弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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ニキチッチがいるならコヤンもいると思うじゃん!思うじゃん!
ああああああ!!!タマモ族だって水着増やしてもいいじゃん!ぐああああああっ!!!
…とりあえず心を落ち着けるために第121話《A》です、お楽しみください


第121話 A『裏切り』/B『culture protect country』

F地区 美術館跡地 地下施設

擬似鋳物工場内 加工ラインにて…

 

 

『中将!包囲完了しました!すぐに余力をそちら

に──』

「ザイルは俺が処理する!今は包囲を崩すな、ここで逃げられたら終わり──チィッ!」

 

 

とんっ

 

 

「うっ、ぐっ!?」

「これも避けるか、いいぞ。まともな人間なら今ので終わっていた」

「驕るなァ!」

 

 

首と手首を支点に投げ飛ばされるもなんとか受け身を取っていなす

先と違いザイルは丸腰だが脅威の度合いは遥かに高い

 

 

 遮蔽物、障害物が無いこの場所で銃は使えそうにない、接近戦で打ち勝つしかないだろう

『対神秘』…キリシュタリアからの情報では神秘の絡んだあらゆる攻撃を無害化する力、そしてその力で衛宮士郎の令呪は霧散したという

 

 

 俺の不死身に近い再生能力も令呪を通して土方から送られてくる聖杯の魔力があってこそのものだ

 ──アレで左手の令呪を攻撃されたら俺は死ぬ

 

 

「まだまだ行くぞ?」

 俺にとってどんな武器よりも強烈な手刀が時間差で襲いかかってくる

「ぐうううぅっ!!」

 

 

 凌げても反撃に回れない、攻撃力はそこまで無いが…

 

 

とんっ、たたんっ

 

 

 また来る…!

再びザイルの姿が消える、いや消えているわけではない。動いたことを認識できないのだ

 

 

「フッ!」

死角から飛んできた槍のような突きが脇腹を削り取る

「クッ…ソォ!」

なんとか蹴り抜いて突き放す

 

 

 俺は、俺はコイツに…ザイルに勝てないのか…?

あれだけ心を開いたのに、この期に及んで俺は勇者であり続けようとしていた。

 

 

(──もう背中を押してはやれない、ここから先はお前が決めろ)

 ああ、分かってる、分かってる!

 

 

 そうだ、迷うな。例えこれまでの全てを否定することになろうとも、これまでの全てを踏みつけにしようとも

 

 

「速度が落ちてきてるぞクライム!諦めたのか?」

「────」

 

 

 全ては戻らない、だが取り戻す。俺の手が届く限り。

 

 

────

 …これを切れば俺は死ぬ、だがただでは死ぬものか

 

 

「ザイル」

「どうした、クライム」

「…どうあろうとお前だけは道連れにする」

「そうか、どうやって?」

 

 

余裕が滲み出た表情で奴が言う

 今のうちに笑っていろ、すぐに見せてやる

 

 

「──令呪」

 

 

左手の令呪が、魔力となって手から消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──令呪」

 

 

全くの想定外だった

 …バカな

「それを使うのがどういうことか、分かってるのか?」

「ああ、もちろんだとも。…やれ!バーサーカー!」

 

 

突如現れたバーサーカー、土方歳三が突っ込んでくる

 受肉したサーヴァントなら俺に触れられると読んだか?だがあいにく、見ての通りすり抜けて──

 

 

ジャララッ!

 

 

 …!

 

 

バーサーカーの身体は確かに俺の身体を正面からすり抜けた、だが時間差で巻き付いてきた鎖が一瞬自由を奪う

見ればバーサーカーの両腕には兵器廠あたりで拾ったであろう鎖が付いている

 

 

「やれやれ、何をやるかと思えば…」

 追い詰められているとはいえあまりにも雑すぎる、俺の動きを封じたいのならダイヤで作られた鎖でも持って来──

 

 

「今だ!かかれェッ!」

怒号にしか聞こえないクライムの号令で2つの出入口から奴の部下と思しき連中が雪崩れ込み、全員こっちに向かってくる

 

 

「っ!」

一瞬早く鎖を引きちぎり、正面から2人、背後から1人突っ込んできたナイフ持ちの顔面を斬り刻みつつ遅れて正面から飛んできた弾丸の雨を遺体の1つを盾にして流し、そのまま正面の銃持ち3人を射殺。

