弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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箱イベとスマブラにうつつを抜かしてしばらくハーメルン開いてなかったら感想+高評価来ててビックリ…
やっぱり感想貰えると嬉しいですね、やる気爆上がりで書かせていただいてます、そして長いことほったらかしにしててすみませんでした…!
…第82話です、お楽しみください


第82話 スカウト

NFFボーダー ザイルの部屋にて…

 

 

「というわけで核燃料保管場所の特定は完了、現在は核発射データの解析を実行中です」

「分かった、そのまま頼む」

 久しぶりに戻ってきたコヤンスカヤ(アサシン)から報告を聞きつつ支度を整える

 

 

「あら、どこか行かれるのですか?」

「冬木市にな。丁度良いからお前も来い

 使えそうな人材が無いか見に行こう」

「ちなみに使えそうというのはどっちの意味でして?」

 

 

 そうだな…

「基本使い捨ての兵器としてだ、人類殲滅なんて馬鹿らしいことに付き合う奴がいれば別だが」

「確かにそろそろ次代が育ち始める頃でしょうが…御三家あたりにアテでも?」

 

 

 アテか…

「アインツベルンの内情を齧ってる程度だ。特に無い、しかし拾った弾丸で100人殺せるのなら調べるに越したことは無いだろう?」

「ふむなるほど、是非ご同行致します!」

 

 

 多分例の靴屋目当てだろうな、と内心思いつつも安心した気分でそのまま身支度を済ませる

 コイツは知らないが今の冬木市には──

 

 

冬木市 とあるコンビニ前にて…

 

 

「こ、こんなのってあんまりです…」

「…泣く程のことか、やれやれ」

 ミンミンと喧しく鳴くセミの声などまるで耳に入っていないようにシクシク泣くコヤンスカヤ

 

 

「分かった分かった、俺の分のクレープもやるからそれ以上泣くな。アホだと思われるぞ」

「誰がアホですか!というかザイルさん、分かっててワタクシを連れてきましたね!?

 うぅ…それはそれとしてクレープは貰いますが」

「やれやれ…」

 

 

 道路を挟んで向かい側、以前は主張の激しい靴屋だったそこはなんの変哲も無い弁当屋へと姿を変えていた

 どうやらコヤンスカヤはここのヒールショップを相当に気に入っていたらしく、ロシアでの仕事中も時々思い出していた程だったとか

 

 

 …だからってここまでダメージを貰わなくてもいいだろうに

「お前の気持ちは分か──いや、全く分からないがそろそろ切り替えろ

御三家の調査を買って出たのはお前だぞ」

「………はい」

 

 

 およよ、とハンカチ片手に報告を始めるコヤンスカヤ

 どうやら調査はずっと前に独自でして終わっていたらしいがそれならもっと早く報告してほしいものだ

 

 

「ぐすっ…まず遠坂家から、前当主である遠坂時臣氏が死亡してからは遠坂凛が当主となっており魔術の才能も申し分ありません。学生としても特に目立ったような欠点は無く分かりやすい優等生といった印象でしょう

 

 

 次にマキリ…ここでは間粡と呼びます。こちらには2人の魔術師がおります

 まず1人目は間粡慎二…彼は正直本当に魔術師の家系に生まれたのか疑問に思うレベルで魔術の才能が無いです、学生としては成績は優秀なものの性格が悪いせいであまり…というかほぼ友人が居ないようですね

 

 

 もう1人は間粡桜、こちらは元々遠坂桜という名前だったようですが遠坂家先代当主の遠坂時臣によって養子に出されたようです

 魔術師としての才能は不明ですが時臣氏が差し出した以上、間粡家が納得するレベルの魔術師である可能性が高いです…まぁ前述のワカメが一般人過ぎたせいで妥協した可能性も否定できませんが。

 性格は…なんでしょうね?引っ込み思案ウジウジ系後輩?

