弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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なんだかんだいってもう少しだけ続く地上戦、シャドウ化により一部弱体化してますがそれでも脅威。
あと新撰組のエミュ難しすぎ…(今更)
第104話です、お楽しみください


第104話 並び立つ大江山の鬼たち

T地区 アルゴスタワー屋上にて…

 

 

「はっ、はー…はっ!」

 いくらなんでも数が多すぎる

 

 

 ついさっきコヤンスカヤの宝具を撃ち抜き、シャドウサーヴァントの無限湧きは終わったはずなのに…?

 正直何体撃ち抜いたかもう分からない、例え自分の肉体が全盛期だったとしてもここまで多いと…

 

 

「…いや、さっきと違って数は減ってる。少しずつだけど確実に。ここが踏ん張りどころじゃないかな」

 アポロン様はそう仰ってくださるが実際のところ踏ん張るのは狙撃しかできていない僕ではなく──

 

 

G地区 オフィスビル跡地にて…

 

 

「形無きが故に無形…流れるが故に無限…

 故に我が剣は…無敵。」

 

 

 ライダーを斬り捨て、そのまま背後のセイバーの首を斬り飛ばし、キャスターの弾幕を斬り払いながらバーサーカーの殴打を避ける

 …いやいやいや数多すぎ、キツすぎでしょ。ホントに弱体化してんのコレ?

 

 

 とりあえず同じ奴が復活してくることは無くなったみたいだが逆に吹っ切れたのか出せるだけ出してきたらしい

 

 

「影だからと言って侮るな、隊長格以外は3人1組で対処することを忘れないで!

 副長がコヤンスカヤを抑えている限りこいつらに連携は無い、確実に1騎ずつ仕留めるんだ!」

「ぐ、うぅ!くそがぁぁ!!新撰組舐めんじゃねぇぞ!!!」

 

 

 指示を飛ばす山南さんと全く関係なくひたすら暴れ続ける新八を尻目に1番近いキャスターの霊核を貫く

 ランサーとかライダーとかはまぁなんとかなる。1騎1騎メチャクチャ強くてキツいけどなんとかなる、問題は──

 

 

「うおっ!?」

 死角から飛んできた剣だか槍だか分からん突き…いや蹴りをなんとか身を逸らして避ける

 出やがったな…!

 時折出てくるエクストラクラスのシャドウがマジでキツい…!

 

 

 中でもアルターエゴとフォーリナーはどんな攻撃をしてくるかまるで予想が付かない。例え初対面だろうと剣持ってりゃいつかは斬りかかってくるだろうし弓なら弓矢、銃持ってりゃ弾丸持ってることも予想はつくが…

 

 

「っと!」

 大槍のような靴で滑るように弧を描き、1秒と待たずに来る2撃目、なんとか隊服を擦っただけで済んだが──

 

 

『メルトウイルス D』

 

 

 その擦った1部分が溶け、大槍の靴へと吸い込まれていった。布切れひとつまみ分だったから良かったものをあんなもの喰らったらどこに当たろうが即死or瀕死だろう

 

 

「いやホント、ウチらなんでこんなのと戦わされてるんですかねぇ!?」

 刀も溶かされる可能性がある以上防ぐこともできない、横殴りの雨のように繰り出される蹴りを避けながらなんとか反撃の機会を狙うが──

 

 

『神明裁決 A』

「は!?」

 訳の分からない硬直の仕方をした自分の身体に迫る猛毒の蹴り

 やべ、これ死ん──

 

 

「『無明…三段突き』!」

 

 

 エクストラクラス(多分アルターエゴ)の霊核を見知った剣技が突き砕き、オマケと言わんばかりに俺を縛ったサーヴァントをも斬り伏せる

 

 

「おかえり沖田ちゃん、お変わりない様子…ってワケじゃなさそうね」

「助けてあげたのにお礼のひとつも無しですか?ま、死なれたら困るので無くても助けますが」

 

 

「副長は?」

「1人でコヤンスカヤと戦ってます

 …今の私では足手纏いになるらしいです」

「だろうね、顔色凄いことになってるよ」

 

 

 いつものように軽口を吐いている彼女だが息が荒く足元も少し震えている、相変わらず無茶をしているらしい

 

 

「やっぱりそうなってます?…まぁ生前にもこういう状況はありましたしそういう意味では生前の戦いよりマシでしょう!」

「いや、尊敬するよホント…」

 

 

 いつ倒れてもおかしくないくらい真っ青な顔の彼女と一緒に片っ端から斬りまくる

 沖田ちゃんが戻ってきてくれたとはいえキツいことに変わりはない

…副長ー、まだですかー?

