弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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え?タマモアリアは?
…第98話です、お楽しみください


第98話 それぞれの守るもの

米軍基地 司令部跡にて…

 

 

「だああっ!くらえ!」

『左より増援、虎戦車8!』

「補給班急げ!近寄らせるな!」

 

 

 魔術、バズーカ、銃弾、目まぐるしく飛び交う戦場で1秒1秒を生き延びながら戦う

「ちぃ!カドックさん!」

「…!アトランティス兵だ!米軍は下がれ!」

 

 

 まだ残っていたみたいだ、本来人間がまともに戦えるような相手ではないが──

『猛獣退避』

 

 

 ガクン

 

 

「今だ、無反動砲を撃ち込め!」

「ッシャ喰らェッ!」

 ほんの一瞬怯んだアトランティス兵に向けて雨のような砲弾が降り注ぎ、瞬く間に粉微塵にする

 

 

「──よし」

 コヤンスカヤの使い魔とはいえまさか対獣魔術が通用するとは思ってなかった。だがおかげでここは凌げそうだ

 それにしても軍人は魔術師と違って生真面目だな、僕の…言わば余所者の指示にも関わらず問題なく戦ってくれてる

 

 

「カドックさん!例のアルビオンが接近中と観測から報告が!」」

「く、もう戻ってきたか」

 

 

 遠坂凛が足止めする手筈だと聞いていたが流石に相手が悪かったらしい、もちろん放置すべきじゃ無いのだが──

「──少なくとも今この瞬間アルビオンはここに居ない、1秒でも早く基地内の敵勢力を殲滅することだけを考えろ!」

 コヤンスカヤは基地の外で新撰組と交戦中だ、彼らが引き留めている限り新しいNFFウェポンが基地内でいきなり出現することはない

 

 

「観測より報告!基地内のアトランティス兵の全滅を確認!」

「分かった」

 よしいいぞ、アルビオンとアトランティス兵を同時に相手取るということはこれで無くなった

 

 

「班を2つに分ける、僕は予備の司令部に向かって守りを固める

 魔術師から3人、米軍から2隊来てくれ

 残りはアルバートのところに行って彼の指示で戦うんだ!」

 今の場所に留まっていたらいい的になる

 

 

「「「了解!」」」

「アルビオンを視認!こっちに来ます!」

「まずい、まだ移動が──

 

 

「落ちよ!羅生門大怨起(らしょうもんだいえんぎ)!!」

「なんだ!?」

 翼をめいいっぱい広げて空を飛ぶアルビオン、その片翼を巨大な手のような物が突如現れて握りつぶした

 

 

「落ちてくる!みんな離れろ!散るんだ!」

 片翼の浮力を失えば幻想種と言えど飛ぶことなんてできるはずもなく隕石のように眼前へと落ちてきた

 墜落前に数人飛び降りたのが見えた、茨木童子と…狙撃手だろうか?いずれにせよ気にしている余裕は無い

 

 

「グ、グギ、ギ」

「ドラ、ゴン?」

「カドックさん、指示を…」

「サーヴァントを呼ぶんだ…!僕らじゃ太刀打ちできない!」

 翼のもがれた竜が今にも起き上がろうとしているが完全に起き上がられる前にサーヴァントを呼ばなければ

 

 

 ヘタをすればここら一帯吹き飛ばされる…!

「ペンテシレイアを呼ぶんだ!急げ!」

 もう基地に残っていてかつ全力で戦えそうなのは彼女だけ、彼女は今アルバート中将と一緒に居たはずだから──

 

 

「ヤツの口内に凄まじい魔力が…!」

「こ、ここからブレスを吐くつもりかコイツ!」

 もはや自分も一緒に焼けても構わないと言わんばかりにアルビオンの口元から炎が漏れ出てくる

 

 

「くそっ」

 対獣魔術も当然効果が無い、死ぬ──

 

 

「そうはさせん!」

「バーゲスト!?」

 体格に見合わぬ速度で駆けつけたバーゲストがアスファルトの大地ごとアルビオンの顎をガラディーンで抉り上げ、ブレスはあらぬ方向へ爆発しながら噴き出した

 彼女も基地に居たのか

 

 

