弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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レイドもそうなんですが…それ以前に…ハイ。トラブルというか…予想外の展開があって遅れました
第18話 休暇パートの最後です、お楽しみください



第18話 休暇 『終』

21時00分 T地区 高層ビル最上階(51階)の高級レストランにて…

 

 

あれからコヤンスカヤと一緒にいくつか回った。

ブティック、本屋、ホームセンター等…そして──

 

 

「では休暇のシメに、こちらのレストランでお食事して帰りましょうかアンペルドさん♡」費用はこちらで用意しましたのでご安心を♪

昼間と違い今はお互いスーツを着ている、コヤンスカヤ曰く店に合った服装が必要らしい

 

 

それがここか…

 

 

天井がやや高く、その天井と床を繋ぐ外壁部分に当たるビルの側面は全面ガラス張りで、そこから見える夜景は狙撃のために高層ビルに登った時に見るものとはまた別の見え方がした

 

 

席に座るといくつか料理が運ばれてきた、コヤンスカヤがあらかじめ手配していたのだろう

ワインの入ったグラスを取るとコヤンスカヤもそれに合わせ対面の席に座ってグラスを手に取り──

 

 

「では…かんぱーい♡」

「…?それはなんだ?」

「え"?」

グラスを突き出す動作の意図が分からずについ声に出たが…コヤンスカヤは信じられないと言った表情でこっちを見ている

 

 

やれやれ、なにか地雷を踏んだらしいな

「ええ…そこからですか?いえ、あなたの娯楽に対する無知っぷりは理解しているつもりでしたが…人類共通であろうこれをワタクシが知っていてアナタが知らないと言うのは…」

 

 

まぁいいでしょう、と言って俺に軽く説明をするコヤンスカヤ

…なるほどな

「そうか、分かった」

 

 

カランと一歩遅れてコヤンスカヤのグラスにこっちのグラスを当てる

「ええ、そうです!…それにしても今日一日でザイルさんも随分変わりましたねぇ」

「…ザイルと呼ぶな」

「まぁまぁ、フロアにはワタクシ達だけですし良いではありませんか♡」

 

 

やれやれ…

周囲を警戒しつつ、肉料理をフォークで切り分けて食べる

「…」

美味いな…

 

 

「それでザイルさん、どうでしたか?今日一日遊んで過ごしてみて?」

まるで悪戯する子供のような表情で彼女が言う

「そうだな、楽しかったと思った」

「小学生の読者感想文みたいですねぇ、まぁ楽しかったのならそれは何より、ワタクシも計画した甲斐があったというものです♡」

 

 

グラスを揺らしながら笑みを向けてくるコヤンスカヤ

…しかしコイツは──

「…俺からも1つ聞きたい」

「はい、なんなりと!」

 

 

「お前は楽しかったのか?」

楽しいという感情は伝わってきた、だがそれとは別に彼女から僅かに滲み出ていた感情──憎悪

「もちろんですわ♡折角頂いた休暇、楽しまなければ失礼に当たりますし?」

「…そうか」

 

 

理由は知らんがコイツの憎悪は普通じゃない、かなり器用に隠しているせいで気付いたのは昼食後あたりだったが…

「うーん、美味し♡」

「ああ」

 

 

…まぁいいだろう

少なくとも俺に対してその憎悪がまともに向いていないことは確かだ、今は静観しておくか…

 

 

22時00分

 

 

「ごちそうさまでした!」

「…」

食事にここまで時間をかけたのも初めてだな

 

 

「ではこちらへどうぞザイルさん♡」

「…?何処に行くつもりだ?」

ここへ来た時とは別のエレベーターに乗り、上へと昇っていく

 

 

「せっかく高層ビル最上階に居るんですから、夜景を楽しんで帰るのも一興でしょう?」

「そうか」

 

 

エレベーターを出て、屋上へ

「で?今度はここで何をするんだ?」

夜景を楽しむとか言っていたが…夜景ならついさっき食事しながら充分見た。

「うーん調子狂いますねぇ、正直特に何もする事はないと言うか…」

やれやれ…

 

 

「何も無いのなら帰るぞ」

「まぁまぁ、少しお話しでもしましょ?さ、こちらに」

「…」

 

 

仕方なく手招きするコヤンスカヤの元へ

「そうですねぇ…そういえば聞いてませんでした、ザイルさんが聖杯にかける願いとか聞いてもいいですか?」

「無いな」

 

 

聖杯、あらゆる願いを叶える願望機…そんなあるかどうかも分からないあやふやなものにかける願いなんて無い、俺はあくまで切嗣の──

「ハイ!嘘ですね、ソレ」

「──何故そう思う?」

 

 

思い起こしてみるが特にこれといった願いは無い、的外れもいいとこだ

が、確信をもって言い切る彼女にふと興味が湧いた

「理由はあなたの組織です」

俺の組織…ウルフルズが?

 

 

「こう見えてワタクシ、とある企業の代表だったので分かるんですが…目的や願いの無い人間は基本的に誰かの上には立てません、まぁつまりそういうことで!」

やれやれ…

「そういうことで、で済ませるな。説明しろ」

 

 

「うーん娯楽だけでなく自分自身に対しても鈍いようですねぇ、ではこちらからお一つ質問を…ザイルさん、アナタは()()()()()()ウルフルズを立ち上げたので?」

「ウルフルズを立ち上げた理由?それは──」

 

 

それは──

「それ、は…」

 

 

────何故だ?