 

 

 

 

 

 

 

「────」

「くらえ!!」

 シャドウシールダーへ大楯越しに蹴りを打ち込んで体勢を崩し、そのまま頭部を吹き飛ばそうと火縄銃を──

 

 

「おっとっと!」

 桃色の弾丸がそれを遮る、コヤンスカヤを対処しようにも今度はシールダーが邪魔だ

「シャドウの中でも彼女は多くのリソースを割いた特別製…そう簡単に撃破されては赤字まっしぐら、まだまだ働いてもらわなければ♡」

 

 

「ち…」

 厄介だ、レールガン阻止ができているのはいいが…

 

 

「………」

 それに。

「はて、そんなにワタクシを見つめて…なにか?」

 

 

 コヤンスカヤ(コイツ)の戦い方、何かおかしいような…?

 

 

米軍基地 正門前にて…

 

 

「くそっ、何体倒せば終わるんだ!?」

 獣の返り血で真っ黒になった身体を動かし敵を屠り続ける

 身体の調子は戻ったがこれでは余力より先に弾丸が尽きる…!

 

 

「無事か、アルバート中将!」

 ──カドック・ゼムルプス?魔術師に…少ないが隊の奴も居る

「ここは僕らが引き受ける、息を整えろ!」

「それは部下だけでいい!弾丸を寄越せ!」

 

 

 隊の奴らが居るのなら持っているはずだ

「おい、アンタが強いのは知ってるがいくらなんでも「中将!補給です!」

「よし、適当にばら撒いておけ、後で拾う!次持ってこい!」

「了解!!」

「っ、仕方ない!僕らも行くぞ…!」

 

 

 部下を休ませつつそのまま戦闘継続。

 今度もギリギリ補給が間に合ったが基地内の物資も無尽蔵じゃない

ガヂッ…

 返り血が入り込んだせいかライフルの装填がせき止められる

 

 

 ──知ったことか

「舐めるな!」

 ヤガの顔面を掴み上げ、そのまま叩き潰す

「まだ終わるには、早すぎる!」

 

 

 さっき撒かれたライフルと弾丸を拾い体制を立て直す

 この首取れるものなら取ってみろ!!

 

 

C地区 レストラン街にて…

 

 

 みな、必死に戦っている

負ければ全てが無に返すのだ、当然だろう

 

 

 しかし──

 

 

「しね!」

「もう聞き飽きたわ」

 世界なんてどうでも良く、ただ目の前の不快なモノを消してのんびり酒を呑みたいがために戦う者がここに1人──

 

 

「だありゃ!」

 

 

 地面に広がる酒を草薙で吹き飛ばしながら鬼の少女を追い詰める

多分あのお酒に触れるのはまずい

 

 

 この上なく良い匂いのするアレは彼女の宝具だろう、鬼である彼女が鬼に有効な宝具を持っている理由はよく分からないが分からなければそれでいい、それごと薙ぎ払うだけだ

 

 

「ほのお、あらし」

 

 

 分たれていた分霊(ちから)を統合して完全に神霊化しているとはいえ影月 彼方にそれを使う術は無い(欠損部位の復元くらいはできるが)

制御できないのではなくそもそも使い方を知らないのだ

 

 

 しかしそんなことは全て終わった後で調べれば済むこと、自分の中にいる伊吹童子に聞けばすぐに答えてくれるだろう

 今はこいつをころす──

 

 

「かみなり」

 

 

 少女の逃げ道を塞ぐように…なんて調整はできないのでメチャクチャに雷を降らす。自分にも少し当たるがあんまり痛くないからどうでもいい

「駄々っ子やなぁ」

 

 

 が、さすがに疲れてきた。そろそろしんで欲しい

「神威抜刀──」

 

 

 ただ1人屠るためだけに使うのもどうかと思っていたが面倒な思いと軽い倦怠感に押されて使うことにした

「っ──」

 

 

 少女の顔色が少しだけ変わったのが分かった

 これを喰らえばしぬかな?

