弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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笑顔でキレるところを書きたかったというのもある。
第14話です、お楽しみください



第14話 開発者

ウルフルズアジト ザイルの寝室にて…

 

 

「やれやれ、余計な被害を出しやがってクソ女」

「ひ、ひどい!私ザイルが心配でここまで来たのに!」

ウルウルと金色の目を滲ませるノーアをコヤンスカヤに用意させた縄で雁字搦めにして部屋の隅に放る

キャスターとコヤンスカヤの冷めた視線を感じるが知ったことではない

 

 

「それで?もう一度聞くが何をしに来た?」

「んもー、照れるのは分かるけどこういうプレイは私あんまり好きじゃないっていうか────」

…話していてここまでストレスの溜まる女は他にいないだろう

 

 

「…アサシン」

「え?アッハイ、なんでしょう?」

「火炎放射器かバーナーを用意しろ、焼いて処分する」

 

 

「ちょ、本気ですか?いやまぁ用意できますけども」

目を丸くしながらどこからともなくバーナーを取り出すコヤンスカヤ

苦笑いのキャスターと本気にしてないノーアを無視し、コヤンスカヤからバーナーをひったくる

 

 

「マジで燃やすんですか?」

「んなわけナイナイ!ザイルは素直になれないだけであっぶなぁ!!??」

バーナーから発射された火炎放射はノーアが1秒前までいた場所を包み込んだ、ちなみに当のノーアは体をくねらせて跳ね上がり、炎は奴の銀のショートヘアーを掠めただけだった

 

 

芋虫みたいな格好で避けられるとは思わなかったな

「…避けるな」チッ

「んにゃろ…ふんぬっ!」パーン!

瞬間、ノーアが首からかけていた白いキューブのようなアクセサリーが光り、縄が弾け飛ぶ

 

 

魔術礼装か…

「うーんこの照れ屋さんめ!ダヴィンチちゃ〜ん、このままだと私いつか燃やされちゃうからあなたから用件話してくれない?」というかなんで助けてくれなかったのよ?

 

 

「はいはーい、確かに彼女を燃やされるのは困るし…話を聞いて貰えないかなザイルくん?」だってキミ燃やされても仕方ないことしてなかったかい?

「…いいだろう、なんだ?」

とりあえずノーアよりはまともそうなのでキャスターの話を聞いてみることにする…

 

 

「ゑ?なんでずっと前から知り合いの私はダメで初対面のダヴィンチちゃんにはそんなフレンドリーなの?」

「話というのはなんだ、レオナルド・ダヴィンチ」

「無視されたー!」

「ワタクシ、こんなのと比較されてたんですか…そうですか…」

 

 

2人を可能な限り視界に入れないように注意しながらキャスター…ダヴィンチに話を聞く

「うんうん、率直に言うとね?キミの右腕を作りに来たのさ!」

「右腕?…あんたが、製作者なのか?」

「そのとおり!というかホントはマスターと一緒に義手の整備をしに来るつもりだったんだけど…派手に壊したよね?キミ」

 

 

「ああ、壊れた」

壊した、か…まさか見られてたのか?そんな気配は無かったと思うが…もし見られていたならば────

「何をどうやったらあんな壊し方出来るのか分からないけど…今のままじゃ不便だろう?どうかな、私にキミの新しい義手を作らせてくれないかい?」

 

 

「…あんたがそれを作ることになんのメリットがあるんだ」

「うーん…ただ私が前より良いものを作りたいって言うのもあるけど…1番はマスターの頼みだから、かな?前の義手を作った時だってそうさ、こうして直接会ってお話しするのは初めてだけど私頑張ってたんだぜ?」

 

 

………前の義手、か

 

 

「…キャスターのサーヴァントが作ってくれると言うのなら心強い、頼んでも良いか?」

「もっちろんさ!そのために来たんだからね!…ただ1つ間違えないで欲しいんだけどキャスターのサーヴァントが作るから、ではなく万能の人『レオナルド・ダヴィンチ』が手掛けた作品だから良い物が造れるということを忘れないでおくれよ?」

 

 

