「向こうついたら、ぜんざいパフェ食いましょ」
「ここの団子も行こうよ」
多田良と五条は新幹線の中で、京都旅行の雑誌を一緒に見ながらはしゃいでいた。
そう、2人が乗っている新幹線は京都行き。
2人とも日常的に黒い服に身を包んでいるが、本日は私服姿だ。特に五条は目を覆っているのは黒い布ではなく、丸いサングラスだ。髪も下ろされているから、大分印象が変わるので、片方しか知らない者にとっては、一瞬別人のように思われるだろう。
しかし、京都に行くのは決して旅行の為などではない。ましてや休日祝日でもない平日にだ。
目的地は呪術高専京都校。
訪問理由は成瀬 多田良の呪具販売である。
五条は関西方面に用事があるので、ついでの付き添いだ。
2人の頭からは完全に仕事のことなどほっぽり出し、京都の甘味巡りに意識が傾いている。
多田良は小学生から五条と一緒にいる影響からなのか、好物まで似かよっている。五条だけでなく、他の面々の影響も色濃く受けている傾向がある。
そんなこんなで、京都に到着すると2人は改札を抜けた先で一人の女性に気付く。
「高専入学以来ね、多田良」
「歌姫姉ぇ!」
歌姫と呼ばれる女性へ駆け足で近づいていく。女性は多田良のその姿に優しく微笑む。
「わざわざ迎えに来てくれたの?」
「ええ、五条から聞いてるでしょ。あなた達を迎えに行くって」
「え?」
「えって、まさか。五条、あんた説明してないでしょ」
「ごめーん、忘れてた」
舌を出して笑った五条に多田良と歌姫はイラッとしながらも、それ以上追及することはなかった。下手に絡むと、余計に苛立たせられることを熟知しているからだ。
「着いてきて。車待たせてるから」
そうして、京都の呪術高専へと向かう。
「今回、多田良に呪具を与えて貰いたいのは、現1・2年生。真依もその一人ね」
名指しされた京都校の学生は多田良も知っている人物だった。多田良の同級生の真希とは双子の妹にあたる女性だ。
実を言えば、多田良は真依とは少々顔を会わせづらい事情を抱えている。歌姫もそのことについては、心得ている。
わざわざ真依の名前を出したのは、ある程度覚悟をしてほしいという意図があったからだ。加えて、歌姫は勿論、五条も全くの無関係というわけではない。
「図々しいよねぇ。東京の術師に京都まで足を運ばせるなんてさ」
ついさっきまでは京都のデザートではしゃいでいた男の台詞とは思えない。
「学生全員がそっちに行くわけにもいかないでしょ。それにあんたは来なくてもよかったのよ」
「多田良を一人にするわけいかないでしょ」
「私がいるから大丈夫よ」
五条は多田良を子供扱いして言ったわけではない。五条が多田良の付き添いをしなければ、代わりに夜峨が多田良の側についている。術式の性質上どうしても、付き添いは必要だった。
「着いたわ」
車から降りて、いくつかの鳥居を潜り抜けた先には京都風の木造住宅が何軒も建てられている。そして、石畳の広場には、制服姿の男女が揃っている。
(6人。いや、5人と1機……?)
