弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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とうとう100個目の更新…厳密には97話だけど。
終わったら何しようかな…?
第97話です、お楽しみください


第97話 艦長の奇策

「………」

 

 

 ──来ている

 カルデアのストームボーダーを参考に建造されたHOPEボーダーが。

 

 

 ストームボーダーに及ばない性能をどこから持ち込んだか機神の残骸を組み込むことによって上乗せしている

もちろんそんなことそうそうできるものでは無い、例えるならダンプカーに大砲を無理矢理取り付けているようなもので付け焼き刃に等しい

 

 

「…ああ、見えておる」

 既にもう1人の(ワタクシ)からHOPEボーダーが飛び立っていることは聞いていたが実際にこうして見ると改めて実感するのだ

《そんな玩具でも彼らはやってくる》と

 

 

 はて、さて、

 自身の対界宝具、ツングースカ・ナインドライブはまだ撃てない。10万トンを超える質量攻撃にはそれなりに準備を要する

もちろん準備が終わればすぐさま終末へと加速し、そこから新しい世界が生まれる

 

 

 迎撃態勢 デメテル、アルテミス、起動

 

 

「ふふふっ」

 木っ端の如き人類達よ、いかにしてこれを止めるか見せてもらおうか

 

 

HOPEボーダー 第10エンジン調整路にて…

 

 

「くっ…あ…!ま、まだですか衛宮整備長!」

 ミサイルは丸々ヴォーダイム艦長が防いでくれてるが反対方向から来るよく分からないレーザー攻撃が激しすぎる!

「これで最後…!よし、第10エンジン整備完了!」あと俺は補佐です!

「整備完了!繰り返す、整備完了ォ!」

 

 

「よし、みんなよくやってくれた!すぐに艦内に戻れ!

 ダヴィンチ!15秒後に全エンジンの回転数を最大まで上げるんだ!」

『分かった!』

 

 

「甲板上の戦闘員は全員退避!」

「急げ!急げェ!」

 

 

「聞こえるかセイバー、オリオンだ!

 俺が殿をやるから乗務員と一緒に艦内へ行け!俺だけならダクトを伝って砲台から戻れる!」

「アーチャー…感謝します!…シロウ、こっちです!」

 

 

 最後まで残っていたオリオンとキリシュタリアの援護により、なんとか甲板上の乗務員は無事艦内に帰還したものの──

「で?ここからどうするんだ艦長!」

 なんとか俺とネリスさん、他のみんなの協力でエンジン調整は終わったが依然として外の脅威は無くなっていない、いったいどうやって奴らを倒すのか…

 

 

「我々の目的はフォーリナー、コヤンスカヤの宝具の阻止!第一目標のそれを最優先にすることに変わりはない」

 普段の白いスーツ…ではなく表が黒、裏地が赤の、まるでヴァンパイアのような軍服を着こなしたキリシュタリアがこれまた黒い帽子の鍔をつまんで静かに言う

 

 

 …ええと

「つまり?」

「速度で突き放す!ダヴィンチ!」

『回転率97…99…101…!行けるよ!』

「全エンジン加速!最高速度まで加速させろ!」

『了解!!乗組員は衝撃に備えて!』

 

 

「うわ!」

 ガクンと艦内にかかる強烈なGに思わずすっ転ぶ

「衛宮さん!」

「悪いけど衝撃緩和の機能まで付けている余裕は無かった!それよりも整備班は今のうちに艦内後部入口に向かってくれ!多分仕事が増える!

セイバーは整備班の護衛だ、間違っても後部には入らないでくれよ!」

 

 

「ま、待ってください!いったい後ろに何が!?」

「セイバー!ここは艦長の言うことを聞こう、ついて来てくれ!」

「分かりました!」

 

 

 ──さて!

「ぐ…なんてG…!」

『作っておいて言うのもなんだけどここまで速度が出るとはね!』

「残骸とはいえ機神ゼウスの一部が使われている艦だ、その気になれば広大な宇宙の端から端まで移動することだってできたかもしれないゼウスの力なら…!」

 

 

「…!NFFボーダーとの距離、1500!…1600!1700!」

「やった!突き放したぞ!」

「まだだ!」

ドドドドッ!

 

 

「うっおっ…!あ、アフロディーテより再び砲撃!距離が離れるどころか近付いてきてます!」

「構うな!全速前進!」

 これでNFFボーダーを突き離したとしてもアフロディーテは追ってくるだろう、ゼウスという核があるとはいえ機神の純度、精度はアフロディーテの方が上だ

 

 

「みんな、私の合図を待て、それまで全速前進だ!」

「し、しかしこのままじゃアフロディーテに!」

「静かに!…ヴォーダイム艦長、何か作戦が…?」

「ある!だからファムルソローネ副艦長、そしてみんな!私を信じてほしい」

「「「…了解!」」」

 

 

「ダヴィンチ!先の結果は?」

『雷装なら破壊できそうだ、でも相当近くで当てないと…』

「やはりね、うん、それでいい!」雷装起動用意!