天才肌が面倒な奴だというのは共通らしい、などと思いつつも頷いて返答を返す

「ああ、分かった」

 

 

…ん

ふと、部屋を見回して気付く

やれやれ、令呪の設定を戻し忘れていた

いつの間にか、ノーアもコヤンスカヤも居なくなっていた

 

 

アジトの鋳物工場より少し離れたコンテナ置き場にて…

 

 

マスターとキャスターを2人きりにしてしまいましたが…ま、あのレオナルド・ダヴィンチなら大丈夫でしょう、もちろんあちらは記憶なんてないでしょうしクラスも違いますが…今はそれよりも────

 

 

ずりずりと片手で引きずっていたキャスターのマスター…ノーアを転がすように地面に置く

「で?ぶっちゃけ何者です?アナタ」

「え?天才だけどなにか?」

ダヴィンチちゃん程じゃないけどね!とケラケラ笑うノーアにコヤンスカヤは警戒を緩めない

 

 

「いけしゃあしゃあとまぁ…」

「まぁまぁ!いいじゃないそんなことは!それよりももっと楽しい話しようよ!そーだコヤスちゃーん尻尾触らせて〜」あ、名前は盗聴してたから知ってるよ〜

ぬへへ、と汚い笑いを吐き出しながらワタクシの尻尾に手を伸ばすノーアを払い除ける────と同時にショットガンを展開、ノーアの顔に銃口を押し付ける

 

 

「残念ながら、アナタが放った偵察機は一機を除いて全てこのワタクシが破壊させていただいていますので、アナタがワタクシの名前を知っているのはありえないかと」

余談ですが一機というのはワタクシが作ったシチューをマスターが食べている時にマスターが撃ち壊した物ですね

 

 

「それともう一つ…マスターはもちろんダヴィンチさんも気付いていなかったようですがさっき使ったそのキューブは…」

「あー…やっぱり分かる?すんごい観察眼だね、うん。想像してる通りだよ、まー時が来ればイヤでも知ることになるから!」

 

 

「…ワタクシが言うのも何ですが食えない女とか言われません?」

「どーだろ?これはダヴィンチちゃんにも言ってないくらいだしそもそもここまで踏み込んできたのはコヤスちゃんが初めてだからね…それよりも今は、さ?」

ぺっぺ、と口に入った砂利を吐きながら立ち上がるノーア

 

 

自然と、私達が視線を向ける方向は同じだった

「…ええ、そうですね」

一見何もないところへショットガンを向ける

 

 

「おーい、バレてるぞー?」

ノーアの気の抜けた声に反応するように現れる軍服の男、その右手には令呪が刻まれていた

「…何故分かった?」

 

 

目の前に現れた、視線だけで人を殺せそうな男の質問にノーアは愉快そうに、コヤンスカヤは若干呆れたように言葉を返す

 

 

        だったからかな?」

「「殺気出し過ぎ

        でしたので」

 

 

そしてそれをきっかけに3つの人影が姿を表した

「あーやっぱり兄さんは殺気立ちしすぎなんだよ、ね?バーサーカーもそう思うだろう?」

「敵を前にしたのなら殺気が強すぎるなんてことはありえねぇ、見つかろうが見つからまいが斬って進むだけだ」

「…バーサーカーに意見を求めた私、いや僕の間違いだったよ」

 

 

やけに子供っぽい神父と洋装に身を包んだ強面の男…それらがそんな言い合いをしている中、コヤンスカヤの興味はずっと後方で黙っているイギリス人の探偵へと向いていた

 

 

「…ふむ」

計4人、内2人は微弱とはいえサーヴァント特有の神秘の気配がしていますね…しかし令呪を見るにマスターはあの軍人だけ、そこまで警戒する必要もないでしょう。

ですがあの探偵だけは警戒しなければなりませんね、『あちら』で駆除したと思っていましたのにどうやって回避したのか、そもそもどうやって追ってきたのか未知数ですし…

 

 

さて、どうしましょう?

数の差などワタクシにはあって無いようなものですが探偵とキャスターのマスターという不確定要素がここで大きいですねぇ

 

 

「よーし!んじゃ逃げようかコヤスちゃん!」むんず

「え?」

出方を伺うワタクシの思考を一瞬にして消しとばし、ノーアに手を引かれる

な、なにしてんですかこの人は!?しかも地味に力強いですし!

