弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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これで最後。
第119話《A》です、お楽しみください


第119話 A『自分を救う戦い』/B『人類を救う戦い』

F地区 戦艦兵器廠にて…

 

 

「うわっ」

「瓦礫に気を付けて進め、どんな些細な動きも見逃すな」

 

 

HOPEボーダー発進時に破られた兵器廠の天井を無人の市街地から見つけるのはそう難しいことではなかった

 

 

「………人も罠も、どっちの気配も無い、ここは大丈夫そうだクライム」

「了解だ土方。…ウインチを」

「はい!」

 

 

固定されたロープを伝って兵器廠内部へ、基地から連れてきた部下(+1名)もそれに続く

 

 

「なぁ…」

「どうした?」

「クライムさんのことは信じてるけどさ…ホントに俺たちこんなことしていていいのか?ただでさえ人手が足りないのに30人も持ち場を離れて…」

「さてな、中将の考えることは分からない部分の方が多い。だがあの人は確信も無しに勝手をするような人間でないことは確かだ、いつもみたいにただ信じて進めばいいさ」

 

 

「無駄口を叩くな、黙って歩け」

「「はっ!」」

 

 

雑談する部下を黙らせ、土方を先頭にクライム、隊員達と続く

「………」

 

 

通信部から受け取った映像データには一部破損して閲覧できないものもあったがそれでも重要な箇所は残っていた

HOPEボーダー発進前にザイルの襲撃があり、おそらく艦の下見やアサシンの潜伏などが狙いだったというのは状況から見て明らかだろう

重要なのは襲撃時ではなく撤退時の映像だ

 

 

「ここから入る、それぞれ見取り図は持っているな?先の命令通り隊を6つに分け元キャスター陣営アジトの探索を行う

何か見つければ手を出さずに俺を呼べ」

「「「はっ!」」」

 

 

HOPEボーダーを襲撃したザイルは艦から撤退したがF地区から出て行ってはいなかった。透明になるとかワープをするとか、そういうことでもしない限りこの監視カメラを全て潜り抜けることは不可能だしその必要もない

コヤンスカヤの単独顕現の線も疑ったがビーストがボーダー近くにいれば真っ先にキリシュタリアが気付いて救援要請を飛ばしていただろうからこれも無い

 

 

「土方、お前はミラ・ツールを見張っておいてくれ」

「分かった」

 

 

勝手についてきたミラ・ツールを土方に押し付け、自身も旧キャスターアジトの捜索へ

…といってもHOPEボーダー兵器廠として魔術師達が利用していた関係で内部構造は分かりきっている。ただ見える場所を探すだけなら10分もあれば探す所が無くなるだろう

 

 

隊の一つを引き連れ通路を前進。壁や床、天井などをアサルトライフルの銃身で突きながら進む

 

 

 …結局ノーア・クランツェルとザイルの関係性は最後までよく分からなかったがノーア側が一方的にザイルの手助けをしていたことは間違いない

 

 

 ──ならば

 

 

 この拠点を作ったダヴィンチですら知らないノーアの作った部屋や通路が、もしあったら?そしてそのノーアしか知らない場所を彼女がザイルに教えていたとしたら…?

 

 

 

 

 

ごす

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

ごすごすっ、ごっ

 

 

「中将!ここに空洞みたいな手応──えっ?」

 

 

部下の1人がそう報告した瞬間、壁だと思っていた真っ白な鉄の壁が電車のドアのように開いて

 

 

「あっボンッ!

 

 

──彼の頭が半分消し飛んだ

 

 

「ッッ………!!!」

ショットガンを持った獣人の影が次の標的へと銃口を向ける前に飛びかかり、不鮮明なその首を銃で殴り折る

 

 

「なっ!?」

「嘘だろ、どこから現れたんだ!?」

 

 

もう疑いようが無かった

 

 

 ザイルかコヤンスカヤか分からないが…いや両方だ、間違いなくこの場に!この地下施設に2人ともいる、この通路の先に!

「こちらクライム!この通信が聞こえる者は全員B-4の資材運搬通路に来い!行くぞ土方!」

(──悪いが先に行け、客が来たらしい)

 

 

「…なに?」

 

 

直後いきなり宝具発動の気配が魔力のパスを伝わってきた、さらにそれとは別に…

 またシャドウサーヴァント…?

