弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》 作:ルルザムート
そんなこと言っておきながら今回短い上に雑です。
第81話です、すみませんでした
ロシア モスクワ とあるマンション前にて…
「………」
木枯らしがコートの上から体温を奪おうと夜の街に吹き荒れる中、1人の男がマンションへと入っていく
時刻は11時、少々遅くなってしまった
「タマモさん、俺です」
「開いてますよ」どうぞ
優しく明るい声に従って部屋の中へ
気になっていた女性の部屋ということで初めの頃は緊張していたものだが今では微塵も──いや少ししかない
「遅かったですね」
「ええ、ただ大きな収穫もありましたよ」
バッグの中のUSBメモリ、ある意味どんな爆弾よりも凶悪な中身をしているこれがその収穫だ
「では──「待ってください」
いざそれを差し出そうとして彼女に止められる
「タマモさん?」
「貴方は…今の貴方はまだ引き返せます、それがどれだけ人道的で正しい行いであろうとそのUSBをこちらに渡した瞬間、貴方は祖国を裏切ることになる
今辞めれば最悪でも罪人として牢屋に入るだけで済むでしょう」
「………」
彼女は目を合わせない、だがそれはきっと俺の身を案じてくれてのことなんだろう
「私と違い貴方には後ろ盾が無い
…このままでは近い未来必ず後悔します」本当にこの選択でいいのか今一度考えてください
最後通告、分岐点、今が間違いなくその時だったが俺の答えは決まっていた
「しませんよ、どうかあのおぞましい兵器から世界を救ってください」
「──ありがとうございます、本当に。」
こうして俺は彼女に核燃料保管庫のデータ及び核発射実験データ、そして…核開発データの入ったUSBを手渡した
〜もう後には引けない〜
俺1人ならこんか決断はしなかっただろうな、なんてタマモさんが用意してくれたコーヒーを飲みながら考える
きっかけは去年の秋、タマモさんと交際を初めて丁度1年が経った頃だった
〜
1年と少し前
タマモのマンションにて…
「──冗談ですか?」
「いいえクォーザさん、私は正真正銘、アメリカから来たスパイです」
告白をしよう、想いを伝えようと決心していたその日、自分よりも早く告白をしてきた彼女。だがそれは愛の告白などではなく──
「私はロシアから世界を救うために来ました、どうか力を貸してください」
平和な日常から一気に逸脱する告白だった
そこで俺は彼女の口から色んなことを聞いた。
向けられてこそいないが彼女の手にはベレッタ(ハンドガン)が握られており、ロシアでは見ないタイプの物だった
「もし…断ったら?」
「残念ですがご想像の通りになりますね」
とうとう銃口が向けられる
本気なんだと理解した、同時にそれまで彼女が俺に向けていた笑顔は全てこのためだった、というのも
──本当にそうだろうか
「俺は、どうすればいいんですか」
「それは貴方が決めることです、私を捕まえるのかどうかを「違います」
「?」
「貴女の力になりたい、俺は何をすればいいんです」
悩んでいたのも一瞬、俺は自然とそう答えていた
「え、正気ですか?祖国を裏切るんですよ?」
「それだけ聞いたら黙ってられませんよ、それにタマモさん俺が断ったところで俺を殺す気なんて無かったでしょう」
「買い被りすぎですよ、邪魔となれば殺すつもりでしたが」
「安全装置、かかってますよ」いや、かけていたと言えば良いですかね
「──はぁ、敵いませんねぇ貴方には
言っておきますが体よく利用するだけですよ」
「良いですよ、貴女になら」
こうして彼女と俺の密約は結ばれた
正直なところ嬉しかった、彼女の力になれることや彼女に頼られたことじゃない、もちろんそれもあるがそれ以上に彼女が俺だけに秘密を打ち明けたという事実が嬉しかった
〜
「──よし」
誰もいない事務室で上官のPCからアクセスを試みる
分かってる、多分彼女はこういうことを何度も経験してきたのだろう、俺に接触したのも俺が1番都合の良い立ち位置に居たから。
国なんてどうでも良いと思っていてタマモという女性に心酔していてある程度周囲からの信頼を持つ人間。
日にちをかけて、時間をかけて少しずつデータをコピーする
少しずつならなんとか誤魔化しが効く
だが嘘だとわかっていてもあの出会いを、思い出を嘘と認めたく無かった
勘違い、嘘、そんな言葉ではもう片付けられない2年間を彼女と過ごしてしまった
〜
そして現在
「──ふむ、確かにこれだけのデータがあればロシア政府を脅すには充分ですね」
「じゃあ…!」
「はい!ありがとうございます、クォーザさん♪
おかげでワタクシの仕事は完遂できそうです」
パヒュッ、ピュッ
音を控えた2発の弾丸が、胸を貫いた
「────」
「というわけでもう利用価値が無くなったのでここでサヨナラです♡
望むなら保護しようかとも思ったのですが利用されるだけで良いとの証言もとりましたのでここで死んでくださいね♪」
ご協力ありがとうございました!と倒れ伏す俺に彼女が頭を下げる
「…」
いつかこうなるとはどこかで思っていた、のに
改めて彼女が俺を見る目を見ると──
「ああ──そうなんだ」
この人は俺に興味が無いんだな、と分かる彼女の笑顔
先程までとは違う誰にでも分け隔てなく向けるその顔ですぐにそうだと分かった
ポロ…
「あれ…?」
不思議だ、彼女にとって俺だけは特別だと思っていた…さっきまでそう思い込んでいたのにいざそれが違うと分かると──
「…ああ」
俺は何をやってるんだ?出会って数年しか経っていない女性のことを分かったつもりになって、あっさりと自分の人生を差し出して…
涙が溢れてきた、朦朧とする意識と涙で殆ど前が見えないが見上げると丁度タマモが玄関から出て行こうとする後ろ姿が見えた
「すごく…馬鹿みたいじゃないか」
コヤンスカヤに腕枕や膝枕よりも尻尾枕をして欲しい作者のルルザムートです、ハイ。
いやちょっと雑すぎでは?
やっぱりすぐ退場するキャラクターって名前をテキトーにしがち…というか居なくてもよかったかもなんて書いたあとで後悔してます、コピーシーンもかなり無理があったし今回は大失敗である