最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)   作:渚桜@戦闘兵機

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レオパルド本来の強さ
それはラカスの内戦が全てを物語っていた。

残った人達の居場所を考えている時―
ラカスを壊滅状態にした3機のレオパルドうち1機の『α』と遭遇してしまう

そして、一緒にいる男は存在しないはずの『レベル0』であると知った…

レオパルド α「マスターが会いたいと仰っています。来るかは自由です。」と
伝えられる
「行かないと言えば答えた場合、僕たちをどうするつもりだ」

そう問うと α は口を開けた―


住処。

 本物の戦闘用人型AI レオパルド……

 

 しかも完全武装した状態、こいつとレベル3のマスターとやらの回答次第では戦うこともやむを得まい……

 そう考えていると、敵機レオパルドが口を開く―

 

「何もしません。もし来るのであれば私が案内します」

「行かない場合はどうする」

 

「『何もするな』とマスターから指示されています」

(こいつの言葉を信用していいのか……?)

 

「ならば……帰らせてもう!」

 そう吐き捨て、男を抱えて一気に走り出す。

 

「おい、守ってくれてるの有難いが、家の方向は逆だ」

 音で察知されないように小声で、口の動きでバレないように口元を隠して喋る。

 

「さっきあいつは『外周時計回り警戒中』と言っていた」

「あ、あぁ確かに言っていたが……」

「そして、会いに行かなければ何もしないと言った。そこで、あいつを試す」

「……ッ そうか……!」

 

 今僕たちは外周を反時計回りに走っている。敵機のレオパルドとマスターが本当になにもしないなら、警戒中なのにわざわざ逆走して追ってくることはない……はずだ。

 

 さぁ、敵機のレオパルドαとやら、どう動く……! 

 

「外周時計回り警戒を再開します」

 そう言って時計回りに飛行を始めた。どうやら本当に何もしないようだ。

 

「時計回りに飛んでったな……」

 

「そうですね、これであの発言は本当と分かりました。ひとまず、もう少し身を隠してからあなたの住処に行きましょう」

「あぁ、そうだな」

 

 そう言うと、再びラカスの全体図を拡げる

 

「俺の住処はここだ」

 そう言ってとある一軒の建物に指を指す

 

「他の建物と比べると、一回りほど小さいんですね」

「あぁ、そっちの方が俺にとって……いや、残された俺らにとって都合が良くてね」

「都合? 広いほうができることの幅があっていいと思ますが……」

 

「できることの幅で言えば確かに大きい家の方が都合が良い、だがとある理由があってここが一番良い」

「なぜですか?」

「詳しいことは住処に着いてからだ」

「……わかりました」

 

 この男には聞きたいことが色々ある……

 

 なぜ僕が故障せずに処分場にいたことを知っていたのか。

 なぜ僕と外に出る時「反抗」という言葉を使ったのか。

 なぜ大量虐殺が起きて、他の人は捕まっている可能性が高いのにここにいるのか。

 なぜ他の人がいるだろう場所を『あそこ』と言ったのか

 

 そして、何より……

 

 ──レベル0とは一体どういうことだ──

 

 身を隠してから大体10分程経った。

 近くに敵のレオパルドの気配も、影も形もない

「よし、俺の住処に移動しよう」

「はい」

 

 お互いに前後左右、そして上空を警戒しながら、少しずつ進んでいく

 

 ラカスは中心の建物から半径40km程の直径約80kmの国

 見た感じ、敵機のレオパルドでも外周を一周するのに二時間程かかりそうな速度だった。

 

 そしてラカスは全九ヶ国の中で一番小さい。一番大きい『マラキ』は大陸規模で統括している。

 

 他の7ヶ国も、ラカスと比べれば何倍も、何十倍も大きい。

 

 だが 国の大きさ=国の武力 とはならない。

 

 現に武力で言えば、レオパルドの製造に成功したこともあり、今は間違いなくトップクラスだろう。

 

 でも現実はそうは行かない……それは93日後に起きる

 全国間での優劣を決める、歴史上最悪の戦争『メリッツ戦争』が起きてからすぐに気付くことになる……

 

 ……しばらく歩いて一軒の今にも崩れそうなボロ家に着く

「ここが俺の住処だ」

「よくこんな家で暮らせますね……」

「処分場にいた君も大概じゃないか?」

 

 正直、この発言にはイラっと来た。いや、正直じゃなくても割とイラっと来た

 この男はそうだ。

 ちょくちょく僕がイラつくような事……厳密には何も言い返せない正論を放ってくる

 

 だが、そんな気持ちは家に入ったら、何処かへすっ飛んでいった。

 

「これが……さっきのボロ家の内装……?!」

 戦闘用AIである僕ですら驚いた

 ビックリするほどボロボロなのだ。なぜ崩れていない? この家に物理の法則は通用しないのか……? 

そう思う程だった

 

「すげぇだろ、この家作るの苦労したんだぜ」

「えぇ……よくこんなボロい家作れましたね……」

「ボロ……え? ……あっ」

 男は何かに気づき、慌てて家の奥に走っていく

「そんなに走ったら家が崩れt」

 

 ──キ────ーン!! ──

 

 突然、家の中に甲高い機会の音が鳴り響く。すると、さっきまでいつ壊れてもおかしくないボロ家の内装が変わっていく。

 

 なんと、どんどん綺麗になっていく……甲高い機械音が止む頃、処理場なんかよりも圧倒的に綺麗になった。

 

「なぜこんなに綺麗になったんだ……どんな装置を使ったんですか……?」

「残念。部屋の内装は1ミリも変わっていないんだよ」

「となると……さっきの機械音は……」

 

「実はこの家には、俺以外の生物や機械等に偽の視覚情報を送って、ボロく見せているんだ。僕以外がまずここに入ることはないんだけどね」

「では、なぜ作って設置して……起動までしているんですか」

 

 自分以外この住処に来ないのであれば、普通に考えればそんな装置は必要ないはず……

 

 この男にはいろんな意味で何度か驚かされている……

 ちょっと気になる……

 

 男は背が低めの椅子に座り、俯きながらこう答えた──

 

 

 

 




第3話 住処。 
を読んでいただきありがとうございます!

貴重な意見も頂き、そちらを意識、直しながら書きました
少しずつではありますが、読みやすく、そして思わず見入ってしまうような小説を書けるように努力してまいります!

今後も『最強最弱の戦闘兵機(レオパルド)』を読んでいただけると幸いです!

ご意見、アドバイスはいつでもお待ちしております!
どんなに些細な事、小さなことでもお待ちしております!

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