問題児と完全無欠の主人公が異世界に来たそうですゾ〜   作:遺憾千万

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第二話 〜始めてのギフトゲーム〜

〜二時間後〜

「あり得ない、あり得ないのですよ。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス。」

 

「いいからさっさと進めろ。」

黒ウサギの耳を鷲掴みした四人と樹は話を『聞くだけ聞こう』という程度には耳を傾けた。

そして、黒ウサギは気を取り直して咳払いをし、両手を広げて説明を始める。

「…それではいいですか、御五人様。定型文で言いますよ?さあ、言います!ーようこそ“箱庭の世界”へ! 我々は皆様にギフトを与えられた者たちだけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召還いたしました!」

「その『ギフトゲーム』とは何?」

「既に気づいていらっしゃるでしょうが、御五人様は皆、普通の人間ではございません! その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

黒ウサギは両手を広げて箱庭をアピールした。

すると、久遠飛鳥は質問した。

「まず初歩的な質問からしていい? 貴女の言う“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

「YES! 異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

「嫌だね。」

その説明に十六夜は否定したが、黒ウサギは

「属していただきます! 」

と言葉強く言い、さらに説明を続けた。

「そして勝者はゲームの“主催者”(ホスト)が提示した商品をゲットできるというとってもシンプルな構造となっております」

「…“主催者”(ホスト)って誰ですぅ?」

「様々ですね。修羅神仏が人を試す為の試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示する為に独自開催するグループもございます。」

「……成る程。」

「前者は“主催者”(ホスト)が修羅神仏なだけあって恐喝かつ難解。命の危険もあるでしょうが見返りは大きいです。新たな”恩恵“(ギフト)を手にする事も夢では有りません。後者は参加の為にチップを用意する必要が有ります。参加者が敗退すれば、それらは全て“主催者”(ホスト)のコミュニティに寄贈されるシステムです。」

とりあえず質問をし無いまま嫌だったため久遠飛鳥は質問をした。

「後者は結構俗物ね……チップには何を?」」

「それも様々ですね。金品・土地・理研・名誉・人間……そしてギフト、新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むことも可能です。ですが、ギフトをかけた戦いに負ければ当然ーーご自身の才能も失われるのであしからず」

「つまり…『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、そう考えてもいいのかしら?」

久遠飛鳥の言葉に、黒ウサギは驚いた。

「中々鋭いですね。しかしそれは八割正解二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。が、しかし!店頭に置かれている商品も、店側が提示したゲームをクリアすればタダで入手することも可能だと言うことですね。」

「そう。中々野蛮ね」

「“主催者”(ホスト)は全て自己責任でゲームを開催しております。腰抜けはゲームに参加しなければいいだけのでございます。」

ギフトゲームについての説明を終えたのか黒ウサギは

「ところで、話を聞いただけではわからないことも多いでしょう。なので、此処で簡単なゲームをしませんか?」

そして、黒ウサギはどこからかトランプを取り出して見せる。

「何ですぅ?」

黒ウサギの発言に誘宵美九は驚いた。

「先ほども言いましたようが、この世界にはコミュニティというものが存在します。コミュニティ、共同体、社会集団。この世界の住人は必ずどこかのコミュニティに所属しなければいけません。いえ、所属しなければ生きていくことさえ困難といっても過言ではありません。」

すると、黒ウサギがパチンと指をはじくと突然重たそうなテーブルが現れた。

「皆さんを黒ウサギの所属するコミュニティに入れて差し上げてもよろしいのですが、ギフトゲームに勝てないような役立たずでは困りますのです。まったく困るのです。むしろお荷物邪魔者、足手まといなのです。」

黒ウサギは僕達五人に挑発をして来た。

すると、十六夜は

「俺たちを試そうってのか?」

「ちょっと待ちなさいよ、私達は一言もーー」

「自身がないのでしたら、断ってくださっても結構ですよ?」

「随分と楽しい挑発してくれるじゃねえか。」

と十六夜が言った。すると黒ウサギは動揺するように

「お、お気に召していただけたようで何よりです」

「でっ、ゲームのルールはどうするんだ?」

すると、黒ウサギは五人にギフトゲームを体験させる結論を言った。

「……では御五方にゲームの説明をさせていただきます。今回のゲームではこのトランプを使います。」

そう言って黒ウサギはトランプをシャッフルし、テーブルの上に広げた

「このテーブルに並んだトランプからそれぞれ一枚選んでください。ただし、チャンスは一回! 一人につき一枚までです。この53枚のカードの中からK・Q・J・ジョーカーの絵札、計13枚のどれかを引く事が出来れば御五方の勝利です。ですが、引けなかった場合は黒ウサギの勝ちです。」

説明を聞いた五人の中で久遠飛鳥は質問した。

「方法はどんなことをしてもいいの?」

「はい、ルールに抵触しなければ。ちなみに黒ウサギはジャッジマスターという特権を持っていますのでルール違反は無理ですよ? 黒ウサギの目と耳は箱庭の中枢とつながっているのです。」

「でっ、チップはお前の言うギフトをかけるのか?」

「今回皆さんは箱庭に来たばかりなので、チップは免除します、しいて言えばあなた方のプライドをかけるといったところでしょうか」

「へえ。で、俺たちが勝った場合は?」

「……そうですね。それでは黒ウサギが何か一つ言う事を聞く、というのでどうでしょうか!」

「ほう……何でも、ねえ。」

黒ウサギの言葉に、十六夜は黒ウサギの豊満な胸に寄せた。

「ですが、性的な事は駄目ですよ!」

「冗談だよ。」

「胸なら美九の方が大きいですぅ!」

樹はその行動に飽きて溜息を吐いた。

「で、どうする」

「どうもこうも」

「……うん。やろうか」

「私もやるですぅ!」

「……暇つぶしに良いかな。」

黒ウサギは五人全員の参加が決まったので、

「それでは始めましょうか。」

それを見て嬉しそうに黒ウサギはゲーム開始の合図を挙げた。

五人は先にカードのチェックをさせるように要求して、黒ウサギも許可をした。しかし、樹は確認し無かった。そしてカードがテーブルの上に並べて、最初は樹がすると言った。

「……黒ウサギ、少し良いかな?」

「何ですか?」

「僕はこのトランプの中からK一枚・Q二枚・J一枚・ジョーカー一枚の絵札、合計五枚のカードを取るよ。それでいいかな、他の皆も?」

黒ウサギは驚いて

「ええーーー!幾らなんでも無理ですよ。」

「そうよ、グラディウス君。貴方はこのカードを見て無いのにこの中から取るなんて不可能よ。」

久遠飛鳥は反対したが、十六夜は

「いいんじゃねぇか。どうせ、お前の実力を知りたいからな。」

「ちょっと、十六夜君。」

「うん♪うん♪美九も見たいですぅ♪」

「……それで良いかな、久遠さん?」

「いいわ。その代わりグラディウス君の実力を見せて貰うわ。」

すると、樹はそのトランプの中から五枚のカードを取り、十六夜,久遠,春日部,美九に渡した。すると、十六夜から美九まで、K一枚・Q二枚・J一枚・の絵札が。そして、樹にはジョーカー一枚が。

黒ウサギと四人は驚いた。

「えーーーーー!!」

「なんだと!?」

「ええ!」

「……吃驚。」

「わっ!驚いたですぅ♪」

樹にカードを貰った四人は同時にそれぞれがカードを確認し、宣言道理の事であることを確認し驚愕した。

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