 

 

「草薙の

「かなた!」

 

 

 この声は──

 

 

「お姉ちゃん…?」

 

 

 注意が逸れ、斬撃は少女ではなく少し横の廃ビルを粉々に斬り砕く

 大好きな姉が自分を呼んでいる、ならばそれは絶対に優先すべきこと。他の何かにかまけている場合ではない、だから──

 

 

「…?」

 声の方を見ると通りの向こうに何故かケガをしているお姉ちゃんと…一緒に茨木童子もいる

 ヘンだ、茨木童子はたくさん痛めつけたはずなのに平気な顔をして立ってる…それどころか調子が良いように見えるような

 

 

「見せつけたら今度は死ぬまで狙われるよ。…本当にいいの?」

「知れたこと、返り討ちにしてくれるわ」

「分かった、じゃあ──あの子をお願い」

 そう言ってお姉ちゃんが膝をついた

 

 

「???なんの話?」

 いったいなんのことを言っているのか理解できないまま、茨木童子がその小さな口を開けて

 

 

 …!?まって、何するつもり──

ぞぶ

「く…」

 お姉ちゃんの、月のように真っ白で無防備な首筋に噛みついた

 

 

「あむ…むぐ」

「…っあ」

 顎を動かし、一口分の肉を噛みちぎって、咀嚼して、飲み込み、用済みと言わんばかりに姉の身体を路地裏へと投げ捨てた

 

 

「────!!!」

 

 

 全くの予兆無く噴火した山のような感情のまま駆け出し、大地を割る勢いで草薙を鬼の頭蓋に向かって振り下ろす

 

 

 が。

「これが贄巫女と言われた影月家、その末裔の肉…そうか」

「ええっ…!」

 すがたが違う…これは、霊基再臨…?

 

 

 手加減無しに振り下ろした左手首は私より小さな手のひらへすっぽりと収まり、勢いは完全に止められていた

「なるほど、酒が欲しくなる味だな」

 

 

「きゃ!」

 

 

 本当に同一人物なのか疑う膂力で殴り飛ばされ、今度は自分が廃ビルへと叩きつけられた。威力だけならガラディーンに吹き飛ばされた時と同じかそれ以上…

 

 

 もう、見間違いでも何でもない

 邪魔な瓦礫を蹴り飛ばして通りに戻る

 

 

「おまえ…!お姉ちゃんを喰ったな!!!」

 

 

 5秒前に殴り飛ばされたことなんか既に忘れ、怒りのままに飛びかかって草薙を振るうも当たらない、涼しげな顔で全て避けられる

「ああ喰ったとも、月女神のせいで薄れているとはいえこの湧いて出る力…魔性共に狙われるわけよのう」

 

 

 得意げにしながら尋常じゃない速度と重さの蹴りを叩き込んでくる茨木童子、これ以上無いと思っていたが怒りの炎がさらに燃え上がる

「くき、く、ゆ、ゆ、ゆゆゆるゆるゆゆゆ」

 もう制御しようとも思わなくなった力が雨に、雷に、風に変換されて周囲に拡散し、大地を揺らす

 

 

「ゆるさないぞ茨木童子!!!」

 

 

「お前がしんだってゆるさない!

角をおって、てあしちぎって、なかみひきずり出して、泣きわめいたってゆるさない!

何回でもころして、何回でもよんでやる!霊基がすり切れて無くなるまでゆるさない!かくごしろ!!!」

 

 

百花繚乱・我愛称(ボーンコレクター)

 

 

「えぼっ…!?…く、ああ?」

 

 

 生前に何度か見た絶技によって彼方の腕の骨が抜き取られ、草薙をあらぬ方向に取り落とす

「よそ見、しとる余裕あるん?」

「ああああっ!!」

 

 

 ぶんぶんと骨の無くなった腕を振り回す彼方をあしらい、我の隣に彼女が立つ

 やはり、見間違い聞き間違いなど無かった

 

 

「会えて、会えて嬉しいぞ酒呑!ううっ…」

 なぜ、どうやって、そんなものはどうでもいい。あの酒呑が、今こうして隣にいる事実が、ただただ嬉しい!

「はいはい、話すんも泣くんも呑むんもあと。…まずはあれ、片付けよか」

「ずびっ…うむ、うむ!!」

 

 

「うっとおしい…!じゃまじゃまじゃま…!いますぐころす!しなす!!」

 

 

 …っふ

「今の貴様が、我らをか?…ふふ、くっく」

 最早恐れる必要は無い、こいつが何者でどれだけ強かったとしても、こうして2人揃った以上勝る者など存在しないのだから

 

 

「やってみよ!影月 彼方!!!」

 

 

 まぁ不可能だろうがな!




闇コヤンのモフ尻尾全てに巻き取られて獣の匂いをつけられたい作者のルルザムートです、ハイ。
出張多すぎてつらいのねん、空いた時間で執筆執筆。とりあえず2ヶ月以内には終わる、かもしれない…
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