弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》 作:ルルザムート
第28話です、お楽しみください
V地区 とある公園にて…
で、アッサリ撒かれたワケですが。
ダヴィンチの協力をもらい、なんとかザイルと一緒にカラオケに行ったノーアだったが歌い始めて間もなくコヤスちゃんがザイルを連れて消えてしまった
そしてしれっとカラオケ代押し付けてきたし!…いや、そういえば2人とも歌ってなかったな
ベンチでぼやぁと座りながらそんなことを考える
武蔵ちゃんとそのマスターはもちろん、考えることとこやるべきことはたくさんある、けど──
「キミは時々私にもよく分からない行動をとる時があるね?でもそういうの、キライじゃないよ」ふふん
ダヴィンチちゃんを膝枕しながら
うっわ、
2人で何時間もぶっ通しで歌い倒した後、そこからは全部ダヴィンチちゃんとデートだった、焼肉行ったりザイル探したり映画見たりザイル探したり…で、太陽も完全に沈み切ったこの時間、私達は公園に来ている
そしてさらに言うと私がお願いして膝枕をさせてもらってる、うん。難しいことは後でいいかな、眼福眼福〜
「もし、そこのお方」
…と、その時間を妨害しようとする影がひとつ
はー!誰やねんこの至福の時間を邪魔する奴、は…
声の方を見ようと顔を上げて…フリーズした
「幸福な時間を邪魔するつもりは無かったが中々終わらないのでね、少し話をさせてもらいたいのだが」
「らっ…!?」
ラスプーち…!?…じゃない?ああ、なーんだ!ただの外道麻婆か、そうかそうか
目の前に佇む神父がちゃんと言峰綺礼であることに胸を撫で下ろ…せるわけないだろ!
おかしいでしょ!なんでコイツがここにいるの!?いや待て!今はzeroの後だから神父が来ているとすると──
「──」
ヤバい、とにかくヤバい、特に歴史オタなワケじゃないけど英雄王と私がカチ合うのがヤバいのは分かる!
と、とにかくどうにかして帰ってもらうor撒かないと!
「…?マスター、知り合いなのかい?」
ダヴィンチちゃんが聞いてくる、違和感を覚えたのは
マスター呼びは仕方ないと割り切って返答を返す(モナリザが歩いてるようなもんだから魔術師なら1発でマスターだって分かるし)
「知り合いじゃーないけど無関係ではないかな、お兄さん多分代行者だよね?まさか私を殺しに来た的な?」
「ほう…?こうもあっさり見抜くとは、マスターに選ばれただけはある」
見抜いたというか知ってただけなんだけどなぁ。
「で、そこんとこどうなの?もしそうなら全力で抵抗するけど?」
しかしまぁ抵抗しようがしまいが私は絶対死なないけどね?
「とんでもない、殺すつもりなら話なんてしないとも。
そもそもサーヴァントを膝の上に侍らせてご満悦のマスターなぞ生きていても死んでいても何も変わりはしない」
「へー、うん?」
あれ?もしかしてちょっと馬鹿にされてる?
