【強欲】によるゲーム実況その1~蜘蛛ですが、なにか?編~   作:ロキブレイカー

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題名ってつけるの難しいですね。


M1 佐藤和子 改め ミネルヴァ・ラフ・クレストン

 自分は昔から、やろうと思えば大抵のことは出来た。

 

 そう、できてしまったのだ。

 

 

 

 

 自分はどんな人生を過ごすべきだろう?

 

 小さいころからそれをずっと考えて生きてきた。

 

 

 作家になるか、スポーツ選手になるか。

 

 起業して社長になるか、それとも出世して成り上がるか。

 

 警察官になるか、はたまたヤクザにでもなるか。

 

 

 文字通り何でもできてしまう自分の運命に、そしてこの状況を作り出している社会に、ある意味絶望しながら、毎日を過ごしてきた。

 

 

 

 とりあえずの目標ができたのは、高校入学からだ。

 

 どこまでも「普通」というものを極めてみようという目標が。

 

 

 目標が決まれば、後は行動するのみだ。

 

 まずはクラスメイト一人一人の顔を調べ、そのデータの平均値に化粧やプチ整形をして自分を近づけた。

 

 次に個々の学力や身体能力を調べ、その平均に自分の成績を合わせた。

 

 クラスメイト同士の友人関係も全て調べ上げ、それぞれの友好関係を把握しその平均の分だけ仲良くなることにした。

 

 

 もちろん、「普通」になるための努力を怠ることはない。

 

 何かあった時のために、必死で勉強し全力で体を鍛えた。

 

 もちろん、その光景を他の人に見られてはいけないように気を付けていた。

 

 見られれば、「普通」でない、と認識されてしまうから。

 

 

 もちろん、何度か失敗したことはあった。

 

 友人関係の構築だったり、誤って加減を間違えたり。

 

 だから失敗した人たちには皆、学年の変わるころに引っ越してもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ソウジャナイト、「普通」ジャナイノガバレテシマウカラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ある時、一つの致命的失敗を犯した。

 

 努力の現場を、家族に見られたのだ。

 

 幸いまだ他人には言っていないようだが、食卓の場では家族でそのことを話題にしていた。

 

 このままでは、いつの他の人に言われて「普通」でないのがばれるか分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ケサナクテハナラナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 隣町で工具を買い、家族がいない間に車にしばらく運転したらブレーキが利かなくなるように細工をした。

 

 自分の知能があればこれぐらいは簡単にできる。

 

 あとは、家族が事故に遭う直前の外面を良くしておいたり、工具をひそかに捨てておくことで工作は完了する。

 

 

 

 家族が無事、事故に遭い死んだ。

 

 あの後、役場の人やら警察やらが来たけれど、結局車に仕掛けた細工はばれなかったようだ。

 

 家族が事故で死んでから、学校では少しよそよそしい空気が流れていたが、それも時間がたてば消えていった。

 

 先生はいつまでたっても気にしてくれていたけど。

 

 

 

 2年生になって、しばらくしたころだった。

 

 6月になったばかりのある日、古典の時間に突如激痛が走ったかと思うと次に意識が戻った時には赤ちゃんに戻っていた。

 

 最近のライトノベルでよくある異世界転生という奴だということはすぐに分かった。

 

 

 

 

 

 ステータスの存在を知ったことで、自分の運命が大きく変革したことを知った。

 

 

 

 

 

 

 

 この世界なら、自分の求めることが見つけられると知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界なら、自分の好きなことができると知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この世界は、自分が、私が、壊すに値する世界だと知った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アア、タノシミダナ。

 

 

 

 

 コノ世界ガ壊レル時、ドンナ光景ガ見ラレルノダロウ?

 

 

 

 

 タノシミダ。アア、ホントウニ、タノシミダ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手始めに、まずは強くなることから始めましょう。

 

 

 

 なあに、簡単なことです。今までもやってきたことではありませんか。

 

 

 

 たかだか世界を騙すだけです。

 

 

 

 簡単なことじゃありませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 《熟練度が一定に達しました。スキル『偽LV1』を獲得しました》




D 「「普通」であるように偽装することだけに世界でも有数の才能を使い、親すらも殺してその才能を偽ったあなたにはこのスキル。あなたがこれほどの才能を持っていたことを、私ですらスキルを与えるときに初めて知りました。」
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