弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

80 / 136
セイバー陣営の幕間入れるタイミングを見失ったかもしれない
そして今回ちょっと短いです
第77話です、お楽しみください


第77話 コヤンスカヤからの業務報告 その1

ロシア モスクワ とあるマンションの1室にて…

 

 

チリリリリッ

「…朝ですか」

 

 

まだ日が見えない月曜日の朝

目覚ましにはやや似合わない控えめな音量で鳴る時計を止め、ベッドから起き上がる

時計の針は朝の5時、今日も普段と変わらない1日が始まる

 

 

まずは洗面所へ、洗顔クリームとお湯で顔を洗い眠気を完全に追い出してからキッチンに。

フライパンを火にかけ冷蔵庫から出したバターを投入、焦げ付かないよう適度に傾けながら空いた手で卵2つと砂糖大さじ1杯を大きめのボウルに入れる

 

 

「ととと」

バターが全体に行き渡ったのを確認しつつ卵を泡が立つまでかき混ぜ、その中に白パンを浸す

量は…完璧ですね、両面から全体へよく染み込んでいて卵も余り無し!

 

 

パチパチと音を立てて待機しているフライパンへ、今浸したパンと昨日買ってきたスライスベーコンを2切れ入れる

今のうちに…

 

 

カップにミルクを注ぎ電子レンジへ、キャベツをスライサーで千切りを作りそのまま皿に。

フライパンのパンとベーコンをターナー*1でひっくり返しつつ千切りキャベツにプチトマトを加えてドレッシングをかける

 

 

今日は果物もプラスしましょう

バナナの皮を剥いて一口サイズに包丁でカットし、キャベツのとなりに。

パンとベーコンがよく焼けたのを確認し皿へ移したところでレンジから温め終了の機械音が響く

 

 

「〜♪」

皿とカップをテーブルに運び、フォークを出せば準備は完了

「今日も命に感謝をして…いただきます」ぱく

 

 

このパン…グレンキでしたっけ?美味しいですけど次はもう少し砂糖を多めに入れてもいいかもしれませんねぇ

優雅な朝食の時間を楽しみつつテレビの電源をつける

 

 

『昨日国防長官は昨年に比べ、軍事費用の1割増しを宣言すると共に継続的な軍備拡大を──』

「…相変わらずこの国は血の気が多いですねぇ」

 

 

もう1人のワタクシやザイルさんが裏にいるのが要因でしょうが今世界各地の紛争地域で生物兵器が使用されているのでは、という噂が流れ始めてからロシア軍は以前よりも軍事力強化に力を入れている

 

 

まぁこれが小国とかなら良いんでしょうけど生物兵器の疑いがあった戦場の殆どに何かしらの形でアメリカが関わっていると分かればその気持ちも理解できます

 

 

「単にザイルさんが米軍の出張っている戦場に放っているだけでしょうが」

朝食を食べ終え、空になった皿を食器洗浄機に放り込む

手洗い場で今日の香水はどうしようかと考えながら歯を磨いたのち私室へ

 

 

化粧を済ましてビジネススーツに身を包めば準備は完了

「さ、今日も働きますか」

午前6時00分、バッグを片手に自宅を出て職場へと向かった

 

 

モスクワ空軍基地 整備隊事務室にて…

 

 

「よし」

だいぶ綺麗になったな

まだ誰も来ていない事務室の清掃を終え、掃除道具を用具入れにしまう

 

 

コツコツコツ…

 

 

足音…もしかして──

一区切りついたのとほぼ同時に部屋の外から聞こえてきた足音に身構える

と言っても不審者等を警戒するものとは違う、憧れや好意といった感情が先走って身体が強張るものだ

 

 

ガチャ

 

 

入ってきたのは──

「よ、クォーザ」

「はい!…?なんだお前かよ」

 

 

張り切ってるな!と上司面でにこやかな挨拶をする親友のズーク

「お前最近俺という親友を雑に扱いすぎじゃねーのか?

…なんだぁ?また点数稼ぎか?」ニヤニヤ

「んな!そんなんじゃ──」

 

 

ガチャ

「「!!!」」

 

 

ドアノブが回り、扉が開き始めるまでの一瞬。稲妻が落ちたように会話と思考を叩き斬り、何食わぬ顔で向き直る

今度こそ間違いない

 

 

「おはようございますタマモ曹長!」

「おはようございます、クォーザさん!

