弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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気付いたら夜中の3時までスマブラしてて次に目が覚めたら午後の2時でした、ああ…休みを無駄にしてしまった…それはそれとして4話です、どうぞ


第4話 様子見/調査

アジト、ザイルの自室にて…

 

 

「──以上が報告となります」

「…そうか、分かった。夜通しご苦労だった、しばらく休むといい」

「「ありがとうございます、ボス!」」

 

 

報告を終えた部下2人はピシッと敬礼の動作をしてから部屋を去る

「やれやれ…」

ここは軍では無いと何度言えば分かるのか…

 

 

「しかしまぁ…」

苦労して軍から引き抜いただけあって有能だ、先日空き缶爆弾で吹き飛ばした女の詳細が事細かくまとめられている

ッチ、やはりそう簡単には死なないか…

 

 

「ハァ…コヤンスカヤ、コーヒーを。」

「はい、こちらに♡」

ちなみに現在コヤンスカヤには最低限の身の回りの雑務、具体的には掃除や洗濯、武器整備に加え、聖杯戦争関係の資料整頓をさせている。

本来働かせるつもりは無かったのだが…まぁ、色々あったんだ。

 

 

〜時は巻き戻り、敵マスターを爆破したその夜〜

 

 

「…」カチカチカチ…

薄汚い自室…1人机に向かい、自分でいれた不味いコーヒーを飲みながらひたすらキーボードを叩く

切嗣から受け取った冬木の聖杯戦争に関する資料…その確認がまだ終わっていない…

 

 

征服王イスカンダル…こんな規格外のサーヴァントもいたのか、しかもそれを打ち負かすサーヴァントの存在…やれやれ、頭が痛い…

 

 

もちろん頭の痛い原因はそれだけでは無い

「あのーマスター?ワタクシに仕事は──」

「聖杯の受け渡しだ」

 

 

アジトに戻ってきてからと言うものコヤンスカヤから仕事は無いか、と催促が来るようになった

…何故急に言い出したのかは知らんがどちらにせよ任せることは無い

 

 

「ですから!それ以外で普段お役に立てることは」

「俺1人で済む、必要無い」

突っぱねるがそれでもコヤンスカヤは尻尾をふわふわと振りながらズイズイ来る

 

 

「マスター!サーヴァントは言わば使い魔のようなもの!(ホントは違いますが)どんな些細なコトでもよろしいのですよ?」

やれやれ…

 

 

「…そうか、じゃあ1つ仕事を頼む。窓の外を見ろ」

「…!はい!かしこまりました♡それでワタクシは何をすれば?」

トトトト…と素直に窓付近へ小走りで駆け寄るコヤンスカヤ

 

 

「今雨が降っているな?」

「ええ、降っていますね」

 

 

窓の前に立つ彼女に命令する

「降っている雨粒を数えてろ、そして話しかけるな」

「ハイ♪雨粒を数え──は?」

 

 

「…」カチカチカチ…

「…」フリフリ…

 

 

カチカチとキーボードを叩く音とふわふわと揺れる尻尾…

 

 

「…」カチカチカチ…

「…」フリフリ…ピーンッ

 

 

少しの沈黙の後、コヤンスカヤの尻尾がビシッと立ち

「っけんじゃねーんですわ!ワタクシを召喚しときながら仕事は無い、と!?貴方初対面の相手に対して最も嫌がることをやる天才ですか!?」

狐のキンキン声が耳と頭に響く

「おい、うるさいぞ──」

 

 

「シャラップッ!黙ってワタクシの話を聞けってんですよ!つーかなんですか!?ワタクシの存在意義全否定ですか!?エエッ!?あの令呪のせいで現職場はここしか無いというのに!」

 

 

「…」

…信じられないがコイツ本気だ、仕事ができないことに対して本気でブチ切れている

 

 

「ワタクシは有能な美人秘書ですが働く機会が無ければ宝の持ち腐れ!いいですかマスター?ワタクシを召喚(雇用)した以上は責任を持って!仕事を用意してくださいませ!」

「…分かった」

 

 

 

 

〜時は戻り現在〜

 

 

「マスター!資料、まとめておきました♡」

「ああ、そこに置いといてくれ」

…仕事が無いだけでここまで騒ぐとは思わず、つい許可を出してしまったが…意外にも悪くない…いや、かなり助かっている

 

