幼馴染に出来ることは何か   作:チョコレートパスタ

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瑞希と買い物。の後のお話

「じゃ、私こっちだから」

 

「うん。まふゆ、塾頑張ってね」

 

「莉緒も頑張って」

 

「了解!じゃあね」

 

「また後で」

 

 

私はまふゆに手を振ってから歩き出す。そして、全力で走り出す。何故ならもう目的の場所には呼んでいた人が居るからだ。少しばかり話をしすぎて時間が過ぎてしまっている

 

なので全力で走り出してやってきたのはショッピングモール前。そこには既に私が呼んでいた人が仁王立ちして待っていた。私はさりげなく近づくと

 

 

「ボク、怒ってるんだけど」

 

「……えっと、何をご消耗で?」

 

「ポテト」

 

「太るよ?」

 

「ん?」

 

「あ、すみません。奢らせていただきます」

 

「うん!そうでなくちゃね!」

 

 

ポテトを奢られる事が嬉しくて喜んでいる女の子……………暁山瑞希。この子もまふゆと同じで何か辛い事を背負っている。きっとそれは自分ではどうにも出来なくて、周りの支えが無いと解決出来ない問題………でも、瑞希はそれを乗り越えようとしてる。だから、私がやるべきなのは

 

 

「瑞希、そう言えばここにね。可愛い洋服があるお店があるんだ。知ってた?」

 

「嘘!?それ初耳なんだけど!それってもしかして高い感じ?」

 

「ううん。高校生でも買える値段だよ。確か、4階に」

 

「行ってくる!莉緒もあとからついてきて!」

 

 

瑞希はそう言うと全力で走り出して行った。私がやるべき事。それは瑞希を楽しませる事。そして、少しでも辛い事を楽しい思い出に変えて欲しい。これはまふゆを助ける事にもなるから

 

私はそう思いながらショッピングモール内へと。そして、4階へと行き瑞希と合流

 

 

「あれ?入らないの?」

 

「莉緒を待ってたんだよ。ほら、一緒に行こ!」

 

「うん」

 

 

待っていてくれてた瑞希と一緒に洋服屋へ。洋服屋に入ると私はある服が気になる。それは瑞希も同じで私達はその服の前までやってくる

 

 

「これってさ。今人気の男子を堕とす服だよね」

 

「うん。彼氏とかの前で着るとか」

 

「これさ。買う人いるのかな」

 

「少なくともこの服の前で立ってる私達は買うって思われてるんじゃない?…………瑞希、着てあげようか?」

 

「っ!?///…………ぼ、ボクあっちの服見てくる!」

 

 

瑞希は顔を真っ赤にしながら去っていく。冗談で言ったのにもしかして本気にされちゃった?この服を着るなら私は死を選ぶね。と思いながら私は瑞希を追う

 

その途中に気になった服を手に取っていき、瑞希の元へ行く時には

 

「け、結構買うんだ」

 

「なんか気になったやつを手に取っていったらこうなった。あとなんか腕の感覚が」

 

「カゴ!!」

 

「あ。カゴだ。取ってくる」

 

「ボクが取ってくるから莉緒はここで待ってて!」

 

 

瑞希はそう言ってカゴを取りに行ってくれる。本当にさっきから動いてばかりでよく体力持つよね。と思いながら待っていると瑞希がカゴを持って戻ってきた

 

 

「はい。ちゃんとカゴに入れて」

 

「ありがとう」

 

 

私は服をカゴに入れる。しかし、その時に着ていた長袖の袖が捲れてしまい瑞希に左腕の黒化を見られてしまった

 

 

「莉緒?」

 

「ん?」

 

「その左腕」

 

「……見ちゃった?」

 

「う、うん」

 

「うーん。ここで話する事じゃないけど。仕方ない。本当に簡潔に説明するから何とか理解して。瑞希なら出来ると思うから」

 

「え?あ、うん努力してみる」

 

 

私は周りを見て人が居ないことを確認した上で袖を全て捲り、手袋も外す。そして黒化が起きている腕と手を見せる。瑞希はそんな私の腕と手を見て絶句していた。この反応が正しいよね

 

 

「黒化。死なない、楽しい。よし、終わり」

 

「待って待って!!それで理解しろって無理だよ!それに楽しいって何!?」

 

「もういいじゃん。これ話すと長くなるんだよ。まふゆに話した時も……………あ、まふゆの時はスラスラ行ったかな」

 

「ボクも努力するから!もう1回。少し詳しく」

 

「はぁ。ガンになって、余命宣告から1ヶ月後にこの黒化が始まった。そして、この黒化のお陰でガンは治ったけど。左腕と左手にこのように黒化が起きている。はい」

 

「えっと、つまり。莉緒は死んじゃうって」

 

「違う違う。黒化が起きているけど、死んだりはしないよ。そこだけは間違えないように。でも、この黒化目立つから常に長袖と手袋なのは許してね」

 

 