 

 

 最後はアインツベルンですが…こちらはワタクシよりもザイルさんの方が詳しいのでは?」

「そうだな、イリヤスフィールのことは何度か切嗣から聞いていた

 魔術師としてよりも娘としての話が多かったから詳しくは分からないが一般魔術師の枠に収まらないのは確かと見ていいだろう

 どうも外見はあまり成長していないらしく俺が話を聞いた時はライフルよりも軽いなんて言っていた…今思えば異常だな」

 

 

「なるほどなるほど、で?どうします?」

「どうせまだ3年強はある、お前は穂群原学園に教師として潜入して遠坂凛、間粡慎二、間粡桜の身辺調査を。魔術師としての才能も良いがそいつ自身の技能や特技を知っておきたい」

 

 

 場合によっては即排除も視野に入れなければならないからな

「ええーっ!今からですか?」

「今からだ。ロシア軍に潜入するよりは手間も時間もかからないだろう

 俺はしばらく衛宮家にいる、そこから衛宮士郎とイリヤスフィールについて調べるつもりだ」滞在する上で充分な生活費は先に送ったからな

 

 

 押しかけが過ぎません?なんて言っているコヤンスカヤの言葉を聞き流し、俺は衛宮邸へと向かった

 

 

3ヶ月後

衛宮邸にて…

 

 

トントントン…

「両手とも義手なのに包丁の上達が早いな…」

「これか?生身の頃と使い勝手に差異は無いからな、上手くなったように見えるのなら士郎の教え方が良いというだけなんだろう」

 

 

 衛宮邸の台所、2人並んで夕食の準備をする

「切り終わったぞ、味噌汁の味はどうだ?」

「んー、もうちょっと濃いめの方がいいかもな」藤姉って鈍感だし

「違いないな」

 

 

「しぃろー?聞こえてるんですけどー?

 って待てぃ、何故野郎2人が台所に立っていて私は居間でのんびりしているんだ?ここは…逆!そう、大人の魅力溢れるこの私が台所で女子力を野郎共に見せつける場面では…?」

「藤姉…大人の魅力と女『子』力って矛盾してないか?」

「指摘はやめておけ、余計な爆弾が作動するぞ」くくっ

「キーッ!!!」

 

 

 アンペルドさん達がここに来て3ヶ月、少々賑やかになったことと食事当番に1人加わったこと、そして玉藻さんが教師としてウチの学校に来たこと以外、思ったよりも日常に変化は無かった

 

 

「あのー、先輩?いらっしゃいますか?」

「お、桜!俺も藤姉もアンペルドさんも居るぞ、入ってくれ」

 

 

 いや強いて言えばもう1つ──

 

 

「やれやれ時間切れか、悪いが残りは任せたぞ士郎」

「ええ…またかよ?流石に慣れろって」

 台所から離脱し、素早く身支度を整えたかと思うとやってきた桜と入れ替わるように家を出て行ってしまった。何故か藤姉を連れて。

 

 

「ああっ!まって!チョコアイス(私の子)が!私の子がまだあの冷蔵庫(なか)にいるのよ!

 てゆーかなんでいつも私は理不尽に攫われないといけないわけ?桃姫様?私、藤村大河は桃姫様だった?」

「それが分からないうちはこうやって引きずり出すしか無いな

 じゃあ俺たちは散歩に言ってくるから…頑張れよ、間粡」

「っ…はい!」

 

 

 相変わらずアンペルドさんのこの行動だけは意図が分からない、結局2人で分担していた台所の作業を俺1人でやる羽目になる

 それを見た桜が手伝ってくれると言ってくれるが1度や2度ならともかく流石にこう来るたびに手伝ってもらっては桜に悪いしな…

 

 

「ごめんな桜、アンペルドさんどうもお前のことが苦手らしくってさ」

「い、いえ!私は気にしてません、むしろその…」

 

 

 というかこれは流石にあの人が悪いだろ、いくら苦手だからってこうあからさまに避けたら桜だって傷付く

 それなのにこうして何度も家に来てくれた上に手伝いまでしてくれる桜には本当に頭が上がらない

 

 

 結局遅れてやってきた玉藻先生の分を用意するには手がどうしても足りなくなり桜の手を借りることになった

 玉藻さんも来るなら来るで連絡してくれよ…

 

 

 

 

 

「ごちそうさまでした」

 暖かい味噌汁にホクホク白米とだし巻き卵、野菜盛り合わせに唐揚げ…うぅむ、カルデアでエミヤ食堂が人気だった理由が少し分かった気がします

 

 

「お粗末さまでした」

「では片付けはワタクシが」

 この3ヶ月ですっかり定着した皿洗いをしに台所へ

 

 

 貰った分は返す、それは食事だって変わらない。現界する上でサーヴァントに食事は必要ないが娯楽として必須な物だ。提供してくれたことに感謝を込めてお返ししなくてはならない

「待ってください」

 いつものように始めようとして士郎さんに止められた

 

 

「今日の片付けは俺がやっとくんで藤姉達を呼んできてくれませんか?