 

 

 あと6人「これで最後だザイル!!!」

 

 

残る6人の部下よりもクライムの方が速く、ナタと言って差し支えないコンバットナイフの突きがこちらの喉を──

 

 

ギィン…

 

 

──裂くことはなく、火花を散らせて弾け飛ぶ

「お前の覚悟は見届けた、だがいまいち捻りが足りなかったな」

令呪の繋がりが切れたからだろう、これまで鬼神の如く暴れ回っていた奴と同一人物とは思えない弱々しさで膝を着いたクライムを壁へと叩きつける

 

 

「終わりだクライム、今度こそ」

 

 

 

 

 

 ノーマークだ

 

 

 ザイルには神秘が効かない、だから本来1番の戦力であるはずのバーサーカーが無警戒になっていた。故に隠れられた

無防備にも背中を見せる(ザイル)に1歩、2歩、音無く近付く

 

 

 …ようやく、祖父と牛若丸の仇が打てる

 

 

「死ね…!」

 

 

「────」

ザイルがこちらの気配を感じ取った、だがもう遅い

見様見真似た祖父の技術を神父からの教えで補強する。

 例え本物にほど遠くたっていい、お前さえ殺せるのなら…!

 

 

「『贋作•无二打(にのうちいらず)』」

 

 

このためだけに右手に埋め込んだ振動波発生装置の出力を最大にして『気』の代用、背中から心臓目掛けて…打ち込んだ。

 

 

「や、やった──あうっ…!」

当たったはいいが装置の出力を無茶に上げたせいか装置が爆発、右手が半分吹き飛んだ

 

 

「〜〜〜っ!!!」

「み、ミラちゃん大丈夫!?すぐに手当てするから…!」

米軍の1人が何か言っていたり、右手もメチャクチャに痛かったりするがもはや気にならない、復讐は終わった

 

 

「ふ、うふ、あは…当然の、報「やれやれ、勝手に殺すな」

 

 

「────は?」

 

 

今しがた自分を心配してくれた米兵の首が斬れ飛ぶ

「まさか一般人を切り札にしてくるとはな、まぁそれもいいか」

「な、なん、で…」

 

 

 神父様に手伝ってもらって何度もシュミレーションした、何度も確認した、人間ならこれを食らえば死ぬはず…

にもかかわらずナイフを片手にアイツは立っている、どうして…?

 

 

「以前似たような技を受けて死にかけたことがある、無対策でいるわけにもいかないだろう

神父以外が使ってくるのは予想外だったがな」…カリとヤガを出せ

 

 

直後私の周りに現れたのは前にも見た4足歩行の怪物と獣人の影──ぞぶり

「んぎっ、え…」

黒い口から見える黒い牙が、私の中に食い込んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、これで終わりじゃないだろうクライム」

(うーん?もう死んでますよ彼)

がっくりと膝をついて動かないクライムはコヤンスカヤの言うように死んでいるように見える…というか死んでいるんだろう

 

 

 普通の人間ならこれで終わりだがクライム・アルバートは違う。なにせ殺すべき相手がまだこうして生きているんだ、死んでいるというのなら生き返るさ

(え"…いやいくらなんでもそれはないのでは…)

 すぐに分かる…手を貸せ、奴の部下を使ってクライム専用の目覚まし時計を作ってやる

 

 

「ま、まずい…まずい中将!ザイルは死んでいません!まだ終わってない!」

「クライムさん!あいつが、ザイルが──ぎゃっ!!!」

 

 

クライムに駆け寄ろうとした米兵の1人を散弾で吹き飛ばす

「聞こえるかクライム、これからお前の部下を全員嬲り殺しにする予定だ。それとそこの八極拳女だがお前の弟と同じ死に方をしてもらうことにしたからそのつもりで頼む、阻止したいなら阻止しろ」

 

 

 さて聞いたなコヤンスカヤ、お前はこっちで土方の相手をしつつ10年前と同じやり方で…

(はいはい分かってますよ

 

 

『単独顕現 EX』

 

 

まったくもう、秘書使いが荒いんですから」

 

 

先の指示通りカリとヤガを何体か召喚させ片手が潰れた女へけしかける

「こ、この…!うわっ…あぅぐっ!?