一人、明らかに人間ではない者がいる。周りの学生はなんでもないように振る舞っている辺り、害などはないのだろうと判断できた。
(うちのパンダみてぇなもんか)
「ようこそ、京都高専へ」
糸目の男が最初に挨拶をする。その男は制服というよりかは、宮司の服を黒く塗りつぶしたような着物だった。
「ちゃっす。加茂さん。今日のために、加茂さんの術式に合った呪具揃えてますよ。その分、高額だけどね」
「取引内容によっては、加茂家も資金は惜しまないつもりだ。こうして私自身が取引することは初めてで、少し楽しみにしていたよ」
多田良が商売する相手には、御三家も含まれている。
加茂家嫡男の加茂 憲紀は身内が行ってきた取引を、本日この場で携われることに浮かれていた。共に戦ったことがある憲紀は多田良の呪具の多彩性を高く評価していた。
「真依も久しぶり」
「あらどうも」
「…………」
それだけ言って、真希の双子の妹、禪院 真依は挨拶を終わらせた。
多田良もあからさまに素っ気ない態度を取られて、泣きそうになるが、グッとこらえる。原因は知っているし、別にどちらが悪いわけでもないので、すぐにいつも通りに戻ると多田良は分かっていた。
「挨拶は済んだか?」
多田良が真依の態度に硬直している間、一人の巨漢が前に出た。
「成瀬 多田良。お前、どんな女がタイプだ?」
「は?」
唐突な質問に唖然とした多田良に反して、京都校の面々はまたかというような雰囲気を醸し出していた。
多田良は目の前の男が、冗談なとではなく本気で聞いてきていることは分かっているので、すぐには答えられず、逆に聞き返してしまった。
「まずは自己紹介からじゃね?」
「2年、東堂 葵。好きなタイプはケツとタッパのデカイ女。今度はそっちの番だぞ」
「えーっと」
(初対面でも、女子がいる前でする話じゃねえだろ)
そう考えながらも、多田良は人が嘘をついているか分かるので、東堂と名乗る男が、本気であること理解してしまうので、余計に困惑してしまう。
「面倒見のいい人、かな。胸はないよりはあった方がいい」
東堂に近づいて、他の人に聞こえないギリギリの声量で伝える。周囲の者たちは、なんとか聞き耳をたてようと耳を澄ましている。誰の耳にも届くことはなかったが、
「ほう、悪くない。退屈はさせられないだろうな」
どこ目線だよ、と全員が心を一つにした。また、恋バナ好きの影響なのか女子全員が多田良の好みのタイプが気になっていた。
「じゃ早速で悪いけど、今から多田良と戦って貰おうかな」
「「は?」」
多田良と歌姫の声が重なる。
当然、京都校の面々も東堂を除けば困惑している。
「これから皆さんには殺し合いをしてもらいます、みたいなこと言わないで下さいよ。バトル・ロワイアルじゃないんですから」
「多田良の呪具売るんだよ?なら、多田良がどんな相手になにを売るか分かりやすくなるでしょ」
「そりゃそうですけども。いつも通り、本人からどんな呪具がほしいかだけ聞きゃいいだけじゃないですか」
「だーめ。同世代の交流だと思って。直接戦えば、どんな呪具がいいのか詳細も分かりやすいでしょ」
多田良はめんどくさいと思いつつも、一理あるので下手に反論は出来ない。というのも、加茂 憲紀を含めて、自分の目で見た呪具を選ばせた方がいいのも経験上の事実。
多田良は基本的に呪具を売る際は基本的に遠距離武器、近距離武器、刀、槍などざっくりした要望で取引する。この方法では、使用者と合わなかったりもする。
かといって、自身の呪具を全て見せるのは時間がかかる上に、無駄に手の内を晒してしまうリスクもある。
かといって、リスクは多田良側だけの問題ではない。
「それってこっちの術式が知られるってことじゃない」
歌姫が言うように、買う側も自分の術式を探られるリスクもある。加茂や五条家など言うような有名な術式はリスクはないが、そうでないものがほとんどなのだ。
下手な術式開示は命取りになりかねない。
特に来年は、東京校と京都校で交流会があるので、今このタイミングで術式を教えるのは、京都校からしたらリスクが高い。
「勿論、強制じゃないさ。やりたい人だけでいいし。断言できるのは、術式がバレるリスクよりも長所の強化・短所を補うメリットの方が大きいよ」
「なら、交流戦後でもいいじゃない」
「来年まで待つの?その間に強力な呪霊にぶつからないとも限らないし、欲しかった呪具が別の術師に買われることもある。歌姫それで泣きを見たじゃん」
「チッ!」
「いや、取っといて欲しいって言ってくれりゃ融通しますよ?」
「なら、早速やろう」
五条と歌姫の会話に横槍を入れたのは、東堂だった。
「来年の交流戦に備えるなら、成瀬の戦い方も見れると言うことだろう?それに成瀬が俺に術式を使わせることができるかどうかは、こいつ次第だ」
東堂は上着を脱ぎ捨てると、筋肉質な上裸を見せながら呪力を全身に覆わせていく。
それが合図代わりなのか、周囲の術師は一斉に距離を取る。石畳の広場の真ん中には多田良と東堂しかいなくなる。
「あーあー、とっとと終わらせて京都観光するつもりだったのによ」
「退屈はさせるなよ?」
(こいつ、何級だ?)