 藤姉はともかくアンペルドさんは俺には見つけられませんし…」

「承りました♡」

 

 

 …ということなので身支度を済ませていざザイルさん捜索に。捜索と言うほど大したものでもないんですけど

「では行ってきますね」

 玄関の戸を開けて目に入ったのは──

 

 

「ただいま!!!」

「おや戻られたのですね藤村さん

 …彼はどこに?」

 

 

 一緒に出て行ったはずのザイルさんの姿が見えない

「やったらにしつこかったから撒いたわよ?

 これでも先生なんだから士郎達か健やかで健全に育ち、間違いが起こらないように見守らなきゃいけないのに彼ったら間違いを助長させようとしてる気がするのよねー」

 

 

 そりゃまぁ間違いが起ころうが起こるまいがワタクシもザイルさんにも損はないですし面白そうな方に傾けるのは当然かと

「私は夕食をハイエナしにいくから、じゃあね!」

「はいはい、残ってると良いですね」

 

 

ドォン…

 

 

「「!」」

 

 

 …彼女にも聴こえたのでしょう、静かに聞き耳を立てつつこちらの顔色を見てくる

「花火にしちゃ…音、重くない?」それに揺れたような…

「どうでしょう?とりあえずアンペルドさんを回収してきますので藤村さんは家の中に。ワタクシかアンペルドさんが戻ってくるまで外には出ない、出さない、お願いしますね」

 

 

 ささっと屋内に退避する藤村さんを見届け、先の爆発音の元を探る

 今のは爆弾か榴弾が爆発した音に近いですね、地面の揺れと音の大きさが釣り合わないことから地下での爆発でしょうか?

 

 

 流石に地中貫通爆弾なんてものは無いだろうが周辺に魔力反応が一切無い以上は現代兵器である可能性が大きい

「何かあったんでしょうか」

 

 

 ワタクシが呼ばれていない時点でそう大したことでは無いでしょうが無視もできない、そう考えて爆発位置を手早く特定し彼の元へと向かったのだが──

 

 

間粡邸前にて…

 

 

「…あのー、なんのつもりですかホント」

「・・・・・」

 ぷいっと顔を逸らすザイルさんの両頬をがっちり掴み、強引に振り向かせる

 

 

「…手加減しろ、痛いぞ」

「折れなきゃ安いでしょう、それよりもなんで間粡邸が吹き飛んでいるのか説明してくれませんかね?」

 

 

 彼の手にはたった今使いましたと言わんばかりに硝煙が登っている無反動砲、そして後ろには爆発の衝撃で半壊した間粡邸があり、強引に地下から爆撃したせいか足元が崩れて今にも屋敷全体が崩壊しそうだった

 

 

「…虫がいたんだ、だから爆撃した」

「説明雑すぎです!イチから順に

『報』『連』『相』!」

 いやもはや事後報告ですが!

 

 

「間粡慎二に会いにきた、間粡桜が衛宮家に来ているこの時間なら一対一で話せると思ってな」藤村も勝手に帰ったから丁度よかった

「…それで?」

「チャイムを鳴らしても出なかったから勝手に入った」

 

 

「いやいやいや!普通日時を改めるとか予めアポ取っとくとかありますよね!?強盗ですかアナタ!」

「…元ギャングだ」

「屁理屈こねくり回すのは止めてくれません!?

 ハァ…それで?」

 

 

 もう嫌な予感しかしないが聞かないわけにもいかない

「間粡慎二が見つからず屋敷内を探索していたら地下室を見つけて中に入った

 それで、そのだな、あまりにも気持ちの悪い虫がいたから…」

 珍しくしどろもどろになっているザイルさんだがそんなことに突っ込んでいる余裕は無い

 

 

「虫退治にミサイルを使うなんてあり得ないでしょう!100歩譲っても火炎放射器とか──いえそうではなく!人の家に勝手に上がり込んで爆撃すること自体が非常識でしょう!」

「チッ、じゃあお前は『コレ』を見てもまだそんなことが言えるか?」ひょい

 

 

 地面から何かを摘み上げてこちらに見せてくるザイルさん

…?芋虫にしてはデ──

 

 

「うわキッッッモ!!!」

 

 

「こんなのが床と壁を埋め尽くしてたんだぞ」ポイ

「ええ…」

 確かにこれは気持ち悪い、ちょっとだけ彼の心境に同意するが…

 くっ、顔で『ほれみろ』って言っているのがちょっとムカつきますねぇ…!