 

まず資料の整頓だが…コヤンスカヤは俺が読みやすいよう、10分程で整頓してくれた。具体的にはセイバーのサーヴァントについてならこのファイル、ライダーのマスターについてならこのファイルといったようにな

 

 

次に掃除や洗濯についてだが…コヤンスカヤ曰く、この部屋もマスターの服装も、仕事をするような環境ではありません!とか言ってかなり張り切っていた、結果としてほぼ廃墟のような部屋はまるで新築同然にリフォームされ、一体どこから取り出したのか分からんが道具を使って壁や床のような内装まであっという間に修繕してしまった

服も…多分クローゼットの中のどれかを洗濯したんだろう、あっという間に洗濯も終わらせて着替えるように強要された…綺麗な服に綺麗な部屋…正直落ち着かない、掃除と洗濯は自分でやるか…もしくは加減させないといけないな

 

 

次に武器整備だ、ここが1番助かっている…と言っていいだろう

当たり前の話だが装備は使わなくても劣化するし、使えばその劣化が早まる。それを少しでも抑えるために整備をするのだが俺の武装は殆どが対神秘にも使えるようカスタムした専用銃だ、魔術にある程度理解がある者でなくては難しい。

 

 

「マスター?こちらのライフル、お手入れしておきますね♡」

「ああ」カチカチカチ…

組織内で俺以外に整備できる人物が居なかったからな…

コヤンスカヤが整備に入ったおかげでそれに割く時間を節約できたのはかなり大きい

 

 

「…」カチカチカチ…

魔術、神秘の塊であるコヤンスカヤ(サーヴァント)がなぜ銃火器に深い理解を持っているかは分からんが…こうして片手間に見ても特に細工等をするわけでもなく、『アレ』が作ったマニュアルを見ながら黙々と銃や弾丸の整備をしている

 

 

得体の知れない奴だが自分で言うだけあって有能だということも分かった。今は大したことはさせていないが、しっかり使いこなせれば強力な柱になるかもしれない

…もっとも、頼らないのが1番なんだが

 

 

コンコンと扉から聞こえるノック音にコヤンスカヤが即座に答える

「はい、どちら様でしょうか?」

「バルンです!失礼いたします!」

 

 

「あらバルンさん?またお会いしましたね!」

「こ、コヤンスカヤさん!…と、いけないいけない、ボス!頼まれていたものができました!」

…思ったより早かったな

「そうか、そのままコヤンスカヤに渡しておいてくれ」

「了解です!」

 

 

ポスッとバルンが手に持っていた封筒をコヤンスカヤに渡す

「へ?あの、なんですか?コレ」

「え?通帳とハンコですよ?コヤンスカヤさんもここで本格的に働き始めたなら必要になるでしょう」主に給与の支払いで使われますので。

「あー、そういうコトですか、じゃあコレは受け取っておきますね」

 

 

意外にもアッサリそれを受け取るコヤンスカヤに少々面食らう

まあ働かせる以上、相手が何であろうと賃金は出さないとな

 

 

…コヤンスカヤが金なんか使うとは思えないがとりあえず通信販売の使用は許可した。もちろんアジトに直接届けさせるわけにはいかないので、コヤンスカヤが通販を使用した時はバルンの自宅に送ることになっている。バルンも同意済みだ

「ではこれで、失礼します!」

バルンが部屋を去ったのを確認し、席を立つ

 

 

「おや?マスター、休憩なされますか?」

「いや、休憩はしない。だが資料は一通り目を通したからな、今から別のことに取り掛かる…整備はどんな状況だ?」

ひとまず装備の整備状況を聞く

ライフルだけでも終わっていれば良いが…

 

 

「ザイル様専用アンチマテリアルライフルと対マスター用の特殊弾12発のみ終わっています、後1時間ほど下されば全ての装備の整備が完了しますが…」

「いやいい、残りは終わった後だ」

特殊弾の入ったケースとライフルを取り、支度を始める

 

 

「先日爆弾で吹っ飛ばした敵マスターについての資料だ、目を通せ」

支度をしながら机の上の小汚いファイルをコヤンスカヤに投げる

 

 