 NFFボーダーはともかく機神を振り切るのは不可能に近い、そして2機とも撃墜することなど更に不可能だ

 

 

 …()()()()()()()()()──

 

 

ドドドドッ!

 

 

「第4、第5エンジン被弾!出力低下!」

『まずいバランスが!』

「第9、第10エンジンの出力を抑えろ!」

「し、しかし艦長、それではNFFボーダーに追いつかれます!」

「艦長命令だ、やってくれ!」

「く、了解!」

 

 

 ダヴィンチには悪いがこれしか方法が無いんでね!

「後方よりNFFボーダー急速接近中!」

「NFFボーダーより高魔力反応感知!ロンドンの時計塔の時と同質の物です!」

『聖剣砲!?いくらこの艦でもあんなもの食らったらバラバラに吹っ飛んじゃうよ!?』

「雷装を撃ちましょう!このままじゃ堕とされる!」

「まだだ!私の合図を待て!ダヴィンチ、NFFボーダーの正確な位置情報を表示してくれ!」

 

 

 時計塔の時のデータを参考に聖剣砲がこの艦を落とすのに必要な破壊力、それを溜めるまでの時間…

「ひいい、か、艦長!」

「まだ、まだだ…!」

 

 

 恐らくあと9、いや8秒、NFFボーダーがあと8秒魔力を貯めればこの艦を粉々にする破壊力になる

「副艦長!なんとか言ってください!」

「黙って彼を信じるんです!」

 6、5──ここだ!

 

 

 ──っ「今だっ!」

「艦内の全魔力回路を反転!全エンジン逆噴射!」

 

 

「はっ、はあっ!?」

『嘘!?そんなことしたら──』

「やりなさい!早く!!」

「ああクソ!もうどうにでもなれ!!」

 

 

 戸惑う乗組員を副艦長が一刀両断、全エンジンが反転し──

「総員、直撃に備えろ!」

『なんて無茶な使い方をするんだキミは──

きゃあっ!くっ、ぐ!NFFボーダー、本艦背部に直撃!!』

「ヤバいヤバい!死ぬ!死ぬって!」

「時計塔にいた時の100倍ヘビィだ…!」

「ウワァーッ!クライムさぁん!!」

 

 

 回転自体はそのままに推進力だけが真逆になったHOPEボーダーは大海原の上で急停止、そのGも消えぬまま背後から叩き込まれる轟音と衝撃に私と副艦長以外が動揺と混乱の極みに達している──が

 

 

「雷装起動!目標、NFFボーダー!」

「はっ!」

 半ばパニックになりかけている雷装担当の軍人を副艦長が押し退けて雷装を起動、残存する全ての主砲がNFFボーダーへと狙いを合わせる

 

 

「! NFFボーダー、急速後退!」

「ここまで来て逃がすと思うか!」

「標準よし!誤差0.03以下!」

「よし!!発射ァ!!」

「くらいなさい!」

 

 

 3つの主砲から放たれた機神の雷がNFFボーダーへ直撃!…とはいかなかった

「く!ギリギリで割り込まれました!効果はあったようですが──」

『アフロディーテが盾になったのか…?』

 

 

 ギリギリで割り込んできたアフロディーテは雷装によって中心から抉れるように真っ二つ、もう完全に再起不能だろうが盾になったせいかNFFボーダーを撃墜するには至らなかったようだ

 ──だがこれでいい、アフロディーテはNFFボーダーの盾になったが同時に雷装の衝撃をそのままNFFボーダーに伝える版のような役割を果たした

 

 

「チャンスだ!全エンジン反転を解除!このままフォーリナー迎撃に向かうぞ!」

 衝撃を殺しきれず、アフロディーテにのしかかられるようにNFFボーダーが海に落ちたのを確認して指示を飛ばす

 

 

「これで時間が稼げた、というわけですね」

「ああ、ただそう長くはないぞ!…みんな聞こえたか?艦長命令!返事は!?」

「…ハッ!?りょ、了解!」

「分かりました!」

 

 

「整備班は後部の応急処置にかかってくれ!管制室以外の人員ならいくら使っても構わない!150秒後に宇宙空間に突入する!

 全速前進!!」

「「「『「了解!!!」』」」」」




正月福袋で闇コヤンを宝具5にできた作者のルルザムートです、ハイ。
正直ここの戦闘シーンは前から妄想していたのもあって超速く書けました、うれC。
キリシュタリア様の声で戦艦長とか絶対合うと思うんだよねぇ…
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