ブッ飛ばしたいのを抑えて笑顔で対応、流石にここで手を出したら参戦はしなくとも英雄王は出てくるだろうし
「じゃ用件は何さ?人の時間使わせるってことは結構大事な用件なんだよね?」
「その通りだとも、しかしこのような公共の場所で話す様なことでは無い」
場所を変えるよう神父に促されて取り敢えず了承する
なんてったって裏には英雄王がいるし神父だって油断ならない強さだ、先手を取られたら多分負ける
私は不死身だけどダヴィンチちゃんは不死身じゃないからね
「んじゃ場所は私が決めるけどいい?」
「構わないよ」
意外とあっさり頷く神父と一緒に取り敢えずセラク発電所の方へ電話しつつ、どうやって逃れるか考えることにした…
〜
V地区 セラク発電所 見学受付カウンターにて…
「げ!?いらっしゃいませ!」
「なんちゅう挨拶してんの…まーいいや、ちょっと内緒話するから奥の区画使わせてもらうよ」
あからさまに嫌な顔で応対する受付の人に手を振りながら作業員専用の扉を通って奥へ
ここの責任者の口座にいくらか振り込んで一部の区画を貸切にしてある、もちろん発電自体に影響が出るから本当に一部だけだけど。
「…この場所選択は魔術師でありながら科学者という歪な経歴故か?」
「いや、適当」
というのは嘘で理由はある。ここの発電施設は火力発電を主にしている、だからサーヴァントがちょっと暴れただけで施設内部は火の海になるか消し飛ぶかするだろう
私やダヴィンチちゃん、神父はそういうところに配慮した戦い方ができるけど英雄王がそんな気遣いをするとは思えない、もちろん私もただじゃ済まないけどどうせ治るしダヴィンチちゃんには爆発なんて効かない、吹き飛ぶのは神父だけだ
「ダヴィンチちゃん、お互い離れないようにしとこうね?」
「うん?うん、おっけー」
zero後の英雄王が神父を殺すのは考えづらい、後は隙を見てここから逃げ出すだけ…
「場所を提供してくれたことに感謝する」
「そういうのいいから、何が目的かとっとと言わんかい」
しかしこの神父…こうして目の前に居ても何を考えているか全く分からないのが不気味だ…
一体なんの話かと身構えていたが──結果から言って話があるのは神父では無かった
「フン、こうして見ると本当に奇妙な女よな?」
「!!!」
後ろから感じる凄まじい威圧感と威厳しかない声
ふ、不意打ちが過ぎる…
緊張で固まった身体をなんとか動かして振り向く──
り、リアル英雄王…!
予想通りというか必然というかそこに居たのは英雄王、火力発電に必要な燃料を貯めておく巨大なタンクの上で腕を組んで私達を見下ろしていた
「対処すべきは獣だけと思っておったが…おい雑種、貴様人間にしては随分と若作りだな?」
「え?いやあの、言ってることが意味不明なんですが?」
ヤバい、もしかしなくてもバレてる!つかなんで分かるんですか!
「茶番は要らん。魂の形が歪すぎて1発で分かるわ、たわけが」
なるほどタマシイね!いや落ち着け、いくら英雄王と言えどこちらの核までには届いていない…と思う
ダヴィンチちゃん、戦闘準備!
(正直彼と戦うのはオススメできないよ?まだ真名は分からないけど──)
分かってるよ、ギルガメッシュ王とまともに戦うなんてとんでもない、隙を見て逃げよう!
念話で真名を言った時一瞬ダヴィンチちゃんが驚いたように見えたがすぐに持ち直して警戒を強め、私も例のペンダントを握り締めていつ戦闘に入ってもいいように身構える
「まぁ良い、我もそれを確認しに来たわけではない」
そう言って英雄王の視線が私のペンダントへと移る
「聞くことは1つだ、雑種…それをどこで手に入れた?」
う、やっぱりこの話題になった!
嘘言ったら
「…50年前に持ち主から譲ってもらった」
ただそれだけだ、詳細を言ってないだけで嘘は入ってない
「ほう?これは異な事よ、貴様のような小娘に我の財宝をくれてやった覚えは無いが?」
「え?」
…うん?なんか会話がおかしかったような──あ。
やらかした失敗に気付き、全身から熱が引く感覚
で、この時ダヴィンチちゃんめっちゃ心配そうな顔してたから余程今の私は酷い顔をしてたんだろうね
今の今まで当たり前のように使っていたから忘れていた、ペンダントに使っているリソースに
「どちらにせよ我の庭に貴様のような異物は要らん」
パチン
という指パッチンと共に英雄王の背後に浮き出る無数の光の波紋。それが見えると同時にペンダントの魔力を起動させる
やば、間に合うか!?