「では拝見させていただきます♡ふむふむ…即死はしなかったものの、寝たきりでマスターとしてはほぼ機能していないのですね」

「ああ、医療班が言うには足の他に腰…?脊椎…?だったかにダメージが行ってる可能性が高いそうで起き上がってくる危険性は無いらしいが──」

「令呪が消えていない、と」

「そうだ」

 

 

送られてきた写真には両足を失った女性がとある病室の一室でよく分からん機械に繋がれて寝たきりになっているものだったが…右手にはしっかりと令呪も確認できている

…つまりコイツはまだ敗北していないということだ

 

 

「後始末だ、ついて来い」

「ええ、もちろん♡」

俺が支度を終える頃、コヤンスカヤもいつの間にか支度を終えていたらしい。俺はそのままコヤンスカヤを連れて部屋から出る

 

 

さて、どう始末するかな…

 

 

〜場所は変わり、とあるビジネスホテル、2階、突き当たりの一室にて〜

 

 

「これでよし、と…ランサー?もう実体化しても良いよ」

細工を終わらせ、霊体化しているであろうランサーに声を掛ける

「っと…イヤァ済まないね、わざわざ場所作って貰って」

 

 

申し訳なさそうに頭をかきながらランサーが私達の目の前に姿を現す

「…顔色わりいな、大丈夫かよ…?」

ランサーの姿を見たアーチャーが真っ先に言う

 

 

…確かにランサーの顔色はちょっと悪い、それは気分とかだけで無くマスターからの魔力供給が弱まっていることも関係してるだろう、この部屋にいる間は彼も現界しているだけの魔力は補えるが…

 

 

「ああ、正直あんまり大丈夫じゃないかもなァ…」

「…」

煙草をふかしながら呟くランサー…

確かに状況は悪い、彼のマスターは今死にかけている。

 

 

「その…ランサー?気にしないでっていうのは無理かもしれないけど…でも貴方のマスターは死ななかった、ギリギリで貴方が気付いてスキルを発動させたから彼女は死なずに済んだんだ、貴方は彼女の命を守ったんだよ」

確か…『トロイアの守護者』という味方へのダメージをカットするスキルだ、咄嗟の発動だったらしく完全にカットすることはできなかったようだけど全身粉々になるような爆弾を至近距離で食らって生きていたのは彼が居たおかげに他ならない

 

 

「…いや、マスターを救ったのはお嬢ちゃんだ、俺だけじゃマスターはあのまま死んでいた」

…確かにランサーが両足の無い血塗れの彼女をここに運び込んできた時は驚いた

とりあえず私は病院の手配と…敵意を持った者が近づけば自動的に一画を消費、ランサーを彼女の元へ呼び出すように彼女の令呪に細工をしたけど…

 

 

「おいおい、トロイアの大英雄ともあろうお方がお通夜モードかよ、いいか?お前の判断でお前のマスターは命拾いした、ならその拾った命をどう守るかがお前の考えることじゃねーのか?」

落ち込むランサーを励ますようにバシバシと言葉を投げるアーチャー

そういえば2人ともギリシャの英雄だっけ…もしかして面識あるのかな…?

 

 

「…ああ、そうだな…その通りだ…!」

「よっし、んじゃ早速会議といこーぜ!まず敵が使ったって言う爆弾だが…」

「空き缶に偽装してあった、俺も全く気が付かなかったよ」

付近の浮浪者の位置に違和感を感じて…誘導されたと気付いた時にはスキルを使っていた、とランサーは言う

 

 

「ゴミに見せかけた爆弾…厄介だね」

「ああ、魔力や神秘を一切使っていなかったのならある意味タチが悪いな、特にマスターも前線に出てくる必要のあるクラスのサーヴァントにとっちゃ脅威だ、敵サーヴァントと戦いつつどこにあるか分かんねぇ爆弾を気にしなくちゃならねぇ、超遠距離から攻撃できるキャスターか単独行動スキル持ち…この場合は俺が敵マスターを直接殴り倒すのが手っ取り早いが…」

 

 

そうか、神秘も魔力も無い攻撃は生身であるマスターにとっては脅威だが神秘で守られたサーヴァントには無害だ、それなら──

「…そりゃ無理だろ、アーチャー」

「…だよな」

無理…?どういうことだろう?

