弊社NFFサービスはこの度、聖杯戦争への参加が決定致しました♡ 《完結》   作:ルルザムート

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…ツラいな
…第96話です、お楽しみください


第96話 大海原の砲撃戦

HOPEボーダー 管制室にて…

 

 

「全雷装起動完了!行けます!」

「最終安全装置解除、()てェ!」

 

 

 両翼の放電機構を介して放たれた雷は大蛇、シャドウサーヴァント、雷帝の雷すらも貫いて超巨大ライダーを打ち砕いた

「これが異聞帯ゼウスの…」

「そうだ」

 

 

 カイニスの持ち込んだ機神の残骸とストームボーダーの設計図(こちらは半分も無かったが)そしてそれを建造してくれた魔術師と米軍の整備士…彼らのお陰で今の私たちはここにいる

 

 

「これならビーストだって倒せますよ副艦長!」

「いえ、確かに強力な武器であることに間違いありませんが…ダヴィンチ、電磁砲は?」

『現在砲身を急速冷却してるけど撃ててあと2発だ。それ以上は砲身が持たない」

「充分だ」

 

 

 建造段階では1発撃てれば上等だと言われていた(あの時はダヴィンチも居なかったからね)それがあと2発撃てるのなら充分だ

「急速発進!海上に出たのち宇宙空間に向けて発進。衛星軌道上のフォーリナーに攻撃を仕掛ける、何としても宝具を阻止するんだ、行くぞ!!」

「「「了解!」」」

 

 

「時計塔に居た時も大して知っていたわけではありませんが…キリシュタリアさんがあんな大きな声を出しているの、私初めて見ました。副艦長は…?」

「私も初めてです、彼も本気ということでしょう」

 

 

「セイバーは整備班の護衛に、オリオンはそのまま砲手を続けてくれ」

 3つの障害をなぎ倒し、希望の鑑は空を駆ける

「妨害無し、影月 彼方及びコヤンスカヤに新たな攻撃の予兆無し」

『整備班第7エンジン調整完了、第8エンジン調整開始』

 

 

 あっという間に街が見えなくなり、太陽と海しか無い大海原へと出る

「凌いだか…?」

「いやあれは軽すぎる…副艦長、みんなも聞くんだ。先のライダーは恐らく威力偵察が目的で

ドンッ!!!

 

 

「キャッ…!?」

「っ…!」

 そう簡単には見送ってはくれないようだ

 

 

『左舷より砲撃!左翼膜に被弾!』

『9時の方向に艦影出現!あれは…!』

 

 

 海面を滑るように左から現れたのはカイニスの話にもあった例の鑑、機体の色や武装に多くの違いが見られるが──

 

 

「なんだあの鑑!?こっちとソックリだ!」

「『ストームボーダー』…カルデアの要であり切り札の1つでありカルデアそのものとも言える鑑だ、やはり出してきたな」

『別世界の私とアトラス院の魔術師が作り上げた鑑だ、手強いよ』

「──」

「ヴォーダイム艦長?」

 

 

 不謹慎かもしれない、というか不謹慎極まりない。だけれども。

 

 

「ミサイル来ます!」

「はっ、いくらビーストが用意した物と言えどこの鑑にミサイルなんか──」

『左翼耐久劣化…!?あのミサイルこっちの神性を剥がしてる!被弾しちゃだめだ!!』

「──ちょ、じょ、冗談でしょお!?」

 

 

「あの雑コラみたいに鑑の上に生えまくった砲身から撃ち出されるミサイル全部がこの性能ってことか…?」

「第3波来ます!」

「艦長!指示を!」

 

 

「──いいじゃないか」

「え?」

 

 

 不謹慎だけれど、この状況が少し楽しい!