 

 

基地でコヤンスカヤが出した時ほど多くはないようだがそれにしたって基地の時の半分ほどはある。それが土方の周囲だけに集中しているようだ

「クライムさん、これはいったい…」

「土方を待っている余裕は無い、先を急ぐぞ。このまま奴を野放しにするわけにはいかない!」

 

 

どうあってもこの先には行って欲しくないようで通路の先には無数のNFFウェポンが次々に現れている

「こんなのといちいち戦っていられない!邪魔者だけ撃ち殺して進むぞ!」

「「「はっ!!!」」」

 

 

 

 

 

???改め、F地区 ノーア秘密基地 ザイル専用スペースにて…

 

 

「やれやれ、ヒント無しでここまで来るとはな」

重くなった腰を椅子から上げ、部屋の出口へ

 

 

「来るならカルデアかと思ったんですが…おやどちらへ?」

「こんなところで暴れられたら全てパーだ、外の部屋で迎える」

 

 

 まったく災難な一日だ、果たして成功で終わるのか?それとも失敗するのか…

「面倒ばかり持ってくる奴だな、相変わらず」

「んー、の割にはザイルさん」

「なんだ」

「スゴく嬉しそうですね」

 

 

「────」

 

 

 …そうか

 

 

「ふふ…ああ、そうかもしれないな」

廊下を挟み、『シュミレーションルーム』とかかれただだっ広い部屋に入る

 

 

…反対側の扉が爆散し、見知った顔が飛び込んできたのはそれとほぼ同時だった

 

 

 

 

 

F地区 美術館跡地 地下施設 シミュレーションルームにて…

 

 

「はあっ!」

アトランティス兵の口にショットガンを捻り込み、そのまま送り込んだ散弾が下顎から上を吹き飛ばす

 

 

 よし、抜けたぞ!

 

 

ドアを開ける時間すら惜しかった俺は手榴弾で扉を破壊、そのまま中へ転がり込んだ

「はっ、被害は!?」

「ミネとロイがやられました、今のところここに辿り着いたのは俺たち4人だけです」

「…そうか」

 

 

 悲しくはあるが嘆いている時間もない、何故なら目の前には10年前から変わらないサーヴァントの気配と──忘れようのない『奴』の姿があった

 

 

 

 

 

「やれやれ、ボーダーで会って以来だというのに…俺は随分懐かしい気分になっているよ。…クライム」

「お前が何を企んでいるか!そんなことはどうでもいい、重要なのは俺がここでお前を殺すという事実だけだ!!」

 

 

「出来ないことを宣言する癖は10年経っても変わらないな

コヤンスカヤは補給支援と新撰組の足止めだけに集中、戦闘には加わらなくていい」

「・・・よろしいのですか?発動まで全力で掛かると思ってましたが」

 

 

たしかに、ここに来たのがカルデアや魔術師の誰かならコヤンスカヤにも戦わせていただろうが──

 

 

「この戦争は獣が人を駆逐する戦いじゃない、()()()()()()()()()だ。クライムは人間で、俺も人間。

人類の未来を決める戦いに英霊は不粋だろう」

 

 

この計画の核たる例の兵器、起動を邪魔されるわけにはいかないが…どうしてだろうか

「邪魔者が憎くて仕方がないはずなのに、お前がどうやって邪魔しにくるのか楽しみにしている自分がいるんだよ」

 

 

 

 

 

ザイルがポケットの中のリモコンを操作し、学校にあるようなだだっ広い体育館みたいな部屋が全く別のものに変わっていく

扉、壁、天井、階段、様々なものが現れてザイルとクライムを隔ててゆく

 

 

「これは…?まるで何かの工場みたいな「最後のウルフルズアジトだ」

「なんで分かるんだ?相変わらず凄い奴だよお前は」

構築されてゆく鋳物工場の一部が室内に顕現し、互いが見えなくなってゆく

 

 

「く、あっはっはっは!!やっぱり最後に立ち塞がるのはお前なんだなクライム!お互い自分のために、全力を尽くそうじゃないか!」

「スポーツでもやっているつもりかザイル・ニッカー…!

狂い切った妄言にこれ以上付き合っていられない、今日こそ決着をつけてやる!!!」

 

 

 

 

 

「うーん…ホントに楽しそうですねぇ、アナタ」




闇コヤンのピコピコ動くでっかい耳でポスポスされたい作者のルルザムートです、ハイ。
Aエンドにおける正真正銘最後の戦いが始まりました。コヤンスカヤは参戦させようか迷いましたが一度人類を殲滅or隷属化させたコヤンスカヤはどちらかというとサポートに回りそうですし何より人類の行く末を決めるのはサーヴァントでなく今を生きる人間であるべきかなと。
もちろんコヤンスカヤや土方副長にもちゃんと出番はあります
10年前に始まり、形だけ終了した聖杯戦争にケリをつけましょう
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