弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》 作:ルルザムート
…第95話です、お楽しみください
G地区 オフィスビル跡地にて…
『報告、HOPEボーダー発進。戦線離脱までの80秒間、援護求む』
「分かった、だが全ては防ぎ切れねぇ、溢れた分はそっちでなんとかしろ」
幸いアルビオンはどこかに行っているようだがそれを差し引いても──
「来るぞ!」
「えりゃあ!!」
薙ぎ払われる草薙を避け、飛んできた瓦礫を弾き飛ばす
彼方だけでも持て余すってのに…!
「レールガン、来ます!」
「器用な女だ!」
落雷のような狙撃もなんとかやり過ごし、その隙を狙わんとする2騎のシャドウサーヴァントを叩き斬って返り討ち──するがほぼ同時にまた新しくシャドウサーヴァントが補充されて向かってくる
くそ、キリがねぇ
「…っ」
向こう側で暴れている8匹の大蛇は景清がなんとか抑えているようだが近くにマスターが居ないのにそんな戦いをしていればいつガス欠になってもおかしくない
「ぜぇっ…ぜぇっ…もしかしなくてもコレかなりヤバいんじゃないですか!?」
「確かにもう少しくらい味方が欲しいね!」
「喚く暇があったら刀を振れ!」
コヤンスカヤが吸収したカルデアのマスター…その能力によって召喚されたシャドウサーヴァントは無尽蔵に呼び出せるらしく、それをやりながら展開中の宝具の真上でレールガンによる超遠距離狙撃をバカバカ撃ってきている
更に加えてコヤンスカヤの能力で強化された影月 彼方と8匹の大蛇が襲いかかってくるのだから出し惜しみをしている余裕などあるはずも無く、現界中の隊長格含めた全新撰組隊士と共にこれと戦っていた
(土方!おい無事か!?そこでいったい何が起こってるんだ!この異常な連続召喚はなんだ!?)
「G地区で戦闘中だ!敵が強すぎてこっちの戦場じゃ人間は役に立たない!クライム、お前はお前が何をすべきか考えろ!」
クライムからの念話に叫びに近い返答で返す。正直頭の中だけで考え事できるほど余裕がない
「お前が行けば死なずに済む命もあるだろう!」
(──分かった)
さて…!
「このっ!この!」
乱雑に振るわれる彼方の攻撃を避け、受け流しながら全体を見渡す
現状を打開するには玉藻御前の宝具を止めるか影月彼方を排除することだ。手っ取り早いのは奴の宝具を止めること、いくらコヤンスカヤと言えどなんのバックアップも無しで無尽蔵にサーヴァントを召喚できるとは思えない、そこさえ抑えりゃ…!
「沖田ァ!」
「今かなり忙しいんですがなんでしょうか!?」
「ここから奴の鏡を斬れるか?」
「え!この中を通って!?…ええ斬れますよ!ただすんなりとは行きませんがね!」
鮨詰め状態と言ってもいいシャドウサーヴァント群、その遥か後ろの小綺麗なアパートの屋上で構えるコヤンスカヤを相手にヤケクソ気味に彼女は答え、そして──
「聞いたなお前ら!」
『ああ』『はい!』『おう!』
ボーダーが飛び立つ今この瞬間しか無い!
「活路をこじ開ける!
斬って!!!進めェ!!!」
〜
F地区 HOPEボーダー管制室にて…
「全障害物のクリアリング完了!」
「20秒後から整備班は調整作業を再開、進捗は常に報告!ネジの緩急1つ怠らないで!」
こことは別の世界の
「シャドウサーヴァント群接近!また大蛇が2体、こちらに向かってきます!」
「セイバー!甲板に出てシャドウサーヴァントを迎え撃ってくれ!オリオンは砲台でセイバーの援護を!大蛇はこちらでなんとかする!」
魔力供給が切れているセイバーと霊基弱体状態のオリオンには大蛇は荷が重い、だが…
(キリシュタリア)
「分かってるよ」
まだだ、2人の力が必要なのはここじゃない
「『雷装』展開しろ!」
「了解だ、艦長!」
『整備班第7エンジンの調整開始』
「観測室より報告!発進方向に高い霊基反応を確認、クラスライダー!…いやなんだあの大きさ!?」
『あれは確かロシア異聞帯の──』
山に見間違うほど巨大なマンモス…いやサーヴァントが通さないと言わんばかりに前方に出現
異聞帯には彼のようなサーヴァントもいたのか?
無視して迂回したいところだが…
「雷装起動用意!ギリギリまで引き付け、まとめて吹き飛ばす!」
大蛇やシャドウサーヴァント群に挟撃される恐れがあるしアレを基地に向かわせるわけにはいかない
悪いが押し通らせてもらう!