私はこの黒化を隠す為、夏でも長袖で左手だけに手袋を付けている。元々体温が低い私は夏でも長袖で問題はないが、人に見られてしまうのでそこは未だに慣れない。それに冬は寒すぎて死ぬレベルになってしまう

 

 

「だから、夏でも長袖だったんだ。でも、それメイクで何とかなるかも」

 

「え?」

 

「ほら、莉緒ってあまり汗とかかかないじゃん。だから、メイクが落ちる事もないから隠せるかも?」

 

「別にいいよ。元々体温が低いから長袖でもそこまで暑くないし。それになんか片方だけ手袋してるのカッコよくない?」

 

「まぁ、カッコいいとは思うけど。見てる方は暑そうでなんかね」

 

「まぁまぁ。私のことはいいのさ。とりあえず、この黒化で何かあるわけじゃないからよろしくね」

 

「うん。でも、何かあったら言ってよ?」

 

「了解」

 

 

まさかこんなにスラスラ進むとは思ってなかった私は少し驚くが。元々瑞希やまふゆは辛い事を経験している人達だ。私の辛い事に理解があるのはそれのおかげでもあるのか。だが、私はその辛い事は乗り越えている。黒化の方は

 

それから私は瑞希が選ぶ服を見ているのだが

 

 

「お!これ莉緒似合いそうじゃない?このフリフリのスカートとか」

 

「うん」

 

「いや!こっちのスカートもありだよね!ん!この服も可愛い!ちょうど長袖だし」

 

「うん」

 

「あぁ。だとしてもこのスカートとは…………あっちのスカートなら!」

 

「待て待て」

 

「ん?どうしたの?あ、もしかしてワンピース挑戦してみる?」

 

「違う。この馬鹿」

 

「酷くない?」

 

 

私の服はもうカゴに入っているのに、何故か私の服を選び始める瑞希。普通、自分の服を買うはずなのになんで人の服を選び始めるのか

 

 

「瑞希の服を選びなよ。私のはもう選んだからさ」

 

「だって、莉緒ってスタイルいいでしょ?もう似合いそうな服が沢山あってさ」

 

「別にスタイルは普通でしょ。それに私よりもまふゆとか絵名とかさ」

 

「確かに2人もスタイルいいけど、こう女の子っぽい感じを出せるのは莉緒しか居ないよ。長袖にスカートが似合う女の子は莉緒だけだよ?」

 

「普通にそこら辺にいる女の子でも似合うと思うけどね」

 

 

よく学校の人にもスタイルがいいと言われるが、私はそうは思わない。というかどこからがスタイルがいいのか悪いのかの基準があるのかを教えて欲しいものだ

 

 

「とにかく!ボクの服はいいの。それにボク、もう服は買ってるから」

 

「だったらなんでここに」

 

「可愛い洋服があるって聞いたから」

 

「何か買った?」

 

「………これ?」

 

 

そう言って指さす瑞希の先には私が選んだ服。それもカゴに入っている服だ。これ、私が買うんだけど

 

 

「ふざけないで。ちゃんと買いなよ。ほら、私が選んであげるから」

 

「嫌だよ。莉緒が選ぶと黒い服になるもん。それにカゴの中全て黒色だし」

 

「だったら、選びなさい。さもなければ瑞希が着る服が全て黒になるわよ」

 

「分かったよ。もう、莉緒はワガママなんだから」

 

 

瑞希はそう言いながら服を選び始めていく。私のでは無く自分のを。しかし、これが普通なのでワガママだとは言われたくないよね

 

それから瑞希が選び終わるのを待つこと数分。瑞希は選び終えたのは手に洋服をもって戻ってくる

 

 

「ボクのはこれで終わりだよ!莉緒は?」

 

「私もこれ以上は予算が」

 

「予算がって。絵描き師として稼いでるんじゃないの?」

 

「あれ?話した事あったっけ?」

 

「ううん。でも莉緒って今有名な絵描き師Roiだよね?」

 

「何故それを」

 

「この前ナイトコード内で莉緒が送ってくれたイラスト。あれを見たら誰でもわかるよ。だから絵名は凄く嬉しそうにしてたし」

 

 

確かに私はナイトコード内で絵名が絵に対してスランプがあるって言ってたから片っ端から私が描いたイラストを送ってた。でも、その時誰もRoiについて触れなかったからバレてないと思ってた

 

 

「そうなの?」

 

「うん。だって、絵名Roiのファンみたいだし」

 

「それは知らなかった」

 

「言ってないからね。で?実際のところは稼ぎはどうなの?」

 

「一応、イラストは趣味でやってるからね。仕事の依頼がある時はお金を貰ってるけど。そこまで稼げてないよ」

 

「そうなんだね」

 

「瑞希達こそ稼いでるんじゃないの?ほら、CD出てるし。動画とかも出してるじゃん」

 

