川端 康成   作:ひゃん吉

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プロローグ

 

 

 

俺の名前は川端 康成

 

年齢は16歳である

 

今、橋の上を育ての親と仕事仲間と歩いてるところだ

 

「お、こんな所に良い川が・・・」

 

わざとらしくそう呟いた男が育ての親だ

 

たった今、俺の隣で川に落ちたのは太宰 治

哀しいかな

彼は恐らく1番、俺のことを理解しているだろう

 

本人に確認をとった事はないので定かではないが

 

「おいこら待て太宰ー!!」

 

怒鳴り声をあげてるのは国木田 独歩

 

この男は常に手帳を持ち歩き、秒単位での時間管理をしている

 

のだが、必ずと言って良いほど太宰 治に邪魔される運命にあるらしい

 

「川に流されてるし川の下の方に行けば会えるよ。どうしても必要なら()()()()()()()()か?」

 

「いや、良い。それをしたら川の中の魚も死ぬだろ。太宰は死んでも構わんが」

 

「構わないんだ」

 

一体、この人に太宰 治(アレ)は何したんだろうか

 

いやなんとなく想像つくから考えるのはやめよう

 

「アイツは死にたがっているからな。もしヤツから死にそうだと助けを乞われたら放置するのが得策だ」

 

「とか言いつつ助けに行きそうだよね、国木田さんは」

 

軽口を言いながら川に沿って歩いて少し

 

太宰を発見したのは夕方だ

 

今、俺と国木田さんが立っている反対側に居た

 

「こんな処に居ったか唐変木!」

 

腕を組んで仁王立ちで向こう岸に居る太宰を見る国木田さん

 

「おー国木田くんに康成くんご苦労!」

 

「ご苦労っていうくらいなら入水自殺を試みないでよ・・・」

 

ゲンナリしつつ太宰を見る

 

大きく手を振っているので恐らく死ぬとかそんなレベルまでは陥ってないな、この人

 

「苦労は凡てお前のせいだこの自殺マニア!お前はどれだけ俺の計画を狂わせれば気が─────」

 

「そうだ君。良いことを思いついた。彼は私の同僚なのだ。彼に奢ってもらおう」

 

国木田の怒鳴り声の途中

 

そんなことを口走った太宰を見て思う

 

「聞けよ!」

 

「あの人のこういうスルー力は羨ましいよなー」

 

「君、名前は?」

 

外野の声は気にしない

 

そう言った調子で隣に居た白髪の子と話している太宰

 

「中島 敦・・・・ですけど」

 

なにやらズボンの裾が少し破け気味の青年

 

貧乏なのかもしれない、が妙だと感じた

 

「ついてきたまえ敦くん、何が食べたい?」

 

「はぁ・・・あの・・・茶漬けが食べたいです」

 

茶漬け好きなのか、あの子

それよりどうゆう経緯で2人は仲良くなったんだろ

どうせ碌なものではないだろうけど

 

「ぷっははは!!餓死寸前の少年が茶漬けを所望か!良いよ、国木田くんに30杯くらい奢らせよう」

 

「人の金で太っ腹になるな、太宰!」

「人の給料で太っ腹になるなー」

 

人の意見など気にしない

 

そんな風に歩いてこちら側に来る太宰

太宰の後ろを戸惑いながら歩いてくる青年は敦という名前らしい

 

 

 


 

 

 

店の中に入ると国木田さんの隣は太宰

 

そして、俺の正面が隣が国木田さんで隣が敦だった

 

「おい、太宰。早く仕事に戻るぞ」

 

「仕事中に『良い川だね』って飛び込んだから予定が大幅に狂ったんだって」

 

隣で凄い勢いで茶漬けを食べる子を見ながら太宰に話しかけた

 

「国木田くんは予定帳が好きだねぇ」

 

本人はどれだけ叱責されてもメンタルに来ないらしい

 

だが、この言葉を国木田は嫌だと感じたのだろう

 

机に[理想]と書かれた手帳を叩きつけ

 

「これは予定帳ではない!!これは俺の理想だ!俺の人生の道標でもある!そして、これには仕事の相方が自殺マニアとは書いてない!」

 

そう言って席に着いた国木田さん

別に悪い人ではないけどこういう迫力の時は怖いと思ってしまう

 

それが表情に出ないのが俺なのだけれども

 

「むんぐいえおむぐんぐんむ?」

 

口の中に茶漬けが入っているからだろう

言葉らしい言葉が出ていない

別に誰も取りはしないから食べてから話せばいいのに

 

なんて言ってるのかわからないし

 

「五月蝿い。出費計画の頁にも[俺の金で小僧がしこたま茶漬けを食う]とは書いてない」

 

なんでわかるのさ、国木田さん

 

いや、まぐれの可能性もある

 

「んぐむぬ?」

 

「だから仕事だ!俺と太宰と康成の3人で猛獣退治を─────」

 

机に腕を叩きつけそういう国木田さん

 

俺は国木田さんと敦に言いたい事があるぞ

 

「君達なんで会話できてるの?」

「なんで2人は会話できるの?」

 

そして、敦が食事を終えたようだ

 

机の上に積み上げられてはいるが散乱しているお椀

 

俺は手前の自分が口をつけたコップから水を飲む

 

「はー食った。もう10年は茶漬けは見たくない!」

 

「お前な!」

 

ドンマイ国木田さん

俺はもうなんか見てるだけでお腹いっぱいになったよ

敦ってこの子はよく食べるな

 

さて、俺ら3人はここの会計が済んだら猛獣退治か

 

猛獣はなんと虎

 

なんでこんな街中に虎がいるとかよりも気乗りしないというのが真実である

 

はぁ、この後かー

 

 

 




 
名前:川端 康成
年齢:16歳
身長:162cm

容姿
黒の着物を着た和装男子

雪の結晶のように輝く白銀の髪
夜空のような紺碧の瞳

補足
氷の彫刻の如く整った顔をしている為に絶大な女性人気を得ている
偶然に関わった事件でマスコミに犯人を取り押さえた所を激写
そして、写真が広まりもはやアイドルのような立ち位置

なので本人は1人で外に出るのを怖がり嫌っている

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