弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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ここからBパート。『全人類生存権剥奪戦争』が発動した世界線を書いていきます
それとものすごく今更ですが主人公であるザイルとコヤンスカヤの挿絵を知人に頼んで描いてもらったので載せます
なおザイルについては初登場時の姿、コヤンスカヤについては全人類生存権剥奪戦争中の姿になっています(なのでザイルの挿絵については1話にも同じものを載せました)
ザイルの方は自分のイメージまんまで超お気に入りだし、コヤンスカヤの方は無慈悲っぷりが出ていてこっちも凄く好き。…姿は少し異なりますが、ね
また116話から空白部分だったBパート部分のタイトルも同時に埋めていきます
計画性が無さすぎて先にタイトル埋められなかったの…
というわけで第116話《B》、ザイルvs藤丸立香&マシュの場面から始まります
お楽しみください。…あとここから『原作キャラ死亡』のタグが仕事しまくるとだけ。

※本当はBパート全部書き終えてから投稿しようと思ってましたが期間が空きすぎるので随時投稿にしました。


第116話 A『時間切れ』/B『完全な詰み』

ストームボーダー Dブロック通路にて…

 

 

「藤丸立香!お前を生かしておくには危険すぎる!」

 残り1分を切った…!

「慎二!アルビオンで通路を爆撃しろ!」

『おい、良いのか?』

「やれ!早く!!」

 

 

爆撃という単語を聞き取った彼らが逃げようとするが当然逃がすつもりなどない

再びマグナムの反動を利用した飛び蹴りを放ち、マシュと立香を分断。

 

 

 …外のアルビオンが攻撃態勢に入っているのが見える、こちらもタダでは済まないだろう

 

 

──だがそれでも構わない

 

 

 直接狙われていないのならなんとかなる、腕や足といった末端部分は失うかもしれないが…目の前の少年はそれほどまでに殺す価値のある人間だ

 

 

『テュケイダイト』…

 

 

「っ…こっちだ!!」

「せっ…!?」

「…!!?」

 

 

アルビオンの胸部に収束したエネルギーが放たれるほんの2秒前、何を思ったか藤丸立香が艦から飛び降りて──

 

 

「な、何をやってるんだお前はーっ!?っぐぅ!?」

テュケイダイトが通路ごとすぐそばを抉り取り、爆風が脚を焼いた。だがそんなことなどどうでもよく、ただ叫ばずにはいられない、だってこんな…

 っ…そこまで、そこまでやるか藤丸立香!!!

 

 

「あと30秒…!」

あと30秒で飛び降りた藤丸立香に追いついて殺すのは不可能だ、30秒でできることは──

 

 

「────」

 いや

 

 

 ここで藤丸立香を逃がすのは致命的だ、モルガンやマシュの救出行為を妨害したとして、他にもし隠れた戦力が残っていたら?そしてそいつが、藤丸立香を助けられたら──

 

 

「ッ!!!」

ダンッ

 

 

気付けば飛び降りた藤丸立香を追って艦から飛び出していた

 空中制御分のマグナム弾は充分…!30秒でカタを付ける!

 

 

「慎二は引き続きストームボーダーを爆撃!シールダーは無視していい!

コヤンスカヤはモルガンの足止めだ!どんな手を使ってでも邪魔をさせるな!!」

 

 

追ってくるシールダーの気配を無視しながら溜め込んでいたマグナム弾を連射、重力の力も相まって加速し続ける

撃発、方向の微調整、リロードを繰り返しつつも決してその目は落下し続ける藤丸立香を逃さない。

 

 

 もう少し…!

降り続くストームボーダーの破片を避け、回り込み、時には蹴り飛ばして先へ──

 …ん!?

 

 

バシン!

