Side: 沙代
めのまえに、ひめじまさんがいる。
あいたかった!
あいたかった!!
ずっと、しんぱいしてた!!!
「
お前は一度、ちゃんと
はくじさんが、別れる前にそう言ってくれたから、わたしもゆうきをだせた。
「ひめじまさん!
みんなのところにいこう?」
ひめじまさんは、こまったような顔で、かいがくのほうをむいた。
「どういう・・・?」
「あー・・・
あの後、みんなのお墓を建てたんだ。
一緒に墓参りに行こうってことだと思う」
おはかと聞いて、ひめじまさんは泣いていた。
「・・・そうか、ありがとう。
じゃあ、みんなで行こう」
「やった!
ひめじまさんといっしょ!」
「・・・沙代、
お前たちは、皆を守れなかった私を、弱かった私を恨んではいないのか?」
うらむ・・・?
きらいになるってこと?
「なんで?」
「・・・・・・」
「俺も疑問だな。どういう事?」
ひめじまさんは、向こうをむいてしまった。
「・・・私は・・・わたしは・・・
バケモノなのだろう・・・?」
『バケモノ』
そうだ。そうだった。
なんでわすれていたんだろう?
わたしのせいで、ひめじまさんがつかまったんだ。
わたしのせいで、ひめじまさんがーーー
「ちが、ちがう、ちがうの!
ひめじまさ、ごめ!ごめんなさい!!
わたしが、わたしのせいで・・・
うぅ、ひっく、うわあああああああぁぁぁ!!!」
「あー、沙代、泣くな。泣くな。
俺も沙代も、あの時弱かった自分が許せないだけだ」
「お前たちがそのつもりでも、現に私は殺されかけた。
お館様がいなければ、どうなっていたか・・・」
「悲鳴嶼さん。
あの場には、簀巻きにされた鬼の身体が残っていたはず。
村の誰もそれを見なかったのか?」
「・・・いや、最初の数人は見ていたと思う。
そう言えば、誰も鬼のことを信じないのは、今考えれば・・・」
「やっぱりそうか。
これは後から猗窩座さんに聞いた話だけど・・・
事件の後、沙代は恐怖で喋れなくなっていたらしい。
そんな沙代を利用して、悲鳴嶼さんを殺そうとしたのは地主の野郎だ。
あの野郎、寺の土地権を手に入れるために、沙代を口封じして、悲鳴嶼さんを殺そうとしたんだ!」
「な!?
・・・いや、確かにそれならば・・・」
「沙代と猗窩座さんは、悲鳴嶼さんを探すために地主の家に乗り込んだ。
そこで地主の野郎がぺらぺらと喋っているのを聞いてしまって・・・
その場で沙代も殺されかけた。
だから、猗窩座さんがあの野郎を・・・」
「ひっく、うああぁぁぁぁ・・・」
そうだ。
わたしが、わたしがーーー
「ごめ、ごめんなさい・・・
ひめじまさん・・・わたし・・・」
「・・・そうか。
・・・そうだったのか・・・」
そんなわたしに、ひめじまさんは、ほほえんでくれた。
やさしく頭をなでてくれた。
「・・・すまなかった。
お前たちの思いに気付いてやれなかった・・・」
「うわああぁぁぁぁぁん!!!
こわかったよぉぉぉ!
ひめじまさぁぁぁぁん・・・」
ひめじまさんの手はあったかくて、なみだが止まらなかった。
「
あの人も口下手だから、詳しいことは墓参りの時に話すよ。
悲鳴嶼さんも、
任務で忙しいだろうから、墓参りの日は合わせるよ」
「獪岳、
「そんなに話した事はないけど。
みんなのお墓に名前を書くために、筆を貸してくれた。
それに猗窩座さんとまともに戦える人だったから、強烈に覚えてる。
悲鳴嶼さんも、負けないくらい強かったけどな!!」
「そうか、あの御仁が・・・
ありがとう獪岳。
だが私などは柱の中では新参者に過ぎない。
猗窩座がその気なら、私は死んでいただろう。
あの御夫妻のように、精進あるのみ・・・」
「いい。
俺が弱かったのが悪いんだ。
それにアイツらは、家族が来るのをずっと待ってる」
「ふ・・・そうか、家族か。
変わったな、獪岳・・・」
「よせ、俺の頭を撫でるな!」
「ふふふ・・・
かいがく、てれてる」
「照れてない!
・・・それと、悲鳴嶼さんにお願いがあるんだ」
「なんだ?
私にできることなら・・・」
「俺に、
スッと、ひめじまさんの顔がきびしくなった。
「・・・・・・それは」
カァァァァァ!
カァァァァァ!!
「む、
絶佳の鳴き声はイメージです。
盲目の悲鳴嶼さんの鎹鴉なので間違いなく優秀だと思いますが、情報が無いのでセリフは割愛。
獪岳の言う『家族』の中に、自分は入ってません。
そのことに悲鳴嶼さんは気付いています。
沙代は6歳なので、小学一年生レベルの漢字を入れてます。
(何故6歳かと言うと、悲鳴嶼さんが柱になった時期だから)
珠世さんと槇寿郎さんが、喜んで教えたりしたんじゃないかなぁ。