 

 

「ちょっとなんですか────」

「え、だってあのままじゃ巻き添えくらうし」

…!

 

 

たった今ワタクシがいたところ、そのすぐ後ろのコンテナの上、そこに彼女は(彼と呼ぶべきかもしれませんが)既にいた

 

 

「東方の三博士、北欧の大神、知恵の果実…」

 

 

そんなバカな、と…そう思わずにはいられなかった

サーヴァントの気配は無かった…令呪の瞬間移動?いえ、でしたら令呪発動の気配があるハズ…

 

 

「我が叡智、我が万能は、あらゆる叡智を凌駕する」

 

 

「チィッ!バーサーカー!」

「分かってるッ!」

「いきなり宝具か!」

「………」

 

 

「『万能の人(ウォモ・ウニヴェルサーレ)』!」

 

 

「うっひゃあ!さすがダヴィンチちゃん!相変わらずハンパなーい!」

ダヴィンチの腕から雫のように落ちた魔力の玉が炸裂し、衝撃波で周囲のコンテナが吹き飛んでいく中で平然と不動でガッツポーズをとるノーア

 

 

ああまったく、好き放題やってくれて…!

関係無いですが彼女がガッツポーズを取った時に肘がワタクシの腋に当たりました。ええ、まったく関係ありませんが!

 

 

「ケホッ、ノーアさん、でしたっけ?この際言いますけどアナタの頭、バグり散らしてません?」

こんなことを言っても何も生み出さないが悪態を付かずにはいられなかった

 

 

顔を合わせて10秒もせずマスターが彼女を燃やそうとした理由が今分かりました、これはストレス溜まりますねぇ…!

「まぁまぁ!周囲を振り回すのは天才のサガだから…そこは許して、ね?」

「はー…?」

てへへ、と頭をかきながら笑うノーアを見て、そう重くない決断をする

 

 

ふふ、ホントにもう、神経を逆撫でするのがお得意のようで…ええ、記念すべきこちらでの最初の住人はマスターにしようと考えていましたがやめにしましょう

 

 

どうやらこの人間は中途半端に力を持ったために『自分は強い』と思い込んでいるようですし?誰かがその思い込みを指摘して、分からせてあげなければ。

ここはやはりマスターとの契約終了後、真っっっ先に愛玩の檻にブチ込んでたっぷりとお世話して、躾して、可愛がって、退化させてあげるとしましょうか…ええ、ワタクシ楽しみで活力が湧いてきましたよ?

 

 

「さ、コヤスちゃん?イヤかもしれないけどここは私とタッグで──

…?嬉しそうだけど何か良いことあった?」

「いいえ?まだ何も、それよりも敵に集中しましょうノーアさん♡」

ニッコリと営業スマイルでノーアさんに返答を返し、NFF印の大型バイクを展開させる

 

 

さて、切り替えて…宝具前に一瞬見えましたがマスターはダヴィンチさんの近くにいるようですし暫くは大丈夫でしょう、水を刺されても面白くありませんしサクッとあの探偵を駆除しに行くとしますかねぇ?

 

 

「うっわ凄い!どっから出したの?」

「企業秘密です⭐︎

さ、ワタクシはこれで対処に向かいますが…相乗りされます?」

「いいの!?乗せて乗せて〜!」

キャッキャと騒ぎ立てるノーアを後ろに乗せ、エンジンをかける

 

 

「いやー、タダで乗せてもらって悪いね!」

「いーえいえ!お構いなく!」

後でたっぷり支払ってもらいますので♡

 

 

未だ土煙が収まらない中、関係無しにアクセル全開で気配の方へと向かう

彼の霊基は目視で分かるほどボロボロで崩壊寸前…ライダー戦の借りもありますしぃ?こちらもこちらでた〜っぷり仕返しさせていただくとしましょう♡




いくらコマンド練習してもパワーゲイザーがまともに出ない作者のルルザムートです、ハイ。
今回はそこまで長く無く書けたと思っています
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