うどんはずるずる
ラーメンは?
パスタはぱくぱく
そばはずっずっ
炭酸が抜ける音は寂しい音。
チャイムの音は何色?
熱中症に気をつけて。
一歩、二歩、五歩。
途方のない道を歩き続ける。
見覚えのある橋と交差点、見覚えのある畑と信号その全てが乱雑に配置されていました。
知らない橋の上、女の子は僕に言いました。
「 」
なんて言ったかはわからないし思い出せないけど、その言葉に無性に腹が立ちました。
頭の先にまで怒りが達した僕は、どこからか取り出したアコースティックギターを畑に投げ捨てます。
女の子はバツの悪そうな顔をしていました。
僕は傷一つ付かなかったアコースティックギターのチューニングを済ませて、聞こえないコードを一つ鳴らしました。
彼女は小さなカートに乗って遊んでいる。
僕はあの女の子のことが大好きなので、会いにいくために探し回りました。
ここで記憶は途切れています。
朝目が覚めて女の子のことを考える。
だけど出てこない。記憶の引き出しに存在しなかったのです。
僕はあの女の子にいろんな女の子を代入しました。初めて好きになった子とか、初めてお付き合いをした子とか。体操服を貸した女の子とか、後輩の女の子とか。
思い浮かぶ全ての異性を当てはめてみても、どれもしっくりこない。
一体どうしたものか。
僕の心は寂しさに覆われます。
誰かに愛して欲しいと思います。
インターネットの広場で大声を出してみても、なんの返答もありません。
やまびこだって。
なんだか気分が悪いので散歩を始めた。
風は少し吹いていますが、簡単な小動物ならすぐに殺せるくらいの日照りが僕を襲います。
でも歩かなきゃ。歩かなきゃ正気じゃいられない。そんな気がしました。
僕だって、見境なしに散歩をするわけじゃあありません。
最近少し間接的にお話をした女の子に会いたいと思ったので、その女の子がいる場所に大まかな目的地を得ました。
その子の家も知らない。
でも会えたら嬉しいでしょう?
今日は何もなく目が覚めた。
ああ。変わってない。
昨日の続きのストーリーはもう打ち切りかも。
ちょっとだけ死にたいなあ、なんて考えちゃったり。
いい朝だ!朝日が僕を迎えてくれるんだ。
死にたいなんていうはみ出させた感情を、ピコピコハンマーみたいな、優しいハンマーで叩いてくれました。
人生で一番、好きだった女の子が。
夢の女の子はあなただ。それでいい。もうそれがいいの。
優しい言葉、嬉しいな。
空っぽの言葉でも、妄想で具がたくさん詰まったおいしいおにぎりになるんだよ。
サンドウィッチでも作ろうかな。
具はたくさんあった方がいい。
みんな僕のことを愛していて、恨んでいて、考えていて、気にかけてくれる。
アイスクリームはすぐに溶けちゃうけどね。
もう朝だよ。
寝るなら今からじゃないかな。
違うかも?
ならそれでもいいかもね。
森の中は暗い。
街の中は明るい。
テーマソングなんかいらない。
少なくともベッドの中には。
苦しいのは息ができないからかもしれない。
苦いのは苦いものを食べてるからかもしれない。
どうでもいいね、みんなにとっては。