「バーゲストだけじゃねぇよ」

「そ!ここはお姉さん達に任せて!」

「バーヴァン・シーに伊吹童子…」

 

 

 どうやら医療棟に居たサーヴァントが来てくれたらしい、それにバーゲストのマスターであるレガリオも居るみたいだ

「カドック、お前達は司令部に言って守りを固めろ。これは妖精騎士の仕事だ」

「そういうこと!ザコはよろしくね?」

「助かった、頼む!…全員撤退だ!NFFウェポンを叩きつつ司令部まで後退する!」

 

 

 その場を任せ、全員が撤退。数の減ったNFFウェポンを道中で排除しながら僕達は予備の司令部へと辿り着いた

 

 

医療棟 3階にて…

 

 

「よし」

 サーヴァント連中はアルビオンに釣られて外に出たらしく医療棟内に反応は無い

 

 

「いたぞ!アーチャーのマスター…ぐはっ!」

「弾丸も魔力も無限じゃないから邪魔しないでほしいんだけど?」

 まぁ警備兵もいるにはいるが…

 

 

「あ、いたいた、まったくやってくれたよね?遠坂」

 ガラスをブチ破って気絶している遠坂をようやく見つけ、警備兵を適当に排除しつつ彼女の様子を確認する

 

 

 …命に別状は無いけど何箇所か骨が折れてる、多分自爆ガンドのものだな

あとは…ガラスで切ったのか腹部と左足からの出血が少し多いな、幸い気絶していることだし警備兵も大体排除した。応急処置だけ済ませてから連れて行こう

 腰の救急バッグに手を突っこみ消毒薬と止血剤、

包帯とベルトを取り出す

 

 

「あくっ…う…」

「我慢しなよ、僕なんか自分で右腕切り落としたんだから」

 傷口を消毒し止血剤を使った上から迅速に包帯を巻いてベルトを使って緊縛止血。

 

 

「足はこれでよし、腹部は…処置できないから少し服を切るよ」

 いいね?という質問に答えが返らないままハサミを入れて傷を確認する

 

 

 …ちょっと深いな

 

 

 服の上からでは分からなかったが足よりも深く切ってしまったようだ、幸い内臓に到達しているような出血ではなかったのでその点は良かったと言えるだろう

 が、流石に腹部を縛るわけにも行かないので僕の作った瞬間接着剤でひとまず腹部の傷を塞ぐことにした。医療用のものを参考に作った物だが人体にとって異物であることには変わらないためなるべく早く医療ポットに連れて行く必要がある

 

 

 これで腹部もよし、さてさっさと終わらせよう

 添え具も出して折れた左腕を固定、最後に背中を含めた全身に他の異常が無いかどうかを確認して処置を終了。

 

 

「んー」

 外ではアルビオンとサーヴァントが交戦してる、戦闘に魔力を割いているせいか翼の再生が予測より遅い

 仕方ない、翼が再生するまで僕は僕にできることをやろう

 

 

 戦闘に参加しても良かったがこのまま僕が雲隠れしたほうが混乱を狙えるしチャンスも増えるだろうからね

「それにしても…」

 

 

 基地内のNFFスペシャルの数が少なすぎる、コヤンスカヤが外に行ったから彼女のいる正門の方向からしか来ないにしてもこれは少ない。事実最初にばら撒かれたNFFスペシャルを連中は既に淘汰し始めている

「調べたほうがいいかもしれないな」

 

 

基地 正門前にて…

 

 

「⬛️⬛️⬛️⬛️ッ!⬛️⬛️⬛️!!!」

 全てを焼き尽くさんばかりの叫び、この世の憎悪を全て凝縮させたような怒号を発しながら彼は眼前の敵を穿ち続ける

 

 

 獣人の胴体を吹き飛ばし、四足歩行の怪物の頭を踏み砕き、戦車内部に爆弾を投げ入れる

 っ!アトランティス兵…!

