弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》 作:ルルザムート
同じ内容なんで省きましたがそのせいで短い短い…まぁここ、一度通った道だし
…第117話《B》です、お楽しみください
HOPEボーダー 管制室にて…
「ごほっ…状況は!?」
「副艦長!?良かった無事で…いや酷い怪我だ!喉が…!?」
「最低、限の処置はしてくれてます、状況の報告を!」
千切れ飛びそうな意識の手綱を握り締め、部下の顔とディスプレイを交互に睨む
…ッ! なんてこと…!
望遠で捉えた映像に映ったのは胸を抉り抜かれて動かない少年、それが誰なのかは既に霧散した令呪の跡が教えてくれた
──カルデアのマスターが殺された
「NFFボーダー、砲撃態勢!カルデアを徹底的に追撃するつもりです!」
「はっ、はっ…ぐ、第4主砲発射用意!目標、NFFボーダー!標準固定と同時に全乗務員は脱出ポットへ!
どう転ぼうとNFFボーダーだけは道連れにします!」
首筋へ丁寧に巻かれている包帯に止まったはずの血が滲む
カルデアのマスターは生き返らないけど全滅は阻止しないと…!
「生き残っている全エンジンの出力を全て滞空姿勢の維持に回して!」
「副艦長!残りのエンジンだけで補うには危険指数を大きく超える必要が…!エンジンごと艦が吹っ飛びますよ!?」
「発射まで持てばいいわ…!やりなさい!」
「NFFボーダー、本艦から離れます…あっ!高魔力反応感知!聖剣砲の起動を確認!」
「主砲発射、急いで!」
「だめです!とても間に合いません!」
撃たせる、わけには──
『
ストームボーダーを狙って放たれた聖剣の光を割って入ったもう1つの光が相殺、2つの光が1つになって消えてゆく
「クソ、やられたか!?」
「違う!今のは──」
「セイバー…ごめんなさい」
魔力を使い果たして退去した彼女へ、既に届かなくなった言葉をかけるもすぐに次の警報音が鳴り響く
「再びNFFボーダーに高魔力反応!2発目が来ます!」
『こちらダヴィンチ!第4主砲発射用意完了、いつでも撃てるよ!』
「了解、総員退艦、脱出ポッド発射!アナタ達も隣部屋のポッドへ!」
間に合った…!あとは撃つだけね
とはいえ1発撃つだけの魔力は残っていない、故にエンジンや艦内の機能維持に使っている全ての魔力を動員する必要がある
『オフェリア、君は!?』
「…キリシュタリアさんが居ない今、本艦の責任者は副艦長である私です。私が残ります」
主砲発射には私かキリシュタリアさんの認証が必要である以上、私がここを降りるわけには行かない
「ダヴィンチ、後をお願い」
『分かったよ。…こんなことなら認証登録の欄に私のも追加しておけば良かったかな』
それを最後に声は聞こえなくなった
バックアップは持たせてある、きっと大丈夫…
「全速前進」
赤熱し、吹っ飛びかけているエンジンを回転させてカルデアとNFFボーダーの間に割り込む
「雷装起動、主砲点火」
艦内の明かりが消え、コンソールパネルからも次々と光が消える
これ以上はやらせない
エンジンが止まり、静寂が訪れる
『希望』の名を持つ、いや待たされた艦はその希望を次に託すため、最後の仕事にかかった
「────発射」
先と同じ光同士が宙でぶつかり合い、消えてゆく
希望の艦も同様に──
「………ここまでね」
天井が吹っ飛んだ管制室、遠くなっていく宙とNFFボーダーを見ながら彼女は呟いた
他のみんなは脱出したのかしら…
どうせもう使い道が無い自分の魔力を軽く流してポッドの様子を確認、殆ど真っ二つにされた艦の機能が動くとは思わなかったが今になってはもうどうでもいいことだった
「照合を」
《全ての脱出ポッド発射 副艦長及びサーヴァント
芦屋道満を除く全生存者の脱出を確認》
「待って────なんて?」
「聞いての通りでございますともオフェリア殿!さぁ、脱出しますぞ」
手品のように現れた道満に抱えられてそのまま脱出。大地に叩きつけられたHOPEボーダーが爆発炎上したのは、ほんの5秒後だった
「いやはや申し訳ございませぬ、拙僧だけが残っていると知れば警戒されると思いました故」
「…少なくともキリシュタリアさんのサーヴァントである限り私は疑わないわ。ありがとう、助けてくれて」
「ンン…やはり知ってる顔に言われるのは慣れませんねぇ
ひとまず他の乗務員の皆様へ合流しましょう
手当て致しますので傷を見せていただいても?」
「…お願いするわ」
〜
同時刻 NFFボーダー 管制室にて…
「あーりゃりゃ、逃げられたか」
「構うもんか、指示は守ったんだ。とやかく言われる筋合いは無い」
少年の遺体を担ぎ上げた慎二が不満そうに管制室に戻ってくる
うはは、あの中でマジで遺体回収してきやがった
「カルデアは?」
「とんでもねー逃げ足の速さだぜ?おまけに隠蔽も上手い、こりゃ追いつけねぇな」
「ふーん、そう。…とりあえず仕事は終わったから僕は休ませてもらうよ。アサシン、この遺体を冷凍室にでも放り込んでおいて」保存しろとは言われていないけど念の為だ
「はっ!」
「…なー待てよ」
「なに?」
管制室から去ろうとした彼を引き止める
多分聞いておかないと永久に喋りそうにねぇしな
「結局のところこの戦争の最終目的はなんなんだ?ザイルもコヤンスカヤもなんにも言わねぇしよ」
「──僕が知るわけないだろ、それより休息の邪魔をしないでくれない?」
「なんだよ、ツれないなぁ」
どこか思い詰めたような背中を見送りつつ、コンソールパネルに戻る
さて、特に指示はねぇし俺も休むとするか
制御を自動操縦に切り替え、俺はカジノエリアへと足を運ぶのだった…
〜サーヴァント セイバー アルトリア 退去〜
〜HOPEボーダー 撃墜〜
コヤンスカヤに動物の尻尾とか耳を植え付けられたい作者のルルザムートです、ハイ。
Aパートでアルトリアのこと描写するの忘れてた…酒呑童子も。
うーん計画性ががが