「いいじゃないか、燃えて来た!左翼全砲門解錠!砲撃戦用意!」

「りょ、了解!」

 

 

「確かに手強いだろう、相手は並行世界を救ってきた戦艦だ。しかし我々に勝てる理由にはなりはしない!」

 

 

 ファムルソローネ副艦長の放送マイクをかっさらい指示を飛ばす

「銃座に付ける軍人は配置につけ!オリオンと共に可能な限りミサイルを撃ち落とすんだ!」

「ムチャ言いやがる!」

「やるしかないでしょ!」

 

 

「手の空いている魔術師は彼らの援護を!叩きのめして先に進むぞ!!!」

 

 

同時刻 NFFボーダー管制室にて

 

 

「やっぱりこれ人選ミスじゃねぇの?」

 乗り物、それも戦艦の操縦なんて柄じゃない。殆どオートで動いてくれるとはいえ…いやそれなら尚更俺がここにいる意味無いと思うんだがな

 

 

 だだっ広い管制室越しに件のボーダーを見つめつつ超苦いコーヒーを飲む

 まっず。しっかしヒマだな

 

 

 一応HOPEボーダー内のスピーカーをジャックして野次を飛ばすくらいはできるが面倒くさい、そもそも俺がここにいる理由は宇宙戦争するためじゃないって言ってたしな

 

 

 向こうも防衛とは別に反撃してきちゃいるがこっちのミサイルに阻まれて半分も届いていないしそもそもダメージ自体が微々たるものだ

「…」

 

 

 本当にやることがねぇな

「…あいつらが撃ち落としたミサイルでも数えるか」

 ちなみに開始15秒でこれも面倒になったのは言うまでもない

 

 

HOPEボーダー エンジン区画【9】にて…

 

 

「第9エンジン調整完了!」

『了解』

 人数を絞ったせいでかなり時間がかかってしまった

 

 

「やった!これであとひとつ…伏せろ!」

「ひゃっ!?」

 ほんの2メートル上の装甲に直撃したミサイルの爆風から彼女を守る

 熱っ!くそ、なんて奴らだ!

 

 

「ネリスさん、大丈夫か!?」

「私は大丈夫、でも貴方の腕が…!」

 っ…

 

 

 かなり無茶な体勢だったために右腕に熱風をモロに受けてしまった、だが──

「──これくらい平気です、それよりエンジンは残り1つ。あと少しで」

 そう言い終わるよりも早く真上でミサイルが爆発を起こす

 

 

バツン

「あっヤバい!」

 

 

 急増の足場から聞こえた今1番聞きたく無い音

「上がるしかない!」

 

 

 未だミサイルが降り続く翼上によじ登り、そのまま第10エンジンを目指す

「ぐっ!」

 

 

 当たり前だが本艦は障害物の無い大海原を全速力で飛行しており翼上や甲板の風圧は凄まじい、甲板上は魔術師達が軽減しているようだが

 動けない!とはいえあのまま下の通路にいれば大海原へ真っ逆様、登るしかなかったのだが!

 

 

 くそ、どうすれば!?

『ここは拙僧にお任せを!!』

 まるで風圧の影響を受けていませんとばかりに飛んできた式神から聞こえるサーヴァントの声

 

 

「道満さん!?」

『ン、その顔と声で《道満さん》はおやめなさいとあれほど…いえそんなことよりその式神を肌身離さず!少しの間風の影響を無くす故走り抜けるのです!効力は

 

 

「走って!!」

 聞く時間も惜しいとばかりにネリスさんが俺の手を引く、もちろん同意だ

 

 

『残り8秒!』

 くそ、遠い上にミサイルが多すぎる!

 ここから第10エンジンまで地味に距離がある上に今も頭上を桃色のミサイルが飛び交っている

 

 

 道満の符と言えど流石に至近距離の爆風を防ぐことはできず、ひとつひとつ距離をとってミサイルを避けるしか無い

『こほん、ヴォーダイム艦長のサーヴァント芦屋道満より甲板上の魔術師達に!現在整備班2名が翼上と甲板を伝って移動中なり、付近の者は2人を守られよ!』

『『『了解!』』』

 

 

「! ミサイルが…」

「減った!今だ、走れ!!」

『あと4秒!急ぐのです!!』

 

 

「やばい、1発取りこぼしが──」

ザンッ

「はぁっ!!…はぁっ、はっ、行ってくださいシロウ!命に換えても守ります!」

 

 

 礼もままならないまま装甲の隙間に身を滑らせ第10エンジン区画へ滑り落ちる

 ついた!あとは──

『整備班最終点検開始!援護を』

『『『了解!』』』

 

 

 俺が整備するだけだ!