おや珍しい、今日はズークさんも一緒にいらしてたんですね」

 

 

「はっ!おはようございますタマモ曹長!」

「ええ、おはようございます。今日も頑張りましょう」

 

 

太陽のような笑顔の挨拶をし、荷物を置いて出て行くタマモさん

事務室内で使うネームプレートを取りに行ったのだろう

持ってきた缶コーヒーを飲みながら今日の仕事を確認する

 

 

再来週の飛行訓練のための燃料受領、一般公開する4機のMIGの外換手入れと演習場の整備…あ、生物兵器調査隊が今日戻ってくるのか

「で?いつ告白するんだよ?」

ぶぼぼぉっ…!?は?…はぁ!?」

 

 

親友からのエゲつない不意打ちに口から喉までの間にあったコーヒーを思いっきり吹き出してしまった

アレは漫画やアニメの中だけの表現かと思っていたが違うらしい

 

 

「うわキッタネー!!」

「お前のせいだろ!なんだよいきなり!」

「いやいきなりも何もお前さ、仕事中も休憩時間もタマモさんがいたらずっと目で追ってるじゃねーか…1日やそこらならともかく1年以上ずっとって流石にキモチワリーぞ」

 

 

──え

 

 

「にも関わらずああしてニコニコ接してくれてるってことは…はぁん俺の友人は罪深き生き物だなぁ」

「い、い、意味不明なことを言うなよ!」

 

 

「じゃーなんでこの基地に来たからこういうことやるようになったんだよ?」

「こういうこと?」

「朝早く来て掃除したりよ、自分の担当以外のことの仕事もこなしたりしてよ

お前、前の基地じゃそこまで真面目じゃ無い指示待ち人間だったのに」

 

 

く…痛いところを…

 

 

「まー認めたくねーならいいけどよ、タマモさんものにしたいんだったら早く手を打った方がいいぜ」

「うるっせぇなぁ!?お前こっちの配属じゃねぇだろ!」さっさとどっか行っちまえ!

「はっはっは!親友のアドバイスは聞くもんだぜ?」

ムチャクチャにライバルが多いからな!と鬱陶しくゲラゲラ笑いながら部屋を出て行くズークの背中に中指を立────

 

 

「クォーザさん?」

「っっは!?」

 

 

立てかけた中指を咄嗟に誤魔化す

「た、タマモさん…!」

「またズークさんと喧嘩ですか?」

「いえ、ハハハ…」

あぶねー!見られたか?…多分大丈夫だろ

 

 

「んークォーザさんって仕事はできるのにどこか子供っぽいですねぇ

お節介だろうとは思いますけど喧嘩はともかく中指立てるのはやめた方がいいと…」

「ガフッ」

 

 

見られてた!ガッツリ見られてあああ!

「まぁまぁ、でも貴方のそういう子供っぽいところ

ワタクシは好きですよ?」

「好、えっっ」

 

 

それはどういう意味ですか?と聞こうとしても言葉が出ない、魚みたいにみっともなくパクパクさせる俺へにこやかな笑顔を返したかと思うとそのまま彼女は仕事机へと向かってしまった

 

 

流石に机まで追いかけて質問する勇気は俺には無く、逃げるように自分の仕事を始めるのであった

 

 

 

 

 

「む、また人員差し出しの依頼ですか」

人に頼る前に自分の部署内を見直して欲しいものですがねぇ

パソコン内のメールを確認しながら今日出勤してくる隊員の名簿を流し見する

 

 

ここに来て昨日で4年…入隊自体はどうとでもなりましたが大多数からの信用を得るには時間がかかりますねぇ(当たり前ですが)

おっと、そろそろ他の皆さんが出勤してくる時間帯ですね

 

 

「おはよう、タマモくん」

「おはようございますロクデナ小隊長、警備隊から4名人員差し出しの依頼が来ています」

「なにぃまたか、タマモくんが頼りになるからといってこう頻繁にとは…」

「まぁまぁ、彼らも同じ職の仲間ですし助け合いですよ」

 

 

戦闘機の整備からゴミ出しに至るまで一切の妥協無く完璧にこなし、また業務改善にも力を加えた結果ここの皆様はワタクシを無くてはならない隊員として『曹長』という階級を与え評価してくださっています

 

 

とはいえまだ4年、大きく動くには時期尚早な上にここまでスピード出世では敵も発生しやすい…なので小さいことからボツボツと始めていくとしましょう

「まずは…」

 

 

クォーザさんを食事にでも誘いますか

*1
ヘラのような形の調理器具、フライ返しとも




1丁のマグナムリボルバーをコヤンスカヤと2人で持ってウスt…強大な敵Aと決着を付けたい作者のルルザムートです、ハイ。
やっぱりコヤンスカヤの話を書いてる時が1番気分が良いな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。