「ボクはそこら辺の事は知らないかな。ボクは絵名が描いてくれたイラストを使って動画を作ってるだけだから。それにお金を貰ったとして奏とまふゆに行くんじゃないかな」

 

「瑞希も絵名も凄いけどね」

 

 

25時、ナイトコード。通称、ニーゴ。顔や姿を公開していないサークルグループ。彼女らの作る曲は凄まじく人気があり、今ではCDを出すほど人気となっている。もちろん動画の方も人気で再生回数が凄いことに

 

 

「ボクはまだまだだよ」

 

「そんな事ないと思うけど」

 

「莉緒は優しいね」

 

「素直に言ってるだけだよ」

 

「そこが優しいんだよ」

 

 

私達はお互いに笑いながらレジへと向かう。そして、レジで会計を済ませた私達は洋服屋から近くのファミレスで休憩する事に

 

私は瑞希にポテトを奢る事になってるので、ドリアとポテト。瑞希は普通にオムライスを頼んだ

 

 

「いやぁ。ごめんね。奢ってもらっちゃって」

 

「まだ会計前だから奢るかどうかは分からないよ」

 

「え?」

 

「嘘嘘。だから、そんな悲しそうな顔しないでよ。子犬か」

 

 

私は冗談で言ったのに、何故か悲しそうな顔で私を見てくる瑞希。その姿が子犬みたいで可愛かった。本当に瑞希は可愛いよね

 

 

「子犬かぁ。ワン!」

 

「……」

 

 

瑞希は笑顔で犬の真似をし始めた。だが、ここがファミレスだと言うことを理解して欲しい。さっき、ワン!って言った時、一瞬客がこっちを向いたよ

 

 

「知ってる?人が発する音質と犬が発する音質って似てるようで実は似てないんだ。だから、犬がワン!って言うのと人がワン!って言うのとでは音が違うんだよ。でね、ここからが重要なんだけど」

 

「う、うん」

 

「似てるようで似てないって言っても、音質を自分で変えられる人なら似てるんだ。だから、犬の鳴き声を真似して上手いって言われる人は音質を変えられるのかもしれない。でもね?それはあくまでも聞いてる側が言ってる意見だから、科学的にはそれが上手いかどうかは分からないんだ」

 

「えっと」

 

「だから、さっき瑞希が犬の鳴き声を真似してたけど。それは上手いと思ってやったのかもしれない。まぁ、私は上手いと思ったけど、科学的に判断したらもしかしたら」

 

「ごめんって!もうやらないから!なんでそんな長文をスラスラ言えるの!?それに、なんでわざわざ調べて」

 

「あ、これ。何となく私が今思いついた説明だから間違ってる」

 

「少しでも凄いと思ったボクの感想を返して!」

 

 

そんな犬の鳴き声について普通の人が調べる訳ないでしょ。馬鹿でも分かることなのにって言おうとしたけど、目の前で頬を膨らませて怒ってますよアピールをしている瑞希を見ると言えなくなる私

 

 

「もう。莉緒と話してるとまふゆと話してるみたいでなんか」

 

「だって、まふゆが素直に言う時はストレートに言った方が伝わるよって言ったの私だもん」

 

「……絵名がそれにどれだけ苦労している事か」

 

「してるの?」

 

「うん。結構、まふゆって素直に言う時。ストレートに言うから傷つきそうになるんだよ?でも、まふゆの意見って正しいから嬉しいから複雑な気持ちになるかな」

 

「あらら。可哀想に」

 

「他人事みたいに」

 

「私はニーゴじゃないんで分かりませんね」

 

「ナイトコードでのボク達の会話を聞いてるんだから知ってるじゃん」

 

「あ、確かに」

 

 

私の言葉に笑う瑞希。でも、瑞希の言う通り私はよくナイトコードでの会話を聞かせてもらってるからまふゆのストレート攻めを私は聞いた事がある。だいたい絵名に向かって言うことがあるから絵名が可哀想にとは思った事はある

 

 

「でも、莉緒が来てからボク達変わったよね」

 

「ん?そう?」

 

「うん。なんかこうみんな健康的になった…………………頼んでない野菜を置いていくし」

 

「えぇ!?そんな家なの!?」

 

「莉緒のせいじゃん!毎回家に来る度に野菜を持ってくるから!」

 

「でも、嬉しいでしょ?野菜ってね、ちゃんと食べないと栄養がね」

 

「分かってるけど。あれ、ボク達罪悪感あるんだよ?お金大丈夫かな?って」

 

「絵描き師として稼いでるので」

 

「さっき、洋服屋では稼いでないって」

 

「過去を振り返ると痛い目にあうよ?」

 

「痛い目って」

 

「瑞希の家にある服を全て切り刻む」

 

「やめてよ!」

 

 

とこんな会話をしていると頼んでいた料理が運ばれてくる。何か言いたそうな瑞希に私は食べてる間一言でも喋ったらまじで切り刻観に行くから。と言って黙らせる。やはり、ご飯は静かに食べないとね

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