 

 

 

 

 

「ったく!アタランテみたいな撃ち方しやがって!」何本落としたかもう分からねぇぞ!

 焼き切れそうな砲台の中で目につくミサイルを次々に撃ち落とすオリオンが誰に聞かせるわけでもない悪態をつく

 

 

「ヴォーダイム!」

『全エンジン調整完了まで堪えてくれ!頼む!』

「ああはい!了解!」

 

 

 ですよね!他に選択肢無さそうだもんね!

 俺とセイバーはまだ持つが魔術師や米軍達は既に限界で当然死人もでている

 このままじゃマジで──っ!

 

 

「新手だ!右から来るぞ!!」

『右翼砲門開錠戦闘用意!』

 気配にNFFウェポンの物が混ざっているが間違いなくギリシャに関する何かが来ていやがる

 

 

 ──なんの冗談だ?

 あんなメカメカしい見た目から

「なんでアフロディーテの気配がしやがるんだ!?」

 

 

 

 

 

「副艦長…!」

「狼狽えないで!…ダヴィンチ!」

『3時の方向より詳細不明のNFFウェポンの出現を感知!』

「そんなこと分かっています!タイプは!?」

『タイプ…該当無し!だが反応を見るに先のライダーと同じようなものか…?』

 

 

(チィ、キリシュタリア!外にいるのはアフロディーテだ!)

「! それは確かなのかいカイニス!」

「艦長?」

 

 

 どう見ても衛星兵器にしか見えないそれは確かに神秘を纏っている、機神ゼウスの残骸を使った時から話は聞いていたがギリシャ異聞帯にはあんな神があちこちに…?

(本物よりかなり弱っちいが間違いねぇ!)

 

 

ドドドドッ

 

 

「ぐわぁあっ!?」

「NFFウェポン《アンノウン》より攻撃!ミサイルと比較にならない速度です!」

 これで《かなり弱っちい》ときたか

 

 

「今の攻撃により甲板上に展開された37%の武装が大破!」

「第2主砲がバラバラだ!使い物にならねぇ!」

「出撃中の迎撃要員はただちに報告!戦力再編を急げ!」

「エンジン調整まだか!」

 

 

「ダヴィンチ!あれはアフロディーテだ!」

『ええっ!?あ、あれがアフロディーテなの?』

「そうだ、それを知った上で教えてくれ。アフロディーテは破壊できるか?」

 

 

『うーん、やろうと思えばできるかもしれないけどゼウスの一部を使ってるこの鑑に対してそこまで有効打が無いよ

 それよりもミサイルを阻止して神性を守らないと!アフロディーテの攻撃で被害を受けてるのは人、鑑共に神性を剥がされているところだけだ!』

「違う、私達はどうあってもアフロディーテを撃破しなくちゃならないんだ。いまの武装でそれができるかどうかを…いや!絶対に撃破しなくちゃならない、雷装を使ってもいい!最優先で撃墜方法を探してくれ!」

『分かった!』

 

 

「ファムルソローネ副館長、何度も悪いがここを頼む!」

「はっ!…えっ?」

 杖を引っ掴み、離陸前と同じ要領で甲板へ

 

 

「…!?艦長!何故ここに?」

「NFFボーダーのミサイルは私が引き受ける!君たちは整備班の2人を守るんだ!」

「りょ、了解!」

 ここで終わるわけには、いかない!




クロスオーバーしたコヤンスカヤがディスティアーレ(モンハン)とか立体起動装置(進撃の巨人)とかを整備しているシーンを妄想して楽しんでる作者のルルザムートです、ハイ。
元旦から、こんな…しかしこんな時こそいつも通りに。と私の尊敬する方から頂いた言葉に従って過ごします、完結はすぐ目の前だし
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