多田良は改めて東堂を観察するなり、術師として一級相当の実力者であることが予測できる。瞬時に、呪魂珠を呑み込むと一気に呪力が増幅し、京都校の真依と加茂を除けば驚愕した。
先日、五条と組手をした程ではないが、この増幅量には東堂も一瞬だけ目を見張る。その隙を見逃さず、左手にメリケンサックを装着し、東堂の顔面にジャブを一発入れ、脇腹を右足で蹴りこんだ。
「クク」
渾身の蹴りを左手一本で防がれてしまう。
東堂は鼻血を出しながら笑う。
多田良は薄気味悪さを覚えながらも、すぐに足を引く。
「退屈はしなさそうだな」
次の瞬間、防御に使った左腕をラリアットに使い、後方へ大きく吹き飛ばす。
まともに受けた見えるが、とっさに後ろへ飛んだからかダメージ自体はそこまでではない。
(ッッッんつぅパワーだよ!ゴリラか!)
多田良としては上手く受け流したつもりであったが、少しの息苦しさを感じ、東堂が想像以上の猛者であると覚悟を決める。
踏みとどまろうと、足に踏ん張りを効かせる最中に、東堂は迫っていた。大振りの拳を角度をつけて防ぎ、多少の衝撃と痛みに堪えて、右フックが東堂に直撃する。
2発目を叩き込んでようやく東堂のタフネスさが尋常でないと察した。
(引いたらやられるッ!!)
一旦下がって、体勢を整えようとするが、目の前の男はそんなことはしない。純粋なぶつかり合いを好んでいることが目で訴えかけていた。下手に下がろうものなら、追撃されて蹂躙されるイメージが浮かぶ。
実際に殴った直後に笑いながら反撃を繰り出してきたからだ。
「最近殴られてばっかだな!」
最善の解決策ではないが、多田良も東堂の好みに合わせて殴り合いに乗った。
パワーは東堂が上回っているが、スピードは多田良が上回っている。
(こいつ、殴られ慣れているな)
東堂も殴り合いの中で、多田良の性質に近付く。
東堂の予想は当たっており、多田良は幼い頃から五条によく組手で殴る蹴るを繰り返されていた。
その甲斐あってか、殴られた時の衝撃の逃し方が絶妙だった。飛んできた拳に合わせて、進行方向へ上体をのけぞらせながら、拳を低くタイミングで攻撃を打ち込む。
これではいくら殴っても、まともなダメージを与えるのに時間を要するだけでなく、逆に攻撃のチャンスを与えてしまう。
通常であれば、多田良の圧勝だ。
東堂は通常からかけ離れた人間なので、参考にはならないが。
東堂は耐久力と攻撃の重さに徐々に押し始めたところで一気に詰めよった。多田良にぶちかましという名のタックルで壁まで吹き飛ばす。
「これでいい」
まるで望んで受けたかのように多田良の呟きに、東堂は警戒して壁に背中を預ける多田良へ近づこうとはせず、いつでも術式を発動できるようその場で立ち尽くしていた。
が、それが仇となる。
頭上から漆黒の電撃が放たれ、頭部への衝撃は勿論のこと、つま先まで痺れが襲う。
東堂は何が起こったのがわからなかったが、他所から見ていた者たちは、多田良が吹き飛ばされた瞬間、真上に黒い煙を飛ばした姿を目に映っていた。
黒い煙からは雲のように漂い黒い落雷が東堂に降りに灌ぐ。靴の裏からジェット機のように噴射して、瞬時に加速し低空飛行で東堂へ詰め寄る。呪具であることは明らかであった。
しかし、多田良を正面から捉えていた東堂にとっては多田良が膨れ上がって巨大化したのではないかと、錯覚するほどの速度だ。
多田良は速さの勢いに任せて、バットの形状をした呪具を東堂の胸に叩き込んだ。
今度は東堂が壁に激突した。
(想像以上に強ぇ!)