2秒にも満たない抵抗をあしらい、1番近かったカリが女を薄暗い床へ押し倒す

 

 

──すぐさま1匹のカリが左手首に噛み付いた

「痛っ…!離

 

 

ヤガが耳を噛みちぎった

「あ"あっ!!

 

 

次のカリは左足を噛み砕いた

「ひぎゃ…あし、あし…!?

 

 

次のヤガは脇腹に牙を突き立てた

「ひぎぃっ…!い、いたいいたいいたいやめてやめてとめて

 

 

ぐちゃぐちゃ、ぶちぶち、ぐちゃぐちゃ…戦場でも聞かないような不快な音がその場にいた全員に今も届いている

 

 

「んっひぎああああーっ!!!やめて!たべないで!

これいじょうたべないでぇぇぇ!!!」

 

 

耳を裂くような悲鳴と一緒に。

 

 

「ひ、み、ミラちゃ…」

「やめろ…!やめさせろこの異常者共が!!!」

「無理だな、今のクライムにはこれが必要だ」

「え、もしかしてワタクシも異常者枠に入れられてます???」

 

 

騒ぎ立てる残党共を一蹴しつつ近い奴から順番に処理していく

「──っ!」

新撰組副長が動くが…

「はいストップ、貴方のお相手はワタクシが♪」

当然コヤンスカヤがそれを許さず足止めする

 

 

 ──よし

5人、4人、3人とクライムの部下を減らしていく

 

 

「うそ、こんなのうそ…!クライムさん助けて…!起きて!」

「中将、おれ、俺はどうすれば…?」

「だれか、ア"ッ…だれ、でもいいからだず、たすけ…て…!」

 

 

殆ど戦意喪失した奴らの頭を的確に狙って撃ってゆく

 …ふふ、さぁ立ち上がれクライム。お前の部下が希望を求めている、お前の守るべき市民が悲鳴を上げて助けを待っている、お前は勇者なんだろう、俺を殺すまで死ねないんだろう、なら立って戦え

「──地獄から戻って、俺を殺しに来いクライム」

 

 

クライムは絶対に生き返る、根拠なんて『彼がクライム・アルバートだから』という第三者から見れば無茶苦茶なもの

だが彼には、10年前から彼と殺し合い続けてきたザイルにとってその根拠はクライムが生き返ると信じるに値する根拠だ

 

 

 

 

 

お前はここで終わっていい人間じゃない

 

 

諦めるな

 

 

戻ってこい

 

 

銃を待て

 

 

仲間を鼓舞しろ

 

 

戦え

 

 

戦い続けろ

 

 

戦え、クライム

 

 

 

 

 

桃色の義手が怯える兵士の頭を殴り潰す

ミサイルが狂戦士を吹き飛ばす

獣の影たちが命乞いをする女の腑に食らい付く

 

 

──だが

「…?」

 

 

彼は生き返らない

望まれ、託され、戦い続けた勇者の骸は圧倒的蹂躙の中でも微動だにせずそこにある

 

 

「クライム…?」

 おかしい、生き返るはずだ。例え動かなかったとしても何かしら反応はあるはずだ

「相っ変わらずパワフルですねぇ土方さんは…おや、まだやってたんですか?」

「妙だコヤンスカヤ、クライムの奴が生き返らない」

 

 

戻ってきたコヤンスカヤに見たままの違和感を伝えるも即座に『何言ってんだコイツ』みたいな顔をされた…

 

 

「彼にどんな信頼を置いてるんですか、今日まで彼が生きて動いていたのは令呪を通じて送られる魔力があったからです

それが無くなればちゃんと死にますし生き返りません」

「いや、だが、クライムは………もしかしてクライムは本当に死んだのか?」

 

 

片手間にクライムの部下をまた殺し、最後の1人となってしまった奴も捕まえる

 

 

「だからそう言ってるじゃないですか、まぁ死んだフリをしていたという線はまだ残ってますから動かないとは言えませんが」

「…それは無い」

 

 

捕まえた最後の1人の頭を握り潰し、溢れ出た脳の一部をクライムの顔に投げ付ける

──やはり反応はない

 

 

「部下や市民が死んでいるというのに死んだフリなんてできないだろう、これは推測や憶測じゃなく絶対だ。

勇者をやめられないクライムには絶対にできない。

…ということは」

 

 