 

 

破片の陰から飛んできた手刀を間一髪逸らして防ぐ

「クソが、誰だ!?」

飛び道具代わりに蹴りよこしてきた破片を殴り飛ばして顔を確認する

 

 

 …!?誰だ?全身包帯と道満の符がくっついていて分からない──

「…また、会ったわね!」

「! その声…ペペロンチーノか!」

 

 

 どうやったか知らないがストームボーダーまで追いかけてきた上に俺より早く藤丸立香を追って飛び降りたらしい

「その身体、当分使い物にならないと思っていたが!」

「そうでもないわよ…!」

 

 

落下中でも分かるほど焼け焦げた匂いのする2本の腕が力強くこちらの義手を掴む。もはやそんな力残ってないだろうに

「お前にもう用は無い!どけ!」

 

 

空いた右手で素早く銃を持ち替え、ハンドガンで頭に風穴を開けようとするも器用に避けてくる、これが1時間前に全身を焼かれた人間の動きなのか自分の目を疑いたい

「ならこれでどうだ」

 

 

ハンドガンを捨て、従来の物よりさらにバレルを切り詰めたダブルバレルショットガンを取り出す

 ここまでバレルを切り詰めてると『散弾銃だから』なんて言い訳が効かないくらい集弾性能が落ちるものの──

 

 

「これなら関係ないだろう…!」

ピッタリと2対の銃口を満身創痍の身体に密着させ、撃った

 

 

「ッ〜!!!」

が。

 

 

 …!? ゼロ距離で腹に散弾を受けてるんだぞ!

それなのにコイツ、ほんの少しも力を緩めない!

そうしている間にも背後からは破片を足蹴にシールダーが距離を詰めてきているのが分かる

 

 

 ──仕方ない

 

 

「神経接続解除、アームパージ」

吹き出す蒸気が風に攫われると同時に義手が外れ

「餞別にやるよ。…点火」

 

 

切り離した腕は死にかけたその手の中で爆炎へと変わった

 よし突き放した!あと15秒…!藤丸立香との距離は…クソ、まだ遠い!

とはいえ片腕ではマグナムによる加速ももうできない、ここから撃つしか…

 

 

「…!あれは…」

手を伸ばせば届くその距離に投下された桃色の小型コンテナ、もちろんそこに貼ってあるのはNFFサービスのステッカー

 

 

 スペアコンテナ…!全く、優秀な秘書だ!

コンテナ内に仕組まれた炸薬で中から飛び出して来た予備の義手と対物ライフルM82を装備。俺自身落下中であることを忘れてしまえる様な落ち着いた動作でスコープを覗く

 

 

 詰もうか、人類。

 

 

何があろうと諦めないその心、どんな絶望を前にしても進み続けるその歩みを止められないのなら

 

 

ボンッ

 

 

「お前にはもう、絶望すら感じさせない」

 

 

桃色の対物ライフルから放たれた剛弾が眼下に映る少年の心臓を抉り飛ばした

「せんぱっ…!?「終わったァ!全員敵を排除しつつ撤退!!転移だコヤンスカヤ!」

 

 

 あと5秒…!

 

 

『単独顕現 EX』

 

 

「手を!」

駆け付けた彼女の手を握ってそのまま転移、

そして──

 

 

???改め、F地区 ノーア秘密基地 ザイル専用スペースにて…

 

 

「ザイルさんUSB!」

「分かってる!カウント省略、データ送信開始!!」

 

 

慎重に素早く、USBを機材に差し込み起動させ──

「起動完了です!」

「時間は!?」

「誤差…+1.4秒、間に合いました…はぁ…」

「やれやれ…ここまで来て失敗したらひっくり返るぞ…」

 

 

2人揃って緊張の糸が切れ、安物の椅子に高級クッションを敷き詰めたそれらに座り込む

 博打に重なる博打、もはやヤケクソとも言えるような攻撃だったが無茶の甲斐あって藤丸立香の殺害には成功した

 

 

「カルデアは?」

「混乱してますね、まぁあそこまでアッサリ殺されては理解もできますけど」

「念には念を、カルデアが相手なら石橋を叩ききすぎることは無い

…ザイルだ。慎二、ベリル、応答を」

 