東堂の実力が間違いなく、一級相当であると断定するなり、バットを地面に放る。代わりに、ゴルフボール程度の紋様の入った球体を取り出す。呪力を込めると、回転し始める。立ち上がる東堂へ、野球投手の如く、オーバースローで投球する。
球体はジャイロ回転し続けたまま、紋様が傘のように開きながら、球体の形を崩す。そういう呪具なのか、傘状になった呪具からはオーロラのような幕が張られていた。
(でも、これで決まりだ)
パン
「え?」
破裂音が耳に届くと。視界がテレビのチャンネルのように切り替わると、自分に傘状の呪具が迫ってきていた。理解が追い付いてない多田良へ呪具が直撃する。
「ッッッハ!!!!!」
声も出せない程の衝撃に多田良は膝をつく。通常の術師であれば、ここで気を失うところであるが、五条から可愛がりを受けていた多田良にとっては、いくらか余裕はある。
「うおっ!」
東堂に叩きつけたバットが飛んで来ると咄嗟に躱す。バットは壁に突き刺さる。多田良はバットには目もくれず、東堂から目を離さなかった。
(場所が入れ替わる術式か?)
自分が立っている場所と東堂が立っている場所が入れ替わったことから、術師の場所を入れ替える術式だと推察する。
ならば、遠距離攻撃は愚策であると踏む。
パン
が、その考えは甘かった。
東堂が手を叩くと、東堂が消えバットが現れる。
(そういう術式か!?)
術式の正体に気づくと同時にバットが突き刺さっていた壁に目を向けると、顔面に拳が呪力と共に、打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生じる空間の歪みが生んだ現象、黒閃となりて突き刺さる。
叩き付けられた地面に亀裂を生むほどの打撃。
「頑丈な奴だ」
「うる、せえよ」
それでも尚、多田良は立ち上がる。
鼻血が吹き出し、顔面が膨れ上がるが、気合いで東堂に立ち向かう。
「悪いな。あんたとは相性悪そうだから、手加減出来そうにねえや」
「要らん世話だ」
「言ってくれると思ったぜ」
多田良の顔と手にトライバルのタトゥーが浮かび上がる。服で隠れているが、全身が同じ状態だ。
その不気味な姿に東堂は胸を高鳴らせていた。
(ここからが本番か!)
