魔法少女リリカルなのはR   作:ZG

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革命Ⅲ

「ユーノ~おいで~!」

 

家の母さんと姉さんは可愛いものが好きだ。だからユーノは家にいる時大体どっちかに可愛がられている、少々母さんは可愛がりすぎだと思うが。

 

「本当にユーノは賢こくて可愛いね~」

「賢すぎるような気もするけどね」

「ほかの子よりちょっと賢いだけだよ~、気にしない気にしない」

 

ユーノを撫でている姉さんとそんな会話をしているとドアが開いた。

外出する準備を終えた兄さんがリビングに入ってきたようだ。

 

「なのは、まだか?」

「うぅ~ごめん、もうちょっと~」

 

後はなのはの準備が終わるのを待つだけらしい。

 

「リュウはもう準備終わったみたいだな」

「うん、持ってくものとか特にないし、準備することなんてほとんど無いからね」

「何々、3人ともお出掛け?」

 

姉さんは聞かされてなかったのか、そう聞いてきた。

 

「ああ、なのはとリュウがすずかちゃんにお誘い頂いてるらしくてな、その付き添いだ」

「なるほど、恭ちゃんは忍さんに会いにいくと」

「まぁ、付き添いのついでにな…」

 

姉さんにそう言われると少し照れたように顔を背けて答えた。

忍さんはすずかの姉で、俺の兄こと高町恭弥の恋人だ、俺も色々と世話になっている。

そんなこんなでしばらくすると、元気な声が聞こえてきた。

なのはの準備がようやくおわったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すずかの家に着くとメイド長のノエルさんに出迎えられた。

 

「恭弥様、なのはお嬢様、龍希お坊ちゃま、いらっしゃいませ」

「ああ、お招きにあずかったよ」

「「こんにちは~」」

 

ノエルさんに案内された先にはすずか、アリサ、忍さんが集まっていた。

傍にはメイドのファリンさんもいる。

 

「恭弥、なのはちゃん、リュウ君いらっしゃい」

「ああ」

「こんにちは、忍さん」

「こんにちは~」

 

軽く挨拶を済ませた後、忍さんと兄さんは部屋に行き、ノエルさんとファリンさんはお茶を用意しに席を外している。

この部屋に残っているのは俺達4人にユーノと大量の猫だけになった。

兄さん達が部屋から出ていくのを見ていたアリサが口を開く。

 

「本当になのはのお兄ちゃんとすずかのお姉ちゃんはラブラブよね」

「ふふふ、お姉ちゃん、恭弥さんと知り合ってからずっと幸せそうだよ」

「家のお兄ちゃんは…昔より優しくなった気がするかな」

「表情には出さなかったけど、今日忍さんに会うの楽しみにしてたみたいだしな」

 

膝にのっけた猫を撫でながら話をしているとほんの少し雰囲気が変わった。

 

「今日は元気そうでよかったわ」

「え?」

「最近なのはちゃん、元気なかったから」

「何か悩んでるなら、話してくれないかなって…」

 

アリサとすずかがなのはに向かってそういった。

二人もなのはの様子が変わったことを気にしていたんだろう。

その後はユーノが猫に追いかけられたり、それに巻き込まれてファリンさんが転びそうになったりと色々起きたが、今は皆でお茶を飲みながら会話を楽しんでいる。

 

「ユーノ君⁉」

 

なのはの膝にいたユーノが急に森の方に走り始めた。

なのはもユーノを追いかけて森に入っていく。

俺もついていこうとするがなのはが大丈夫というので3人で待つことにした。

 

「ユーノ、どうしたのかしらね」

「まぁ、ユーノが勝手にどっか行くのはよくあることだから」

「そうなの?」

 

俺は前に森でユーノに置いていかれた時の事を二人に話した。

もう過ぎたことだからと笑い話にしているが二度と経験したくは無いことだ。

そういえばフェイトとはあれから会っていないが元気だろうか?

そのうちなのは達に紹介したいと思っているのだが連絡先を知らないからなぁ…

 

「なのは遅いわね…」

「なのはちゃん大丈夫かな…怪我してないといいんだけど」

 

戻ってくるのが遅いなのはの事が心配になった二人がそう零した。

 

「流石に遅いな…ちょっと探しに行ってくる」

「二人はここで待っててくれ」

「気を付けてね、リュウ君」

「なのはの事頼んだわよリュウ」

 

 

 

 

 

 

 

 

森に入ってしばらくするとポケットに入れていたカードが光り始めた。

 

「またか⁉」

 

最近よく光るカードをポケットから取り出すが、そのタイミングで自分のすぐそばに気配があるのに気付く。その気配は様子を見ているという感じではなく、明確な敵意を感じるものだ。

カードを見ればいつもとは違う光り方をしている。

 

「俺に危険を知らせているのか?」

 

カードに気を取られた瞬間、物陰からその気配の主が飛び出し襲い掛かってきた。

とっさに横に転がり避け、そいつを見るとそいつは見たこともない化け物がいた。

猫のような部分があるがその姿は猫とはかけ離れ鋭い牙や爪が生えている。

 

「なんですずかの屋敷にこんな奴が!」

 

ひたすら繰り出される猛攻をよけながらその額に拳を打つが…

 

「つぅ…効くわけないか…!」

 

拳の痛みに怯んだ一瞬の隙をつかれ爪の一撃を喰らってしまった。

奇跡的にほとんど怪我はないが木にたたきつけられた痛みで上手く動けない。

 

「やばいな…これ」

 

化け物がゆっくりと近づいてくる、このままとどめを刺すつもりだろう。

逃げようともがくがやはり体がうまく動かせない。

 

「くそ!…こんなところで・・・・・・」

 

化け物が爪を振り下ろす。

爪が振り下ろされるその瞬間、ポケットから落ちていたカードがまばゆく光ると同時に炎が立ち上り化け物は吹き飛んだ。

 

「おまえは・・・・・・」

 

炎が消えその中にいたものの姿が見えた。

そこにいたのは赤い装甲を身にまとい蒼い剣を装備した龍だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勇ましい咆哮が森に響き渡る。

全てが始まる本当の合図だ。

 

 

 

 

 

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