気がつくと其処は、地獄だった…
なんて事はなく、普通のマンションの一室のリビングのソファに座っていた
「お、なんぞコレ」
ソファ前のテーブルに置かれていた一枚の紙を見つけ、読んでみる
「なになに…コレは転生者アフターフォローです……」
其処に書いてあったのは、どうやらこの世界での俺の事のようだった
・この世界での名前 神尾 創(かみお つくる)
・個性「万物創造(創造神)」
創造神が本来の個性名ですが、対外的には万物創造となっております
・個性詳細 その名の通り万物を創造する事が出来る
この世に存在しないとされるものでも創る事が可能(エリクサーやエクスカリバーやビームライフルとか)
創ったモノは壊れない限り消えて無くなったりしません
・デメリット 創造に必要な対価は時間、複雑なモノやこの世に存在しないとされるものは創造に時間がかかります
ただし、何度も反復して創る事で短縮可能
・現在の肉体年齢 15
・両親等肉親 無し ヴィランが起こした事件により天涯孤独の身となっています
・現在居る部屋について 買い上げ一括払い済み
・金銭 テーブル下のジュラルミンケース内に当面困らない額を用意済み(1000万)
・雄英高校への願書提出済み、一般入試となります
・他に何か不明な点が御座いましたら、この紙に書いて質問して下さい。お答えします
神より
「へ〜、手厚いサポートだなぁ」
足元のジュラルミンケースの重さに少々ひきながら、俺はある程度のお札を取り出す
さて、まずは…
「入試対策の赤本買わなきゃな」
なんせ、この世界はあのヒーローアカデミアの世界
元の世界とはまるっと歴史が違うのだ、完全に勉強し直しである
「神様にチート能力貰って入試で落ちましたとか、洒落にならないっての…」
オールマイトの活躍を伝えるニュースを流すテレビを消しながら、俺は部屋を出た
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「えーっと赤本買った、ノート買った、筆記用具の類も揃えた、あとは…」
あの部屋、必要最低限度の生活必需品は置いてあったけど、小物やら何やらが足りてなかったんだよな
炊飯器あっても米無いから炊けねぇし、冷蔵庫の中も空っぽ、アフターフォローの金が無かったら行き倒れなるぞアレ
「取り敢えず昼はどっか外で食うかな…今から作るの面ど…待てよ?」
作るで思い出したが、俺の個性って料理も創る事が可能なのか?
おそらく工程を吹っ飛ばして料理だけが現れる事になるんだろうが…試してみるか
「『コンビニおにぎり』……………出たわ」
右手を軽く開いて現れる様に念じたら、10秒程でよくある包装されたコンビニおにぎりが掌に現れた
「マジで出ちゃったかー、コレ料理する必要無くなるな…」
個性で料理が創れる事が確認できた俺は、出て来たおにぎりを食べてみる
「うわぁ…海苔パリのコンビニおにぎりだよ…」
一口で判る、前世でよく食べた一個100円程度の慣れ親しんだ味である
「これ、勉強も必要だけど個性について検証しとくか…」
部屋に帰って検証開始だな、こりゃ
なお、その後ノートや筆記用具も個性で創ればよかった事に気づき、ちょっと金を無駄にしてヘコんだ
何か不明な点が御座いましたら、感想欄にて質問して下さい
作者より
他の作品でたまに見るけど、歴史が違うのに入試で満点とか取れるもんなんですかねぇ…