やめて!
助けて!
なんでこんな事するの!
あんたは人じゃない!悪魔だ!
虐めてたお前らクズ人間に悪いけど、同情出来ないね。さよなら
はぁ。本当、人って醜いよね。自分がした事を棚に上げて被害者ヅラするんだから。やめて、助けて。許してください。なんでこんな酷いことを。人じゃない。とか散々言われたけど。そもそも君達が虐めなかったらこうはならなかったのにね。しかし、あのクズ達の顔は今でも忘れられないよ。ほんと最高だった
うるさい。人殺しが。お前みたいなのが居るから…………いや、お前が人殺しなら私もそうなるのか
あはは!人殺しね!そうだね!君も人殺しだよ!2人揃って人殺しだね!って言いたいけど、残念ながらあれは僕がした事。それに、君はちゃんと役目を全うしてくれたし
は?何を言ってるんだ
君はただ、僕が願った。劣等生になりたいという願いを叶える為に僕の代わりに朝日莉緒を演じてくれてた。そして、僕の代わりに虐められて壊れた。だから、僕があの事件を起こした。君への償いとして
演じてる?私は演じてなんかない。私はただ劣等生が嫌で必死に頑張って。だけど、無理で。それに、償いって
だから、あの事件は本当は僕が責められるべき事。君は責めなくていい。それなのに、君は自分を責める。どうして?
どうしても何も。私がお前を止められなかったから。私が止められ
はぁ。いつになったら君が作られた仮面の方だって気づくのかな?
な、何を言ってる
不思議に思わなかったの?初めてやる絵描き、歌、踊り。運動、勉強を意図も簡単に出来る事を
か、簡単なんかじゃない。私は必死に努力をして出来るようになったんだ。劣等生が嫌だからまふゆみたいになろうって。努力したから、今の私が
馬鹿だね。その努力は本来なら要らない努力。君は劣等生を演じる事を目的として作られたから努力しないと出来ないようになってるんだよ
そんな訳ない。私は元々劣等生で
じゃ、小学校の頃のこと覚えてるかい?それにお母さん達が死んだ後の数ヶ月の事も
え?
それが答えだよ。朝日莉緒。まぁ、残念ながら本当の僕が朝日莉緒として生きるのがいいんだけど、周りの人達は君を望んでる。だから、朝日莉緒はこのまま君に渡すよ
待て。お前は一体誰なんだ。私の頭の中で話しかけてきたと思ったら消える。一体お前は!
残念ながらその答えは君が見つけるんだね。仮面として生きるか、本当の朝日莉緒として生きるか。君が決める事だよ
待て!まだ話は終わって
「………こ、ここは」
「莉緒!?」
「まふゆ?」
「!?」
どこか暗い場所でもう1人の私と会話してた私は気がついたらまふゆに抱きしめられていた。訳が分からなくて周りを見るとまふゆの後ろには奏達が居たのだが何故か息切れしている。周りを見るにここは病院か
それから、私が目を覚ました事により病室に先生達がやって来て少し先生と会話、手足が動くか、立ったりできるかを確認した後先生達は病室から出て行く。とりあえず、私はまふゆにこの場所を聞くことに
「えっと。ここは?」
「莉緒、倒れたの。覚えてない?」
「倒れた?てか、なんで奏、絵名息切れしているの?」
「は、走ってきたのよ!莉緒が目を覚ましたって瑞希から聞いて」
「そ、そう」
「にしては瑞希は息切れしてないけど」
瑞希を私は見てみるが2人みたいに息切れしてなくて、むしろ元気そうだったし。私が瑞希を見るとピースサインをしてくれた。とりあえず、奏に関しては今にも死にそうなので誰か助けてあげて
「ボクは体力はあるからね。でも、本当に目を覚まして良かったよ」
「なんかごめんね。ん?今何時なの?」
「9時」
まふゆがスマホの画面を見せてきて時間を教えてくれる。確かに画面には21時と表示されているので9時なのは間違いないらしい。だが、病院だとしたら面会時間過ぎてるのでは?