 

『なに?ザイル』

『ほいほいほいっと、どうした?』

通信機から聞こえる声の感じからさっきより余裕がありそうだ、多分行けるだろう

 

 

「例の兵器は起動完了、このまま『全人類生存権剥奪戦争』を始める

 慎二、ベリルとパライソを回収してボーダーに送ったのちに藤丸立香の遺体を回収。パライソはお前に付ける、上手く使え」

『…了解』

 

 

「ベリルはNFFボーダーを使ってHOPEボーダーとストームボーダーを追撃しろ。両艦とも墜落寸前の鉄クズだから少し突っつけば墜ちるだろう」

『りょーかい』

 

 

「3分後に展開中のNFFスペシャルを全て撤退させるからそのつもりでいろ

 …よく聞け、1番の脅威存在であるカルデア、その核である藤丸立香は既に死んだ。目的が達成されている以上もう博打はいらん

無茶は必要ない、危険を感じたらさっさと撤退しろ。これ以降の損害は許さん、いいな?」

『いちいち言わなくても分かってるよ、じゃあまた後で』

『もちろん、俺も分かってるぜ』

 

 

「………そうか」

 ベリルは少し怪しいものだが…まぁいいか

 

 

「さてコヤンスカヤ、まだ終わりじゃ無いが余裕はできた。何か飲んで一息入れるか?」

「そう言うと思って用意してますよ

はい、コンビニのいちごミルク」もちろん日本のです

礼を言って『いちごミルク』のパックを受け取る

 

 

 美味しい飲料物は色々あるが今のところ日本のコンビニで買える『いちごミルク』より美味い物を俺は知らない。

 

 

 …と、以前コヤンスカヤに言ったことがある

そしてそれに対する1回目の返答が

『物を知らなくてかわいそうに』

2回目が

『え、色々試した上でまだ?』

3回目が

『子供舌ですねぇ…』等々

 

 

「・・・悪かったな、子供舌で。」

「え、なんですいきなり」

「なんでもない。気にするな」

 

 

画面の中で減り続けるタイマーの数字を背景にザイルはいちごミルクを、コヤンスカヤはコーヒー(無糖)を飲んでブレイクタイム。

「よくもまぁ砂糖も入れずにそんなものを飲めるな…」

「本来コーヒーはこういう飲み物ですよ、ザイルさんは入れすぎなんです」

「入れすぎって、ほんの7.8個入れただけだろうに…」

 

 

 ま、コイツがどんな顔をしようと関係ない。俺は俺の好きな様にブレンドするだけだ

「さて、この先どうなるかな」

 

 

────────────────────────

ザイル(初登場時)

 

【挿絵表示】

 

…といっても両腕がNFF製の義手に変化する以外は特に変わらなかったりする。

またこの2次創作を書く前はクライムとコヤンスカヤの物語にする予定を立てていて、脳内補完していた↑のイメージもクライムとして扱うつもりだったが『クライムをライナー枠にしたぁい!』となってザイルさん誕生。もっともっと曇らせようケケケ

 

 

コヤンスカヤ(終章決戦時)

 

【挿絵表示】

 

コヤンスカヤ本来のステータスやスキル、権能はそのままに『彼女』が紡いだ絆の影を無尽蔵に呼び出す時の姿(※別に姿を変えなくても使える)

新撰組+αを相手にした場面ではこれをやりながら玉藻鎮石の展開と維持、レールガンによる狙撃までやっていた。

…こうして書くと結構理不尽なことやってるなぁ




コヤンスカヤにペットにされたい作者のルルザムートです、ハイ。
というわけで最大の障壁である人類の希望を撃ち殺した2人はいよいよもって人類(文化)滅亡への一歩を踏み出しました!
次回は以前言っていたストームボーダー、HOPEボーダー、NFFボーダーの戦闘を描写しつつ剥奪戦争の発動を書いていきます
早く文化崩壊後の世界を書きたいいい
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