「──『
「おわあああ!!」
降り注ぐ宝具の雨を障壁を張って間一髪防ぐ
「ダヴィンチちゃん!大丈夫!?」
「へーき!ありがとうノーアちゃん」
うわ、ヤケクソで張ったけど『王の財宝』を完全に防げるって何気にヤバい力してるな
「…?ギルガメッシュ、お前の宝具を防いだ今の障壁は…?」
あ、麻婆!逃げたと思ってたけどちゃっかり居るね
「ただの障壁や結界では無い『対終末防御』もしくは『対粛清防御』と言う、かつて我が不老不死を求めて旅をしていた時に見た事が──いや、奴に見せてもらった」
それをあろうことか歪なりとも『不死性』を手に入れた異物が扱うなど不敬すぎて笑えてくるわ、と英雄王は微塵も笑わず吐き捨てる
「く…」
「お前は下がっていろ言峰、巻き添えを食うぞ?」
外道麻婆を下がらせた…マジの戦闘体制に入るつもりですかこの人!
少しでも動きを見せればまた宝具を撃ってきてもおかしくない一触即発の状況、鋭い緊張感が支配するその空気を破壊したのは私のスマホだった
電話…?こんな時に誰──ザイルだ!!
「ちょっ!ノーアちゃん!?」
冷静に考えれば自殺行為以外の何物でもないのだがこれは私の性格だからどうしようもない
「やっほーザイル!電話ありが…ん?んん?…さてはオメー、ザイルじゃないな?」
空気というか、カンというか…今ザイルの携帯を持っている人物がザイルではないという妙な確信があった
『…時間があまり無いので単刀直入に言います、戦闘によりザイルさんが呪いを受けて瀕死の状態となっています』
このタマモ族な声は…
「その声はコヤスちゃ──」
ザクッ
う?
不快な音と感触に目を向ければ眼下には深々と足の甲に突き刺さる宝剣が──
「よそ見とは随分と余裕があるな?雑種」
「ギャー!いったい!!…ってええ!?マジで!!??」
再び降り注ぐ宝具の雨を障壁で防ぐ
「マスター!」
「大丈夫!大丈夫だから私の後ろに!」
あからさまに危険な空気だがそれでも私は会話をやめない、何せあのザイルがピンチなのだ、電話を切るわけにはいかない
『…外から干渉するのが難しいため、彼の内側からそれを解く必要がありますがワタクシにはその手段がありません…アナタ方なら、何か手段を知っているかと。』
内側から解く方法…んじゃアレだ、暇つぶしで作ったエセ五停心観プログラム使うか。
ザイルのことになると周りが見えなくなるとダヴィンチからよく言われているノーアだったが流石にこの状況でも一筋なのはその場に居る全員が異常と感じ取っただろう、例えザイルの存在を知らない英雄王や言峰にも。
「うんうん、なるほどね…よっし、ダヴィンチちゃん!遠隔で例のプログラム起動させて!」
「キミ本当に一筋だね…!よし起動おっけー!」
障壁の裏で小さくガッツポーズをして起動させたことをコヤスちゃんに伝える
「とりあえずそこで光ってる義手に触って!あとは説明を受けてなんとかしてちょーだい、私も今ちょっとというかかなり忙し──え?」
場の空気が、また変わった
「──もう一つ、確認することが増えた」
英雄王が呟いた直後に辺りに吹き荒ぶ神秘の風…嵐といえばいいのか、ノーアにはそれを表現する力を持っていなかった
そんな馬鹿な…彼がこんな場所で呼び出すなんてありえない
「ウトナピシュティムが貴様のような雑種にそれを託したのかどうか…知るにはこれしかなかろう、許せ『エア』よ」
「ウッソ、もうそれぶっ放すとか何考えてるの!?」
動揺のあまりスマホが手から滑り落ちる
「光栄に思うがいい!そして歓喜し、這いつくばって感謝せよ!雑種ごときが我が至宝をその身に受けられる事に!!貴様如きに力を貸した英雄に!!」
「ヤバいヤバいヤバい!ダヴィンチちゃん!」
「っ…!4秒防いで!あとは私がなんとかしよう!」
4秒…本人なら余裕だろうけど!
「来るよ!」
「『エヌマ・エリシュ』!」」
〜その日、街から灯りが消えた
100億QPの借金をして不良債権になった作者のルルザムートです、ハイ。
NFF成分が著しく減少していますが話には必要なのでお許しください、あと1.2話別視点を挟めばしばらくザイルサイドオンリーになると思われますので…