をしてたからか、モニターさんが聞いてくる。
「いや…毎回似たような文だなーって思ってさ。ところでシュバルツはなにしてんの?」
シュバルツも僕のように石版とにらめっこしている。
「ニュジオが出来んならオレだって解読出来るはず…ぐぬぬ…あー!わかんねぇ!」
そう言うとシュバルツは石版を素手で砕いてしまった。
「おいおい…貴重な古代の文献を壊すなよ…。まぁ僕が読み終えたやつだから良かったけど…」
モニターさんが作ってくれたオリジナルスキル[エディットコントロール]がないと、やっぱり容易に解読は出来ないようだな。モニターさん様々だね。
『ニュジオ様、この先広間があります。生命反応はありません。』
「広間か…よし、シュバルツ~、もう行くぞー。」
シュバルツは、おう、と返事をしてついてきた。何があるのかな…。
「ここが広間か…何も無い…って事は無くちゃんと宝箱がある…けど…」
部屋の中央に質素な箱があるけどどう見ても罠にしか見えないのだが。
「シュバルツ、あれ開けんなよ?」
「は?宝物の気配がプンプンするじゃねえか?開けるに決まってるだろ。」
「いや!あれ絶対、罠だから!」
なんて事を口論してたらモニターさんが話かけてきた。
『あの…なにか箱から出てきましたよ?』
「え?」
よく見ると箱の中から球体が浮かんできた。すると、いきなりその上から砂が落ちてくる。
「なんだあれ…ってシュバルツ!?」
不思議に思いながら見ていると、シュバルツがジゲンドライバー ニュクスを取り出している。…って事は?
「やっぱり罠かよぉ…」
そう言いながら僕もジゲンドライバーをインベントリから取り出す。
砂は球体の周りを大きく覆い尽くし、装飾された見た目に変わっていく。
『気をつけてください!あれはガーディアンの上位種のゴーレムです!』
なるほど…つまりあの球体はゴーレムのコアか。
「さしずめアイツは遺跡の守護者ってところだな…シュバルツ!配信の準備できてる?」
「もちろんだ!あの野郎、オレの期待を裏切りやがって…タダじゃ済まさねぇ!」
いや、勝手に宝物期待してたのそっちだし…とばっちり食らって怒られてるゴーレムが可哀想に思える…。
「って事で行くよ!!」
「「変身!!」」
久々に体が回転して変身が完了する。
「君はもう
「貴様はここで
こうして遺跡の守護者との戦いは始まった。
シュバルツの決めゼリフ考えるのにすごい時間かかりました。一安心です。