 

 

「いえ待ってください」

「なんだ」

 コレ、明らかに魔術に関する何かですよね?こんなのが蠢く地下室までなんの警備もしてないなんてあり得ません、ということは──

 

 

「わざわざ警備装置を破壊して中に入ったってことですか?

 それでは流石にザイルさんの方が悪いとしか…」

「警備装置?…そんなものは無かったが。」

「監視カメラとか電子ロックの類があるわけ無いじゃないですか!魔術的防衛術です!」

「だからそんなものはなかった」

 

 

「警備の痕跡が残ってます!そんなわけ──あ。」

 そんなわけがない、と言いかけたがふと彼の特性を思い出す

 あー…そういうことで?

 

 

「なんなんだ?」

「いえ…とりあえずアナタの義手にリミッター、制御装置を付けましょう

 その特性は意思と関係なく表に出てきているようですし必要になります」

「?」

 

 

 魔術特性《現在》…いや魔術というよりかは彼自身の全く新しい特性が原因だろう。事実彼は気付いていなかった

 

 

「間桐臓硯は居たと思いますが彼は?」

「攻撃してきたから応戦した、俺の銃は効かなかったがお前のナイフは効果あったらしい」死亡も確認した

 

 

 ウチの製品にそんな性能はありません!確信しました、絶対(ゼッテー)分かってないですね!

「というかしれっと殺さないでください!魔術界の大物がいきなり消えたら色々と面倒なんですから!」

「確かに殺すつもりだったがまさか死ぬとは思わなくてな…」

 

 

 …ダメですねこれは。

「ハァ…とりあえず屋敷の修繕はワタクシがやっておくのでザイルさんは衛宮邸に戻ってください」

「分かった」

 

 

 終わったら彼に今一度伝えないといけませんね…

 不満気味に間粡邸を後にする彼の背中を見送りながらふと呟く

「アナタはアナタが思っている以上に全身凶器人間ということの自覚が必要だと思いますよ?」

 

 

 

 

 

「やれやれ」

 ああは言っていたがコヤンスカヤも直接目の当たりにしていれば躊躇なく白燐弾あたりを使うだろう、間粡慎二にも会えずじまいだったしな…やれやれ

「ん?」

 

 

 噂をすれば、と言うのだろうか?目的の人物が前から歩いてくるのがふと見えた

 …丁度いい

 

 

「こんばんは」

「………」

 

 

 相当機嫌が悪いのか目も合わせることなくそのまますれ違ってしまった

「挨拶くらいしたらどうだ、間粡慎二」

「…は?誰かと思えば衛宮の家に居候してる殺人鬼じゃないか、そんな奴と話すことなんて無いね!」

「殺人鬼、ね」

 

 

 衛宮士郎曰く、俺が居候していると知って間も無く『あいつは人殺し』『ロクなことを考えていない』『さっさと追い出さないと衛宮が酷い目に』と周りに言って回っていたらしい、士郎は気にするなと言ってくれたが──

 まぁ、あー…全部事実なんだが。それはいいとして

 

 

「そう言うな、一度こうして話しておきたかったんだ

 ──どうせ帰ったところで魔術回路を持たないお前にやる事も無いだろう」

「…!?なんだ、なんだよお前!」

 

 

 魔術の話題を出せば否が応でも振り向かざる負えないだろう、少々汚いがここは付き合ってもらうぞ

 

 

「俺の名前はザイル・ニッカー、どうもお前は長話が嫌いな顔をしているから結論から言おう」

 

 

「──人類を根絶やしにするためにお前の力を借りたい」




強キャラ化した慎二とコヤンスカヤのコンビを見てみたい作者のルルザムートです、ハイ。
今更ですが作者は慎二も大好きです、声や性格、天才なのにそれを生かしきれないところとか。
自信と十全の準備があれば間違いなく強キャラ化すると思いますし。原作でも悪になりきれない、普通の人間ってのも良き。というわけでザイルさん、全力でスカウトしにいきます。

それと期間空いてしまいすみませんでした、箱イベとスマブラが楽しすぎて…
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