「面会時間は」
「先生が面会時間過ぎてるけど、莉緒の友達だと言うことなら精神面的に安定させる為に許可しますって言ってくれて。今、先生とお母さん達が話をしてる」
「あ、おばさんが色々してくれてるんだ。じゃ、早く病院から出ないとね」
そう言って私は立ち上がり病室を出ようとするが、さすがに無理なのかまふゆと瑞希が扉の前に立ち塞がる。やっぱり即退院は無理ですよね
「ごめん。ゲームしたいんですけど」
「莉緒、今はそう言う問題じゃない。それに、莉緒はまだ目を覚ましたばかり。無理に動いたら体に負荷がかかる」
「そうだよ!それに、莉緒1ヶ月も眠ったままだったんだからね!」
「え?それログインボーナスとかイベントとかどうなるの?」
「あんたね!………ち、ちょっと待って」
急に絵名が話しかけてきたと思ったら少し待てと言われた私。そして、絵名が少し咳払いをした後に怒られる
「あんたね!ゲームの事は今は忘れるとか無いわけ?私達がどれだけ心配したか!彰人、愛莉だって」
「もうそんなに怒らなくていいじゃん。気楽に行こうよ。人生楽しんだ者勝ちだよ?」
「楽しめてる?」
「ううん。ゲーム出来なかったから負けた」
「そう」
「うん」
「そこ!2人で意気投合しない!」
絵名に怒られる私とまふゆ。未だに奏は息切れしており何も話さない。と言うか話が出来ないのだろう。すると、瑞希が鞄からノートパソコンを取り出して私に渡してきた
「ん?」
「これ私と絵名で作ったんだ。せめてこれを見てから出るか決めて」
「え?2人ってパソコン作れるの?へぇ。結構精密に作ってるんだね」
「え?」
「いや、だって作ったって」
「あんた馬鹿?パソコンを渡したらそうなるわよ」
絵名に指摘された瑞希は焦りながらノートパソコンを開いて少し操作した後に私に渡してくる。すると、画面には私が昔に描いた絵が表示されていた。そして、Enterキーを押すと音楽と共に絵が変わっていく
「これなに?」
「PVだよ。莉緒が昔から描いてた絵を繋げてそれっぽくしたんだ」
「なるほどね。それにこの音、藍が作ったやつ。どうやって?」
「よく分かったね。白石さんが協力してくれたんだ。先輩の為ならなんでもやります!ってね」
「へぇ。先輩思いのいい子だね」
私は動画を見るのを少し躊躇ってしまう。なぜなら昔私が描いた絵も動画に載ってあるからだ。出来たらもうあの時の事は忘れたい。いや、忘れられる訳が無いか
それから、動画をみんなで見て少し心が複雑な気持ちだったが最後まで見終える。さすがに昔の事だからと割り切れるほど私は強い人じゃないからちょっときつい。それより、私は気になってる事を聞いてみる
「私が倒れたって事は先生から事情とか聞いてるよね?昔の事とか」
私の言葉に奏達は頷く。そんな奏達を見て私は少し怖くなった。私が過去に犯した事も話されてるかもしれない。私が人殺しだって事も。そうなったら私達の関係はここで終わる。まぁ、でもそれはそれで
そんな事を考えていると絵名が私のおでこにデコピンしてくる。急にデコピンされた私は拳を握りしめて絵名に言う
「え?喧嘩?いいよ。血祭りにしてやる」
私はデコピンされたので立ち上がってまふゆ達の方へと向かう。瑞希、絵名は怯えており、まふゆは無表情。奏は息切れ中
「待ってよ!やるなら絵名だけでいいじゃん!なんでボク達まで!」
「待ちなさい!あんたが深刻そうな顔をするからデコピンしたの!だから、その拳を下ろして!」
「いや、それでデコピンされるとか」
「お願い!」
「はぁ」
私はとりあえず拳を下ろして改めて絵名に聞く
「で?何か言うことは?」
「ごめんなさい。じゃない!あのね、一つだけ言っておくけど、私達は莉緒が過去に何をしたかなんてどうでもいい」
「は?」
「先生から少し聞いた。それにまふゆからもね。莉緒が過去に犯した罪。だけど、それが何?」
「それがって。結構重要な」
