「やっと一息、ってところだな…ハァ。」
研究所からのほぼ1日かけて今の拠点である新しく見つけた洞穴に到着した僕らは疲れていた。いや、どちらかと言うと僕の方はものすごく疲れていた。
「うぅ…(なんだったんだあの研究所…霊か!?幽霊なのか!?)」
もう肩とか重いしなぁ…取り憑かれてないよね、僕?
「いやぁー、オレぁ膝ガクガクだぁ~。あ"ー、なんか食べてぇしそれにねみぃ…」
シュバルツは破人としてのリスクが響いてるようだ。ウトウトして目を閉じるかと思いきや腹が鳴ってその音で起きる、と言う謎の現象を起こしている。動物かなんかかコイツは?
「とりあえず僕が肉焼いとくからゆっくりしててよ。」
「マジか…恩に着る…」
「でもいつもより草のサラダ多めね。」
「えー…でも今はどうでもいいかも…ふぁぁあ。」
ほう、それくらい疲れてるのか。暖かくして眠れるようにポカポカ草を多めに入れるか。…辛いかもしれないけど。
とりあえず焼きながら明日からの予定を考えるか…。明日あの冬将軍をおびき寄せる為の建築物を作るか…。できるだけ目立つようにっていう事と、早めに相手の到着を知れるように高見やぐらを今回の建築物として考えておこう。
「…おっと、考え事してたらもう肉が焼けてた。…あとはポカポカ草とかの草をこの石のナイフで千切り…というかこの切れ味なら千切りと言うよりただのちぎりだな。いつか金属製のナイフ、欲しいなぁ…」
そんなこと考えつつジャコジャコとナイフを動かしながら
シュバルツへの夜食を作っていった。
「シュバルツ、肉焼けたぞ。皿(石)に置いとくからなー。」
(ぐ~~)
腹の音で返事しやがったぞ…ってあれ?
コイツ…寝ながら食事してる…お前は少年マンガの登場人物かなんかなのか…?…それにホントに女性なのか疑いかかってきたぞ…。
「…とりあえず僕も寝るか。シュバルツ、おやすみ。」
…ここは、どこだろう…あれ?まだ僕歩いてたっけ?
見渡す限りここは…森?
辺り一面綺麗な緑が広がっていた。少し遠くにまだ幼い少女がいる。
ねぇ、君ここどこ…っていきなり走り出すなよ…
おーい…待ってったら!
少女を追いかけていくと村に着いた。村の人達は賑やかに話あっている。
すいません…ちょっと聞きたいことが………って無視された…
村の人達にはどんなに話かけても僕がいないかのように無視される。残念に思いながら向こうを見ると少女が手を振っている。あの子について行くしかないみたい。
ちょっと待ってよ…早いって……この装飾どっかで見たことあるような……?
少し涼しくなってきた。どうやら大きな洞穴の入り口みたいだ。汗を拭っているつるはしを持った人や、難しい顔をしてる人がここには多い。
えぇ…ここ入っていいの…?危ないから待ってってば!
少女はどんどん先へ進む。それに自分はついて行く。そうこうしてると洞穴の最深部に着く。つるはしを持った作業員たちが一心不乱に岩を削っている。少女はこれを自分に見せたかったらしい。少女の顔を見るが何故かよく見えない。
…一体何なの…?ん!?
突如上がった作業員の声に気づいて前を見ると岩の中からなにかが見える。
それはどんどん発光していき、僕はその中に引きずり込まれた。