 

 

ズキン

 

 

「…!」

額、が、痛む…

 

 

「おっと…どうやらタブーのご様子、これは失礼いたしました」

この話はしばらくは忘れましょう、と彼女は笑う

「…」

──同じだ、朝の時と…思い出そうとすると額が痛くなる

 

 

「そういう、お前はどうなんだ?聖杯にかける願いは?」

「ワタクシですか?うーん…特に無いですね⭐︎」

「そうか」

 

 

特に根掘り葉掘り聞く事でも無い、会話はそこで──

「待って待って、普通そこは食い下がるトコでは?」

「興味無い」

これ以上話す事もない、そろそろアジトに戻…りたいのだが

 

 

「そんなぁ〜食い下がってくださいまし、さ!さ!」

…ぐいぐいとコヤンスカヤが腕を引っ張ってくる

「はぁ…お前の願いは?」

「特にございませんね☆」

 

 

やれやれ

「──ですがまぁ聖杯は大きなリソースです、かける願いはありませんが回収したいとは考えていますね」

「そうか」

 

 

役目を終えれば消えるのがサーヴァント…それが聖杯戦争()のことを考えているということは…願いは受肉か?

…いや、そもそもリソース云々が嘘の可能性もあるが…答えは出ないな

 

 

「日付が変わるまであと2時間も無い、そろそろアジトに戻るぞ」

「いやーんコヤンスカヤ、もっとお話ししたいですう〜」

「微塵も思ってないくせに、無駄に時間を使わせるな」

 

 

ん?

懐の端末が鳴り響く

…バルンだな

「静かにしろコヤンスカヤ…俺だ、どうした?」

『ボス!あの、今どちらに?』

…そういえば行き先を言っていなかったな

 

 

「T地区の1番高いビル、その屋上だ…何かあったのか?」

『いえ、その、アジトのどこにも居らず、出撃の知らせも来ていなかったもので…』

「言っていなかったな、悪かった」

あいつが心配するのも無理はない、俺は今日初めて休日を休日として過ごしたんだ

 

 

『いえ滅相も…ですがウルフルズにはボスが必要です、なるべく早く戻って来て頂けませんか?』

「ああ、30分以内に戻る」

通信を切り、深呼吸をする

 

 

明日からは、また殺し合いか

「帰るぞ、コヤンスカヤ」

「はいただいま♡」

やれやれ、だがたまにはこういう過ごし方もいい

ボタンを押してエレベーターを呼ぶ

 

 

「とりあえず戻ったら…そうだな、ノーアのせいで有耶無耶になっていたスキルの確認をしたい、構わないな?」

「かしこまりました!お茶でも飲みながらゆっくり御説明させて頂きますね!」

ライダー戦の時に発動しかけていたようだが宝具の詳細も知りたい…一瞬だったが俺の見間違いで無ければ戦車のようにも…

 

 

ピン、とエレベーターが来たことを機械音が告げる

「ん?」

誰か乗っている…

 

 

「こんばんは」

「こんばんは〜♪」

エレベーターに乗っていた少女、いや女性へコヤンスカヤが礼を返す

俺は──

 

 

ズキン

 

 

また、痛みが…

「アンペルドさん?どうかされ──「令呪を持って命ずる」

ッ…よりによって──!

 

 

「ッ!」パチン

コヤンスカヤの指鳴らし1つで、俺とコヤンスカヤの服装が戦闘服へと変わる

だが、だめだ──

 

 

「だめだアサシン…転移だ!」

この女は──

「役目を、果たして!!」

 

 

女の手の甲、3本の矢が重なったような令呪の1つが消え、これまでと比べ物にならない威圧感が場を支配する

「まさかこれは──」

 

 

「…我が矢の届かぬ獣はあらじ」

 

 

女のサーヴァントであろう大男が、迷う事なく腕の弓矢を引き絞り──

 

 

『オリオン・オルコス』っ!!

 

 

「グランドの…!?ひぎっ…!?

 

 

グギャアアアアアッッ!!??

 

 

──彼女を貫いた

「コヤンスカヤっ!!」

蒼い雷のような無数の矢がコヤンスカヤを打ち上げ、その身を切り裂いてゆく

 

 

「グギギ…ぐはあっ!」

 

 

あれは…

コヤンスカヤの背から伸びる9本の…尾?尾なのか?アレは…いやそんなことはどうでもいい!今は彼女を助けるしかない!

 

 

大男の宝具であろう矢が彼女の尾を一本ずつ削り、えぐり飛ばしていっている…全ての尾が無くなったらどうなるか、想像するまでもない

今!コヤンスカヤを失う訳にはいかない!

 

 

マスターの女は逃げたのかその場には既に居なかった、いやきっと居なくて良かったんだ

「ッ!」パシッ

戦闘服と同時に展開された無反動砲を構える

 

 

こんなものサーヴァントには効かないだろうが集中を乱すには充分だ…!

大男ではなく、大男の足元へ無反動砲を向ける

足場を崩されれば宝具の維持は難しいハズだ、元に大男も動けていない!

 

 

「させないっ!」

「なっ!?」

女の声と共にどん、と衝撃が来て体制が崩れる

…見間違いでは無かった

 

 

「彼の、邪魔はさせない!」

「────」

冗談じゃ、ない

 

 

ズキッ、ミシッ…

 

 

これまでと比較にならない痛みが額に走る

冗談じゃない、ぞ…よりによって──

 

 

「よりによって!お前が俺の邪魔をするのか!?影月 遥(・・ ・)!!!」

目の前にいたのは…『ザイル』という男を殺す力を持った女性(少女)だった




コヤンのイベント見て感動中の作者のルルザムートです、ハイ。
ええと多分次回の話でキャラ設定の回を作ろうかと考えています
それと前書きの…予想外のことに関しても触れて行きます。
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