〜
G地区 オフィスビル跡地にて…
「今だ!斬れェ!」
HOPEボーダー発進によって敵の注意が逸れた、シャドウサーヴァント群の比率がボーダーに傾いた隙をコンマ1秒の遅れ無く見抜いて指示を飛ばす
あの鏡の宝具がサーヴァントを無尽蔵に召喚させている以上、いくらサーヴァントを斬っても数は減らない上に足りないと向こうが判断すれば前よりも増えるだろう。だが補充されたシャドウサーヴァントが動き出す瞬間にほんの少しだけタイムラグがある、分かりやすく言えば土竜叩きだ
玩具と違って決まった穴から出てくるわけじゃねぇが!
「『草薙の──
「テメェの相手は俺だ!!」
通り道のシャドウサーヴァントをズタズタにしながら力の限り彼方の手首を蹴り上げて何度目か分からない草薙の一撃を逸らす
「道を作れ!沖田に消耗させんじゃねぇぞ!」
「うるせぇ、イチイチ言わなくても分かってんだ、よっ!」
沖田を除く全隊士が余力や他戦場のことを一切気にすることなく刀を振るっている。ここが力の使い時だと、土方が言うよりも早く皆が理解していた
そして──剣士が動いた
『一歩音超え…』
音を置き、仲間が斬り開いた道とも言えぬ長く細い隙間を跳んでサーヴァント群を抜ける。
『二歩無間、』
ザイルが使っていたような小細工とは違う、人間が到達できうる中で最も速い歩み。ガラ空きになった通りを駆け、滝を登るように壁を上って
『三歩絶刀。』
──捉えた
水に濡れたコンクリートの床に三歩目を踏み出す
繰り出される防御不能の一撃に対してコヤンスカヤもサーヴァントを召喚、大きな盾を持った一目で防御寄りだと分かるシャドウサーヴァントだ
しかしそんなことは想定内である
──でなければ私が来た意味が無い
『無明、三段突き』
時間差の無い3発の突きが鏡の前に立ちはだかったシャドウサーヴァントの大盾に命中し、大きく吹き飛ばした
「──え?」
吹き飛んだ?三段突きを受けて?
「『無明三段突き』…第1の突きを防いでも第2第3の突きが同時に命中しているという矛盾によって2重の守りを突破して敵を貫く宝具にも等しい防御不能の1撃。それが何故防がれたのか分からないようですねぇ?」
大盾のサーヴァントの後ろ、橙髪の少女の姿をしたコヤンスカヤが不敵に笑う
何故技の詳細を…
「初見ならば間違いなく受けていたでしょうが中身を知っていれば対応のしようはあります、こう見えて貴女の剣術何回も見てますからね」それでも吹き飛ばされはしましたが。
「………」
私がここに来て戦ったのは10年前と今回の2回だけ、貴女に見せた覚えは無い。…と言いたかったが言葉が出なかった。コヤンスカヤの今の防御はまるで『教科書で見たから知っている』と言わんばかりに完璧なものだったからだ
決して多くはないが生前でも三段突きを防いだ人間は居た(なんとか即死は免れたとかそういうレベルですが)だがこの女のそれは──
「ではネタバラシ♡といってもバラすような内容でもないんですがカルデアという名前に聞き覚えは?」
「確かあなたが滅ぼしたという…」
土方さんに召喚される過程で知り得た情報、こことは別の世界、様々な時代を修正して人類史を守るために戦っていた組織の名前だ
「ええ、そしてそこには数多の英霊と縁を結びながら戦い続け、何一つ報われることなく…最期は哀れにも獣に
もうまともに自我も残ってませんが彼女の記憶は良い状態で残っていて、さらに彼女を食べた獣はその記憶をメモ帳を読むように知ることができます」
…!
「まさかあなた──」
「ええ、知っています♪なんなら貴女の知らない貴女のことなども」
ジェットパック付けてみます?とどこから取り出したのかコンパクト化された飛行機のエンジンみたいなものを抱えてニヤニヤと笑うコヤンスカヤだがこっちは全く笑えない
カルデアのマスターがどれだけの数の英霊と関わったのか知らないがコヤンスカヤの反応から少なくとも新撰組の英霊については熟知しているらしい
「…良い性格してますね」
「それほどでも♪…ところでお身体の様子は大丈夫ですか?」カルデアではよく吐血していたもので。
「いくら私でもそこまで耐久力低くありませんよ」
みんなが前に出てくれたおかげで殆ど消耗せずにここに、ここに、来れ
「こふっ、え?」
ガクンと膝から力が抜ける、生前の逸話に引っ張られた吐血だ。いや吐血よりもこれは
いくらなんでも早すぎる。戦うどころかまだロクに動いてもいないのに──
「お喋りの最中に少し細工させていただきました、兵器と言うには弱い…と言うか慎二さんが作ったオモチャです
英霊どころか人間にも大して聞かないウイルス散布機ですが貴女には効果的だったようで。不便ですねぇ、サーヴァントって
…にしてもホント効くとは思ってませんでした、ほんのちょっと免疫下げるだけでいいんですね」
「ぐ…」
これは…ちょっとマズいですね
彼方やストームボーダーに気を取られていたがこのコヤンスカヤの危険度はそれらを超える。仮にシャドウサーヴァントを封じたとしても対サーヴァントの知識が消えるわけじゃない
ビースト相手なら最低でも英霊で無ければ勝負にならないがコイツはルーラーも真っ青な真名看破を持っているのと同義であり能力でもなんでもない記憶のため封じるのも容易ではない
…グランドアーチャーがやられたのはこれが要因の1つですか、厄介というか勝ち目あるんですかねこれ?
