問題児と完全無欠の主人公が異世界に来たそうですゾ〜   作:遺憾千万

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第五話 〜黒ウサギのコミュニティの状況〜

 

黒ウサギはその言葉に焦り

「そ、それは十六夜さん達にオモシロアカシク過ごしてもらおうと…」

「俺も初めは純粋な好意か、誰かの遊び心で呼び出されたんだと思っていた。」

と十六夜は言った。そして、樹は

「ああ、僕も思った。だけど、異論は上がらなかった事は僕達だけでは無く、他の三人もこの箱庭に来る理由があったんでしょ。だから、黒ウサギの事情なんて特に気にし無かったけど、僕は黒ウサギが必死に見えるんだ。これは、僕と十六夜の考えてだけど、黒ウサギのコミュニティは弱者チームなのか訳が有って衰退しているチームじゃないのか思ったよ。考えてみたら、今の様子や十六夜がコミュニティに入るのを拒否した時、本気で怒った事も合点にいくんだ。そうだよね、十六夜。」

「ああ、完璧だグラディウス。で、黒ウサギどうよ百点満点だろ?」

黒ウサギは十六夜と樹の考えを聞いて驚いた。すると十六夜は

「んで、この事実を隠して居たって事はだ、俺達にはまだ他のコミュニティを選ぶ権利があると判断出来るんだが。」

「ああ、そうだな。」

十六夜達が他のコミュニティに行く事が可能だと分かってしまって黒ウサギは

(今のコミュニティの状況を話すのはリスクが大きい…せめて加入承諾を取ってからなら良かったのに…)

「話さ無いなら、話さ無いでいいぜ?俺達はさっさと他のコミュニティに行くだけだ」

「僕はどっちでも良いよ。でも、出来るなら話して欲しい。」

観念した黒ウサギは

「…話せば協力していただけますか?」

観念したと分かった十六夜は

「面白ければな」

そして、黒ウサギは自分達のコミュニティについて説明した

「まず、私達のコミュニティには名乗るべき“名”が有りません。よって、その他大勢の意…“ノーネーム”という蔑称で称されます。」

「成る程。“ノーネーム”は日本語に訳すと名無しだからか。」

樹は納得した。さらに、黒ウサギの説明が続いた。

「次に、私達には旗印も有りません。この旗印と言うのはコミュニティのテリトリーを示す大事な役目を担っています。トドメに…中核を成す仲間は一人も残って居ません。黒ウサギとジン坊ちゃん以外は十歳以下の子供ばかりなのですヨ!」

その言葉に十六夜は

「オマエがゲームに参加したらいいじゃないか。俺が見た所オマエ方が良っぽど強い様に見えるが。」

しかし、黒ウサギは

「それは、ウサギ達が“審判権限”(ジャッジマスター)と呼ばれる特権を所持できる事に由来します。」

「「ゲームの審判か」」

と十六夜と樹は同時で納得した。黒ウサギは“審判権限”(ジャッジマスター)の説明をしてくれた。

「“審判権限”(ジャッジマスター)を持つ物が審判を務めるゲームでは、ルール違反=即敗北となる為、多くのゲームで必要とされています。ですが、“審判権限”(ジャッジマスター)の所持は代償として、“縛り”がございます。」

「縛り?」

「はい。一つはギフトゲームの審判を務めた日より数えて十五日間はゲームに参加出来無い。二つは“審判権限”(ホスト)側から認可を取らねばゲームに参加出来無い。三つは箱庭の外で行われて居るゲームは参加出来無い。黒ウサギの審判稼業はコミュニティで唯一の稼ぎでしたから、必然的にゲームに参加する機会も少なかったのデスよ。」

黒ウサギは少しだけ落ち込んだ。そして、黒ウサギは自分のコミュニティの原因を話してくれた。

「それもこれも、全ては箱庭を襲う最大の天災ーー“魔王”のせいです。」

“魔王”と言う言葉で十六夜はテンションが上がり。

「ま、魔王!?なんだよそれ超カッコ良いじゃねえか!箱庭には魔王なんて素敵なネーミングで呼ばれてる奴が居るのか!?」

十六夜の言葉に呆れて黒ウサギは

「え、ええまあ。けど、十六夜さんが思い描いて居る魔王とは差異があるかと…魔王は“主催者権限”(ホストマスター)という特権階級を持つ修羅神仏で、挑まれたらが最後誰も断る事は出来ません。私達は、魔王のゲームに強制参加させられ…かつての地位も名誉も仲間も全てを奪われてしまいました。」

「ところで、コミュニティを新しく作ったら駄目なの?」

樹はそう提案したが、黒ウサギは

「そ…それは…、改名はコミュニティの完全解散を意味じす…。しかし、それでは駄目なのです!私達は…仲間が帰ってくる場所を守りたい!その為に異世界からの召喚という、最終手段に望みを掛けたのです…!魔王から誇りと仲間を取り戻す為コミュニティの再建の為、どうかその強大な力を我々に貸していただけないでしょうか…!」

その言葉に樹は納得して

「僕は魔王を倒して黒ウサギ達のコミュニティを助け様と思うけど。十六夜はどうする?」

すると、十六夜は黒ウサギに

「…黒ウサギは如何して俺が“世界の果て”を見て見たいんだと思う。」

(十六夜も俺と同じ考えだな。)

樹は十六夜の言葉だけで黒ウサギのコミュニティに入ると分かった。

十六夜の言葉に黒ウサギは

「やっぱり…面白そうだからでしょうか?十六夜さんは自称快楽主義者ですし…」

「半分正解。なら、俺は如何して面白いと感じたんだろうな。」

黒ウサギは考えていたが

「ーーはい。タイムアウト。」

「だ、駄目ですよ!ゲームの時間制限は最初に提示され無い限り違反です!」

「…簡潔に言うと、“ロマンがあるから”だな。俺のいた世界は先人様方が全て掘り尽くして、殆ど残って無かったんだよ。だけど、この世界なら俺並みに凄い物があるかもしれないと思ったのさ。」

「な、成る程。十六夜さんはロマンがある物を見て感動したいのですね。」

「感動に素直に生きるのは、快楽主義の基本だぜ?魔王から誇りと仲間をか、いいなそれ。」

二人が話終わると僕達が見た滝と世界の果てはとてもロマンで感動した。

すると黒ウサギは

「ーーー…は?」

「HA?じゃねえよ。協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ。」

「あ、あれれ?今の流れってそんな流れでございました?」

「そんな流れだったぜ。其れとも俺が要らねえのか?」

「十六夜さんも私達に必要です!」

「素直でよろしい。ま、こんなデタラメで面白い世界に呼び出してくれたんだ、その分の働きはしてやる。」

(でも、十六夜さんは如何して黒ウサギ達に…あれ、じゃあ…)

「けど、他の三人の説得には協力しないからな、騙すのも誑かすも構わないが、後腐れない様に頼みぜ。」

「…はい。」

「と言う訳で宜しくなグラディウス。」

「ああ、お互いこの世界で頑張って行こうぜ。」

二人はお互いに握手をした。この光景に黒ウサギは

(彼らは同じコミュニティで戦って行く仲間。利用する様な真似をしては得られる信用も得られ無い…コミュニティが大事だった余り…反省です。帰ったら、あの御三人にも説明しなければ。ジン坊ちゃん、大丈夫でしょうか…」

そして、三人は箱庭に向かった。

〜箱庭〜

「…はい?」

「もう一度いいますねぇ。ーギフトゲームをする事に成ったのですぅ。」

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