私が話してる途中で私に向かってまたデコピンをする絵名。私はすぐに絵名の腕を掴み指を掴んで曲げては行けない方向へと曲げようとするが、まふゆに強制的に止められてしまい曲げれなかった。まふゆって意外と力あるんだ
「こ、怖いわよ!」
「うるさい。デコピンするからだよ」
「莉緒、真面目な話。絵名達に過去を押し付けないで」
「別に押し付け」
「押し付けてる。じゃ、絵名達になんで話さなかったの?私に話してくれたのは私が関係してたから。きっと、私が関係してなかったら言わなかった」
「それは」
「過去の事を話したら嫌われるとか思ったからでしょ?」
まふゆの言葉に何も言い返せなかった。だって、まふゆが言った通りだから。過去を知られたら今まで通りじゃ居られない。嫌われて友達じゃなく無くなるかも。そう思ってた
「そもそも、絵名がそんな事で嫌うわけない。ツンデレだし」
「待って。ツンデレはおかしいから」
「えぇ?絵名はツンデレでしょ。それも古典的なやつ」
「はぁ?そういう瑞希だってツンデレじゃない」
「ボクは………どっち?」
「メンヘラにしておいたら?」
「じゃ、メンヘラになる」
「待て待て。馬鹿か。そんな簡単に決めるものじゃないから」
「莉緒がツッコミを入れた!ボク達の勝ちだね」
いぇーい!と言いながらまふゆとハイタッチをする瑞希。そして、遅れて絵名も少し不満そうにハイタッチ。そんな3人を見て笑う奏とイラッとする私
「でも、とりあえず目を覚まして良かった」
「奏、心配かけたみたいだね」
「本当だよ。だから、これからは心配させないで欲しい」
「出来る限り心配をかけないよ。息切れは?」
「ちょっときついけど、もう大丈夫」
「そっか」
「しかし、莉緒が即退院出来たらなぁ。明日にでも目を覚ました記念にファミレスでポテト頼むのに」
瑞希の発言に私達は黙り込む。すると、瑞希は何故かテンパリ始める。それと同時に部屋に病院の先生がまふゆのお母さん達と一緒に入ってきた
「朝日君、気分はどうかな?」
先生は部屋に入ってくるなり私に問いかけてくる。質問に少し違和感を感じるが私は皮肉混じりに答える
「即退院出来たら最高の気分ですね」
「あはは。それなら心配いらないよ。君には帰ってもらっていいから」
「え?」
「入院費用とかは朝比奈さんが出してくれたから、心配しないでいいよ」
「おばさんが?」
ふと、まふゆのお母さん達の方を見ると悲しそうな顔で私を見てくる。そして、まふゆのお母さんは私に近づいてきて抱きしめてくる
「莉緒ちゃん、無事で良かった」
「おばさん、ごめんなさい。私のせいでお金を」
「そんな事はどうでもいいのよ。私達は茜達にあなたの事を頼まれた。だから、これは当然の事」
「……おばさん」
私のお母さん達はまふゆのお母さん達と昔からの友達らしく。お母さん達はもし自分達に何かあった時は私を守って欲しいと言ってたみたい。まさか、お母さん達がそんな事を言ってたなんて
「先生、莉緒はこのまま帰ってもいいんですよね?」
「本当なら朝日君は1ヶ月間も眠ってて治療の為に入院してもらおうと思ってるんですが、特に体に害は見当たらなさそうですし。それに、入院した方が朝日君にとって最悪な場合にもなりかねますからね。でも、朝日君」
「はい」
「もし、体に何か不調がある場合は直ぐに病院に来てください。約束です」
「分かりました」
「いい返事だね。では、もう帰ってもらって構いませんよ」
先生の言葉に何故か喜ぶ奏達。まふゆも喜んではいるが、それは仮面上の喜び。そして、おばさんも嬉しいのか抱きしめる力が強くなり、おじさんに関しては泣いていた
それから、私達は、奏達を家まで送ってから家へと帰宅。おばさん達はマンション前まで送ってくれて、何かあったら連絡してね。と言っておばさん達は帰っていく。まふゆを残して
「ん?」
「どうしたの?」
「おばさん達帰っていくけど」
「うん。見たらわかる」
「え?」
「鍵は私が持ってるから行こう」
そう言ってまふゆはマンションの中へ。私は少しと言うか色々と気になるが大人しくまふゆについて行く。だって、鍵を持ってるのはまふゆだから