「逃げたければ逃げてもいいですよ──逃げる背中は撃ち易いので。」
「っ、ほんっと良い性格してますね…!」
もう無茶でもなんでもやるしかない、倒れる前に…!
「じゃ、マシュさん?彼女の相手よろしくお願いしますね」
「鏡を、斬る!」
〜
T地区 アルゴスタワー最上階にて…
「あ、アポロン様」
「動いちゃダメだよ、その瞬間そこのアーチャーの鉄拳が飛んでくるだろうし」
「ですが…!」
「あれが『雷帝』か、パッと見た限りデカいマンモスみたいだ。遠坂はどう思う?…ってもう聞こえちゃいないか」
「うう…」
散乱した宝石を集めつつ、ぐるりと彼女の周りを一周
魔術師といえど魔術が使えなければ意味がない、そういう意味では今の遠坂は無力だ
宝石は後で洗っとくとして…
スタンガンのバッテリーを新品に交換し非殺傷用シェルショットガンの弾丸を補充
数分前に始まった決闘は遠坂の持っていた宝石を封じたことによりあっという間にカタが付いた
といっても閃光弾投げてから彼女の手元に油をかけただけだけど。
「宝石が持てなくなっただけでここまで弱くなるなんて思わなかった、身体鍛えた方が良いよ?それじゃ約束通り連れていくから」アーチャー!
見張り役のアーチャーに遠坂を持たせてアルビオンに乗る
「ま、待て──「パリスくん」
「空気が読めて助かるよ、じゃ後で」
小さいアーチャーを静止させたぬいぐるみに礼を言いつつ離脱。
これであと助けるのは衛宮だけ、希望が見えて来た
「遠坂はそこに降ろして、優しくだよ」
確かボーダーに医療用ポッドがあったはずだからしばらくそれに入っててもらおう、命に別状はないけど念のためだ
「──」
ん
「ガンドっ!」
「おっと」ひょい
特に魔術で補助する事なく彼女の魔術を避ける
常人なら防げるようなものじゃないが僕には3年間で培った運動能力と義手のブーストがある、特に問題はない
「遠坂のことだからもう少し工夫があるかと思ったけど…残念だよ」
どんっ
「あ…」
ふらつく彼女の肩を軽く突いて落とす
「これ以上暴れられても面倒なだけだから悪く思わないでよ?」
彼女の体勢がぐらり崩れ、持っていたであろう宝石をバラバラ落としながら真っ逆さまに落ちてゆく
「…まぁ大丈夫だろ、彼女は優秀な魔術師だし」
無論この高さ、タダでは済まないだろうが少なくとも死にはしない
「…っウ!」
と、どうやらガンドか何かの魔術で自爆して衝撃で医療棟に突っ込んだみたいだ
人1人吹き飛ばせる威力のものを使ったのならもう立ち上がれないだろう、すぐ回収に「──やっぱり、油断したわね」
「ええと、なんだって?」
距離があってよく聞き取れなかったけど…
直後。
「なに、今すぐ分からせてやるまでよ」
「は…!?」
サーヴァントバーサーカー、茨木童子が『してやった』と言いたげの表情をその顔に貼り付けていて──
いったいいつから、どうやってここに?…まさか遠坂の宝石に紛れて──
「っ…アーチャー!僕の身を守れ!!」
大丈夫だ、僕の方が速い。コイツの攻撃が届くことは
「たわけめ、貴様の首などに興味は無いわ!」
「っ!?」
こいつ──
「この
コヤンの礼装だぁ、カワイイーヤッターっ!!NFFから愛を…はぁー!好き!!!…となっている作者のルルザムートですハイ。
ここ最近モンハン3gばかりやっててこっちが疎かに…というか闘技大会全制覇したのにピアス出ないんだけど他に条件あったかな…
次回はHOPEボーダーのシーンをメインに描きたいな