瞬間、急速に自分の中から熱が冷めていくのを感じる。それはまるで楽しみにしていた映画がいざ見ると期待外れだった時のものに似ていた

 

 

「そうか、死んだかクライム」

言葉に出すと、余計に熱が消えていく気がした

「最後の障壁が無くなったというのに顔色悪くありません?」

「…どうだろうな」

 

 

俺はクライムを憎んでいた、だが憎しみ以外の感情もあったしなんなら憎しみを凌駕していた…と思う

コヤンスカヤとポーカーをしたり、ベリルとビリヤードしたり、パライソと映画を見たりするのとは違う

殺し合いは娯楽じゃないし楽しくもない、それならどうして俺は…?

 

 

「やれやれ、考える時間が必要だな」

「ザイルさん?」

「八極拳女はもう殺していい、必要無くなった」

「それならそれでやっておきますが…え"、なにするつもりですか?」

 

 

現在進行形で8等分へと引き裂かれてる女には目もくれず、優しく丁寧にクライムの遺体を抱き上げる

 

 

「墓を作る、確か米軍管轄下の墓地が近くにあったはずだ」

 あそこにはクライムの部下が大勢埋められている、墓を作るならそこがいいだろう

 

 

「・・・ちょっと、引きますよ…?」

「なんでだ?別に死者に対して皮肉ってるつもりは無いんだが…」

「100%善意なのが不気味っつってんですよ」

「善意?善意か…?まぁいい、俺はここを離れる「無理だ」

 

 

ズシャッ

 

 

「?」

そんな折、ふと目の前を銀色の何かが通った

「なんだ?」

「う…わ…!まさか本当に──」

 

 

「────!」

左側の視界がおかしくなった、クリアな右側から見えるのはダラダラと自分の顔から、肩から流れ出す血液が…

 

 

「墓を掘るのは無理だザイル、お前は今日ここで俺と一緒に死ぬんだからな」

 

 

神経接続が狂ったのか動かなくなった機械の左腕を振り解き、()は立つ

「逃がすとでも──「があっ!!」

再び戦闘体制に入ったコヤンスカヤを一瞬遅れてやってきた、いや戻ってきた影が吹き飛ばす

「止まれ、お前の相手は俺だビースト」

 

 

見計らっていたとしか思えないタイミングで土方歳三が再合流、10年前にもあった2vs2の組み合わせ

 

 

 ──そうか

「かっ、ぐ…く、ははは…なるほど、そういうことか」

コンバットナイフで裂かれた左目と左肩の痛みなんて気にならない、それくらい今の自分は高揚していた

 

 

 さっきの令呪…俺はてっきりバーサーカーを呼び寄せるために使ったと思っていたが──

()()()使()()()()?」

「………」

 

 

 令呪行使と同時に現れたから誤認してしまったがそれなら説明がつく、これはやられたな

 

 

「それにしても…お前は『勇者』をやめた、やめられたんだなクライム…仲間を裏切ってまで」

「…そうだ、裏切った」

 

 

顔面にこびりついた人間の脳の一部を拭い取り、これまでと打って変わって冷静に、冷酷にクライムが言う

 

 

「誰のためでもない自分のためにだ、こうなると分かっていたし覚悟してここに来た。

…俺の名前はクライム・アルバート、米軍としての肩書きも地位も、何もかももう関係ない。俺はただのクライムとして自分自身の幸せのためにお前を殺す」

「──ああ、分かった。10年続いた戦いに決着をつけよう」

 

 

 どっちが死のうと関係ない、これはただのエゴだ。自分自身そう分かっているがこの想いは止められない

 

 

 俺もクライムと同じように、ここで決着をつけることを望んでいるのだから

 

 

〜ミラ・ツール 死亡〜




コヤンのモッフい尻尾でドロドロにされたい作者のルルザムートです、ハイ。こやん…こやんの水着…来年こそはきっと…
それはそれとして文章力がないのに学生時代リoナSSばっか書いてたからかミラ死亡シーンだけちょっと生々しくなっててバランス悪いなと読み返して思ったり…気に入ってはいるんですがねぇ
次回あたりでちょっぴり回想、次で決着つけてそこから2,3話でエンディング(A)だと思います、まぁこれまでの流れからちょっと分割する可能性も全然ありますが
…あとあと出張入ったのでまた更新がとまります
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