「バ⬛️サー⬛️⬛️ッ!」

「分かっている!」

 

 

 かろうじて聞き取れた自身のクラスを呼ぶ声に呼応し、アマゾネスの女王がアトランティス兵の頭部を殴り砕く

 極限まで絞った戦力と守備範囲、その中でただひたすらに武器を振るう2人のおかげで今現在米軍基地にNFFウェポンの侵入は無い

発生源となるコヤンスカヤも流石に新撰組を相手にしながら細かな操作をすることはできないらしく正門からのみ押し寄せるNFFウェポンの脅威は全体で見れば少しずつ下がり始めている

 

 

「────」

 もう何体倒したか分からない、脳が、身体が焼き切れそうだ

 

 

 既に死人と化している身体へ令呪を通して流し込まれる聖杯の魔力、それによって彼の身体は摩耗と再生を同時に行っておりいつ人の形を失ってもおかしくなかった、聖杯からの支配を肩代わりしていた土方がおらず暴走状態に入っていたから。だが

 自分がここで踏みとどまっていることで部下の被害が抑えられるのなら安いものだ

 

 

 これまで守れなかったことの方が多かった彼にとってその事実は土方無しで泥の支配を跳ね除けるにはあまりに充分すぎた故に

 

 

戦える

 

 

 また新しく投入されたアトランティス兵に飛びかかり

「おい下がれアルバート!アトランティス兵は私が相手を──」

「⬛️⬛️ッ!!!」

 首を締め潰し、殺す

 

 

 泥の支配がなんだというんだ、俺がここで戦うことで守れるのなら。部下を、民間人を、仲間を、そしてあいつらの勇者の像を守れるのなら

「かかって…きやがれ…!」

 

 

 永遠にだって戦ってやる、俺は…勇者だから

 

 

G地区 アパート屋上にて…

 

 

「ええ…あれ2人でやってんですかぁ?」

 NFFスペシャルから送られてくる情報を流し見して気づいたがどうやら基地の外から差し向けている使い魔は1つ残らずクライムとペンテシレイアに撃滅されているらしく基地の中核に全く近付けていない

 

 

「ふむぅ、アキレウスさんでもけしかけてペースを乱してみますか」

「けほっ、う、ああっ、あああっ!」

 ああ、まだやってたんですね沖田さん

 

 

 呼吸すらままならないほどの吐血(サーヴァントに呼吸は必要ないなんて揚げ足取りは置いときまして)をしながら刀を振るう沖田総司

 生前にも病人でありながら駆り出されていたことがあったのは知っていましたが中々耐えますねぇ

 

 

 が、残念なことに一切届いていない、(宝具)にも

シールダー(マシュさん)にも

 さてと、どうしますか新撰組?

 

 

 弱った彼女をこのまま押し潰すのは容易いが相手は新撰組、それは少しもったいない。ここはひとつエサになってもらいましょう

 かつてカルデアに保管されていたサーヴァントの情報は立香さんを介して全て知っている。…新撰組副長 土方歳三、あなたは()()()()()()()()()()()

 

 

 生殺しにしていれば彼女が死ぬ前に必ずここへ貴方は現れる、そして無茶な突撃をしてアッサリ死ぬまでがセット。

 だってそうやって死んだのでしょう?

 

 

 英霊を相手にするにあたり生前の死因をなぞるのが1番確実だ、聖杯によって擬似的な不死を会得していようとサーヴァントの枠組みからは逃れられない

「土方歳三さんが受肉してもザイルさんに触れられないように、ね」

 …こうして考えるとますます疑問ですねぇ、バーヴァン・シーさんはどうやってザイルさんを殴ったのでしょう?

 

 

 なんて考えながら玩具の強度を微調整、死なないように気を付けつつレールガンを構え直す

 ん?

 

 

 影月彼方の近くに新しいサーヴァント反応…だが新撰組ではない

 神霊伊吹童子の霊基を殆ど掌握した彼方の周辺は現伊吹山と同じ…言わば魔力の暴風雨が吹き荒れており観測が難しい、故に直接目視で確認したのだが──

 

 

「ようやく出てきましたか、魔性殺しのセイバー 渡辺綱」




タマモアリア実装を期待していた作者のルルザムートです、ハイ。
あの、タマモアリアは?新しいモフリティは?そんな願いも虚しく今日から1週間、休みなしのお仕事耐久レースです、ハイ。
さて、次は地上と空中、どっちの戦場を書こうかな…
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