最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)   作:渚桜@戦闘兵機

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―ここ『ラカス』は全九ヶ国の内、最弱の国だった。
だが『メリッツ戦争』の対策としてラカスは
最強の戦闘用人型AI『レオパルド』を造り始める―


最強最弱の戦闘兵機(レオパルド) 序章 -アングシミュラ‐
出会い。


──この世の中は理不尽で出来ている──

 

 

 

 ここラカスは全九ヶ国の中で幸いにも貴重な資源が豊富に採取することができ、最もIT産業が進んでいる。 だが人口は一番少ないという事もあり、人が戦死するのを極力減らす為に、得意なIT産業を戦争で勝つために力を注ぐ。

 

 

 

 だが戦闘に特化した人型AIの製造は当然簡単ではない。

 

 製造工程はもちろん、管理やメンテナンスが非常に難しい……

 

 AI自体は中のプログラミングを変更することにより戦闘用に改良できるが、人型を形成している外部装甲には、加工が難しいとされる超硬合金を多く使用している。

 

 そのため、失敗することも少なくはない。

 

 

 

 だが、使っている材料が高価で貴重なこともあり、一般や他の企業に販売したり等の失敗作の処分方法ができない

 

 故に、僕たち失敗作は廃棄処分されるしかないのだ。

 

 

 

 廃棄処分されるAIは意図的に回路を破壊され、故障状態にされる。

 

 だが僕は、その故障作業をなぜかスルー、そのおかげで新品同様の失敗作の状態で処分場に隔離された。

 

 失敗作とは言え、僕だって戦闘用に改良されたAI

 

「こんな腐った世界、僕一体だけでも……」

 

 人間が入ることのない処分場に隔離された僕は、不可能と分かっていることでも考えてしまう。

 

 

 

 だが遠くから人間の足音が聞こえてくる。

 

(なぜ此処に人間が…いや、まずはこの人間を殺してから此処から脱出しよう)

 

 だんだん人間の足音が近づいてくる

 

 ここにいるAI達は故障中、動かないためバレない様にジッとし、殺気も隠して、僕に背中を向けた瞬間後ろから頭部を掴み、壁に叩きつけて殺す。

 

 そのぐらいの力なら当然持っている。

 

 

 

 このまま行けば、あと5歩で通り過ぎるだろう。

 

 4、3、2、

 

 だが足音が止まる。

 

(なぜ止まった……)

 

 人間がこの処分場に来る前から僕は動いていなかった、バレるはずがない。

 

 足音が最後に鳴った方向から考えると、通り過ぎてはいない……

 

 だがこの人間はどうして僕を通り過ぎずに、近くで止まったのか

 

 いろんな可能性を考え、確率を計算していると

 

「君は……この世界はつまらない、くだらないと思わないか?」

 

 低いとも高いとも取れる男の声で話しかけられる

 

 声の波長から感情を読み取ると……高鳴っている……? なぜだ……

 

 少し目を開き、目の前にいる男に目線を合わせる。

 

 こちらに手を伸ばし、微笑みながら再び口を開く

 

「俺はこの世界が嫌いだ、君のような逸材を「失敗作」と罵り、廃棄処分しようとしているからね」

 

「僕は、この世界は理不尽と思っている。それより、貴方は誰だ。なぜ処分場にいる」

 

「そんなことを言えば、なぜ君こそ此処にいるのに故障していないんだい?」

 

 

 

 ッ! しまった、こいつは関係者で僕の存在を本部へ報告し、真っ先に処分するつもりか、その可能性を考えていなかった

 

 どうする、まずはこいつを殺すか? いや、既に本部に報告されている可能性もある、こいつを人質にとるか? だがこいつの『レベル』が低ければ処分場ごと……

 

 

 

 これでもかという程いろんな可能性を考えていると

 

「まずは此処から出て、俺の住処に行こう」

 

「……? なぜ庇うn」

 

「ついてこい」

 

 まだ話している途中だったんだが…… 自分以外の話は聞かないタイプの人間か? 

 

 

 

 ひとまず、此処から出る事は僕の目標でもある。

 

 とりあえずついて行ってこいつの住処で作戦を考えるとするか……

 

 

 

 5分程処分場の中を歩き回り、出口に着いた、

 

「此処が処分場の出口か……やけに小さい出口だな」

 

「この処分場には人は入らないし、送られてくるレオパルドは普通故障していて動かないからね。 年に一度、割れたり崩れた細かい部品を外に出す為に作られた物だからね」

 

「なるほど。だがどうやって出るんだ?」

 

「これは俺が作った見た目だけのハリボテだ」

 

 そう言うと壁際に小さく作られた取っ手を掴み引き始めると―

 

 

 

 ―ガチャー

 

 

 

 見た目は完全に壁と、下のほうに20cm四方の出口だが、開けてみると人一人は余裕で通れる程の扉になっていた

 

「……よくこんなの作りましたね……」

 

「まぁ、物を作るのは得意だからね、それに君のような逸材と見つける為の作業と考えれば簡単なもんだ」

 

「人間にしては大した考えですね」

 

「言ってくれるな……さすが最新AI様だ……」

 

「戦闘用にプログラミングされていますが」

 

「「戦闘用」という事は、無駄なことを考えず、効率よく考えたりできるだろう?」

 

 無駄なことを考えず効率よく……か……

 

「……ます」

 

「ん? もう一回言ってもらえるか?」

 

「……違います。僕は失敗作なので無駄なことも考えて、効率も悪いです」

 

「へぇ、そうなんだね、まるで人間みたいな考え方をするんだな」

 

 そんな褒め方されても嬉しくない……

 

 ん? 嬉しい……? 嬉しいってなんだ……? そんな人間の感情なんか……

 

 そう思っていると―

 

 

 

「さぁ、出るぞ。君からすれば初めての外で、初めての「反抗」だ!」

 

 

 

 そこに広がっていた景色を見て、僕は驚いた。

 

 

 

 ──そこには──




最後まで読んでいただきありがとうございます。
小説は書き慣れていないので、読み難かったり分かり難かったりするかもしれません…

その際はぜひご意見の方言っていただけると幸いです。
今後も『最強最弱の戦闘兵機』をよろしくお願いいたします。

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