多田良の底知れぬオモチャ箱に、喜びを隠せなかった。
まだまだぶつかり合えると、東堂が動き出そうとした時、多田良と東堂の間に五条が現れた。
「はいそこまでー」
今回の仕掛人が無下限の術式を発動しているおかげで、両者は前進することを中断。
2人はすぐに戦闘態勢を解き、多田良はタトゥーを消し去る。
同時に東堂から受けた傷も癒えて、東堂は多田良が反転術式の使い手だと推測するも、多田良は反転術式は使用できない。
傷が癒えたのは、別の理由からだ。
「ささ、どうだった?」
「ジャージに着替えりゃよかった」
私服で戦ったおかげで、汗と砂で汚れが酷いことになっている。
「やっぱ、戦う意味あったかこれ?口車に乗せられてバトったけど、術式だけ分かりゃ十分じゃねえの」
敬語の抜けた多田良の不満げなコメントに反して、東堂はご満悦な様子だった。
「成瀬よ。今回は不完全燃焼で終わってしまった。しかし! 来年の交流戦、楽しみが一つ増えたぞ」
「あそ……。なあ、俺と戦うって奴もういないよな? しんどいんだけど」
「いないわよ。血の気の多い東堂だから、五条の案に乗っただけ」
「歌姫姉」
歌姫は多田良の頬を手で撫でながら、優しく微笑む。
「あんな小さかった子が強くなったわね」
五条同様、歌姫との付き合いも長い多田良は、歌姫に褒められることは嬉しかった。
歌姫も幼い頃の多田良を知っている分、成長を素直に喜んだ。
「今更? とっくに追い抜かれてる人の台詞じゃないよね。準一級が一級になに口きいてんの」
「うるせえよ!」
五条が水を差して、歌姫の機嫌は急降下。
2人の喧嘩を尻目に、東堂へ数珠を放り投げる。
「あんたに合う呪具だ」
「ほう」
「正直使えねえ代物だったけどよ。あんたなら有効活用できるだろ」
数珠の呪具に東堂は己の更なる成長を確信した。
「レンタルサービスもあるけど?」
「買い取りでいい」
どのような呪具かも把握してないにも関わらず決断した。東堂はこの数珠が直感的に自分に相応しい呪具であると。
「値段はこれもんな?」
「………ローン払いは可能か?」
「問題なし。余分に金はかかる上、手続きは面倒だけど」
多田良に示された値段に、東堂は推しアイドルの為に一括払いは不可能と判断。本来はそこまで高い呪具ではないが、アイドルオタの東堂にとっては、手痛い出費となる。
「多田良、私には?」
腕を組んだ真依を含め京都校の面々が続々やってくる。
「あるよ。変わらずにチャカ使ってんのか?」
「ええ。私、呪力少ないから」
「皮肉で言ったんじゃねえのに……」
『面白い術式だな』
今度は機械音声の声が聞こえる。ロボットの上に制服を着せて歩く姿は、魑魅魍魎を日常的に目撃する多田良にとっても珍しいものだ。
「あんたの見た目ほどじゃねえよ。ロボコンか?」
多田良の言葉に反応して、腕を変形させ、ブレードに加え砲身を晒す。
「失敬。アイアンマンだったか」
『メカ丸と呼べ。傀儡操術で遠隔で操作している。本体の俺は別のところで傀儡を操っている』
スターク社製ではない、と付け加えたメカ丸。
自分の術式を教えたのは、バレたところで問題ないと言うことだろうか。いや、寧ろ逆かもしれない。
「んー、メカ丸のはちょっと長くなりそうだな」
多田良はメカ丸の場合、単なる呪具では解決しない問題を抱えていることを察した。
以降、京都校の生徒に囲まれながら、術式と呪具の組み合わせる相談を日が暮れるまで受け続けた。
(面白くなってきた)
その光景を見ていた五条は、早くも来年の交流戦を楽しみにしていた。
今年は乙骨憂太のワンサイドゲームになってしまい、見応えのない交流戦。
来年はそうならないだろうと予測と期待を持つ。多田良自ら、京都校に選出した呪具を提供したのは勿論だが、東京校も多田良から最適の呪具を獲得している。
(秤、憂太もいるから負けはしないけどね)
もっとも、五条が思い浮かべた2名は来年の交流戦には出場しない。代わりに、一年生術師等が参戦する。
来年は五条すら、想像が及びつかない呪術合戦が繰り広げられていく。
伏黒 恵は女体化させるべきか
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普通に男のままがいいなぁ
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女体化するとヒロイン枠が増えるなぁ