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才能マンはチートで越えるもの
入試から一週間程経過したある日の朝
そろそろ合格通知が来る筈なので、エントランスホールの郵便受けを確認すると、其処にはほんのり膨らみのある封筒が入っていた
「これ、多分あのわけわからん投影機械入ってるよな…?」
部屋に戻り、今どき珍しい蜜蝋を施された封筒を開けると、中から折り畳まれた手紙と予想通りにあの空中に映像を浮かべる機械が入っていた
「コレ、入ってるって事は合格だよな…?」
『私が投影されたァ!!』
「うわー…投影機越しでも画風違うのか…」
『HAHAHA! 驚いてもらえたかな!? 実は来年度から雄英に勤めることになってね。こうして合否通知のプレゼンターに選ばれたのさ!』
すいません原作知識ある程度あるんで、驚き0です…
この世界に産まれたからには誰もが一度は名前と声を聞く押しも押されぬNo.1ヒーロー、「オールマイト」
だが彼は、世間一般に隠しているが過去のAFOとの戦いの末重症を負い、後遺症として活動限界時間が著しく短縮している
「胃の摘出手術と個性因子の減退」
更にそこに追い打ちをかけるUSJ事件での脳無との戦闘による限界突破、この時点で活動限界時間が2、3時間も無い
「いざ、って時の為に創っておいたが…オールマイトに渡すべきか…?」
ポーチの中からとある薬を机の上に取り出す
「でもコレで治るのか判んないしなぁ…外傷は確実に治るが、内臓と個性因子はなぁ…」
第一、コレをオールマイトに渡すとなると、俺が何故オールマイトが弱体化してるのを知っているのか怪しまれる、そうなると俺が転生したことか、個性を誤魔化してる事を喋る必要になる
個性「万物創造」は、書面上はヤオモモの個性「創造」の上位互換のレベルで収まっている
自分の知っている物を、過程を飛ばして創る(現実に存在する物に限る)、というモノだ。創造の様に成分等を記憶する必要が無い、となっている
アレ?てことは入試で配ったポーションも万物創造だと創れない…?やべ、詰んだ…?
「やらかした…問い詰められるよなぁ…腹括っとくかぁ…」
オールマイトによる合格通知を聞き流しながら、俺は自分の考え無しの行動を悔やんだ
(ちなみに敵P99、救助P30の129Pだった)
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「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここは……ヒーロー科だぞ」
入学初日、振分けられた1-A教室でこれから共に学園生活を謳歌するであろうクラスメイトとの挨拶をしていると、モスラの幼虫みたいなのから出て来た不審人物がいきなりそう言った
というか先生だった
ヂュッという音と共に、10秒チャージのゼリー飲料を1秒弱で飲み干すと、寝袋からもぞもぞと這い出た
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね…担任の相澤消太だ、よろしくね」
こんな不審者が担任教師なのに困惑しているのか、他の生徒達はピクリとも動かなかった
「では早速だが
雄英高校デザインの体操服を示し、さっさと行ってしまった
「取り敢えず着替えるか…?」
「そうだな…」
先程まで話していた尾白に言われ、いそいそと着替えることにした…
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「個性把握テストォ!?」
「入学式は!? ガイダンスは!?」
グラウンドに集められた矢先、担任の相澤から告げられたのは「個性把握テストをする」との一言
流石に他の生徒から非難やら質問やらが飛び交うが、「ヒーローになるには入学式やガイダンスなどの悠長な行事に出る時間などない。雄英は「自由」な校風が売り文句、それは生徒に限らず教員側も然り。」とのこと
そしてデモンストレーションとして、爆豪が個性をフルに使って投げたボールは705.2m
「705mってマジかよ!?」
「さすがヒーロー科、"個性"思いっきり使えるんだ!」
「何これスゲー面白そう!」
生徒は各々興奮しているが、俺にはそれを眺めていた相澤先生の雰囲気がスッと変わるのが判った
「"面白そう"か…ヒーローになるための3年間、そんな腹積もりでいるのかい? ……よし、トータル成績の最下位の者は"見込み無し"と判断し、除籍処分としよう」
「「「「え、えええええええええっ!?」」」」
「(デスヨネー、知 っ て た )」
いきなりの除籍宣言に非難轟々となるが、その理不尽を超えていくのがヒーローであり、これからの3年間それだけの課題を生徒に課すのが雄英高校であると言われ、誰も何も言えなくなる
「"
本当は合格ポイントもっとぶっ飛んだ点数にしようか悩んだ