Side: 猗窩座
青銀乱
ひゅるるるるるるーーーーー
ドォン!!!
ひゅるるるるるるーーーーー
ドドォン!!!
東の空に、大輪の花火が咲く。
大地から光が昇っていきーーー
夜空にパッと、光の花が咲き誇る。
わいわいがやがや、と。
花火について楽しく騒がしい子供たちの
「美しいものですね、
「・・・・・・ああ」
ドドドドォン!!!
ひゅるるるるるるーーーーー
ドドォン!!!
ひゅるるるるるるーーーーー
ドォン!!!
少しの間の後、特別大きな花火が夜空に舞った。
ピカっと閃光が輝き
中心部から赤色の花が開き
外周部に青色をした大輪の花が咲く
大輪の花は青色から銀色に輝きながら消えていった。
ドォン!!!
と、遅れて音が聞こえてくる。
まさに職人芸。
その見事な花火を目にした瞬間、狛治と呼ばれた男が
「
急な話で申し訳ないが、今すぐここを発つ」
「えっ!?」
思わぬ方向から声があがる。
二人して見ると、お盆に乗せたお茶を運んでくる
「もう行っちゃうんですか?」
「ああ。馬鹿弟子が俺を呼んでいるらしい。
呼ばれたら行くと、約束したからな」
お盆の上にある湯呑みを手に取り、ひと口に飲み干す。
「ふぅ・・・美味い。
ちょうど良い温度だ。
ありがとう炭治郎」
ポン、と。
寂しそうな表情を見せる子供の頭を撫でる。
炭治郎達と過ごす日々は、不思議と不快ではなかった。
この糞みたいな一生の、唯一の思い出を想起させる。
「炭治郎。笑って見送ろう。
・・・狛治さん、
「いずれ必ずお前に勝つ。
・・・それまで死ぬなよ、炭十郎」
「・・・・・・」
「そんな顔をするな。
「うん」
「父のように強い男になれ」
「うん」
花火に照らされて、炭治郎の笑顔が垣間見えた。
寂しさをぐっと
頭から手を離し、炭十郎へと目線を送る。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
元より、一つの道を極めんとする者同士。
それ以上の言葉は要らなかった。
それから音もなく、男の姿は夕闇に消えていった。
ひゅるるるるるるーーーーー
ドォン!!!
ひゅるるるるるるーーーーー
ドドォン!!!
「・・・父さん、俺にもヒノカミ
今までみたいに近くで見るだけじゃなくて、もっとしっかりと」
「・・・大変だぞ。習い始めの頃は。
息も絶え絶えになって辛い。
それでもやる覚悟があるか?」
「うん!やるよ、俺。
それでみんなを守れるくらい、強くなるんだ」
「そうか・・・分かった。
それなら、明日の朝から始めよう」
「うん!」
賑やかな時間が終わり、夜空に静寂が訪れる。
見上げれば満天の星が輝いていた。
「ありがとう、狛治さん・・・
果たすべき約束が、増えてしまったな・・・」
アニメもキリの良いところで、原作や考察をもう一度見返しておりました。
柱になる順番などは、諸説あって難しいですね。
エンディングまでのプロットは固まりましたので、第四章を再開します。
鈍亀更新は、もうちょっと続きそうですm(_ _)m