 

 

ステータスを見た限りアーチャーの能力は群を抜いて強い、ランサーには悪いがはっきり言って比べ物にならないくらいだ、そのアーチャーが無理…?

「ねえ、その…ランサー?無理ってどういうこと?正直アーチャーが負けるなんて思えないんだけど…」

 

 

素直な疑問をランサーにぶつけてみると…ランサーは少し困った顔をしながら答えた

「あー、勝ち負けじゃなくて…もしかして聞いてなかったのか?アーチャーは今戦うわけにはいかないんだ、彼はグ」

 

 

「ヘクトール!」

 

 

「!?」ビクッ

いきなり大声を出したアーチャーに驚き、背筋が真っ直ぐに固まる

「あ…悪いマスター、だがギリシャ1の狩人の名にかけて、マスターの身は絶対守るってのは変わらない、そこは信じてくれ」

「うん…信じてる」

けど、どういうことなんだろう…?

 

 

「…スマン」

「いや、俺も悪かった、だが…な?」

なにやらサーヴァント同士でよく分からない会話をしてるけど…今は聞かないでおこう、彼らも人外じみた強さを持つという以外は私達人間と何も変わらない、聞かれたく無いことだってあるはずだ

 

 

「…魔力不足で俺が退去するまであまり時間がない、今のうちに俺が調べたことをお前さん達に伝えておこうと思う」

そう言ってランサーは1冊のノートを取り出す

 

 

「これは?」

「お嬢ちゃんがマスターを病院に連れて行ってくれてる間に色んなところを飛び回って他マスターを探してきた、まぁあまり成果はあげられなかったが…」

飛び回ってたって…ランサークラスの彼が?

 

 

「おい、無茶しすぎだ!お前には単独行動のスキルなんて無いだろ!?」

「どっちにしろ俺が出来るのはコレくらいと…これ以上マスターを傷つけさせない事くらいだ、先のことは任せるさ」

怒鳴るアーチャーをまあまあ、と制止するランサー

「…」

 

 

差し出されたノートを受け取る…座から知識は持ってきているとはいえ慣れない言語で書いたせいか少々読みづらいところはあるが…要約すると──

「ライダーのマスターの情報…?」

「ああ、ここの地区の外れに大きな屋敷があるだろう?あそこにライダーのマスターがいる、サーヴァントは…真名は分からんが多分日本の英霊だな」それとそのノートを書いたのはオジサンじゃないからね

 

 

他は調べる余裕が無かった、と謝るランサーに頭を下げる

「いいっていいって、向こうもオジサンのことは知ってるから、そのノート見せれば少なくとも話し合いには持っていける、その後のことは申し訳ないがお嬢ちゃんに頼むことになるな」

「うん、任せて」

 

 

アーチャーは深くは教えてくれなかったが…1人でも多くのマスターと同盟を結ぶ必要があるらしい、私には聖杯なんて興味が無かった…というかマスターになる気も無かったから別にいいんだけど…アーチャーは何をしようとしてるのだろう?

 

 

「後は…うん、せめて俺のマスターを吹き飛ばそうとした奴の顔くらいは知りたいなァ、ちょっとくらいは仕返し──」

 

 

シュンッ…と風を切るような音がしてランサーの姿が消える

「…!?おい、ヘクトール?」

あ…!

「多分細工した令呪が発動したんだ…!」

 

 

彼のマスターを吹き飛ばそうとした奴か、関係の無い別の敵か、それは分からないけど…

「アーチャー!行くよ!」

「お、おいマスター!?俺はマスター(契約者)を守る目的以外じゃ戦えないぜ!?」

 

 

背中に聞こえるそんな声に言い返す

「じゃ私が戦うから危なくなったら守って!」

それだけ言って返答を待たずにホテルを飛び出す

 

 

私なんかに何ができるか分からない…けどこんな黙って待ってるだけなんて、そんなの許せない!

「ヘクトールさん…ルマスさん…!」




スマブラでスランプ中の作者のルルザムートです、ハイ。
PSPが完全にイカれて新しいの買おうとしたらメチャクチャ高くてビックリ、まぁ生産終了してたらそうなりますよね…
それとお気に入り登録がメキメキ増えてきてもっとビックリしてます、ホントにありがとうございます!
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