問題児と完全無欠の主人公が異世界に来たそうですゾ〜   作:遺憾千万

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第八話 サウザンドアイズへ

 

そんなこんなで黒ウサギと十六夜,樹が帰ってきた。

そして…

「ーちょっと目を離した隙に他コミュニティに喧嘩を売るなんて!しかもゲームの日取りは明日!?一体どういうつもりがあってのことです!!」

三人は黒ウサギに怒られたが

「「「ムシャクシャしてやった(ですぅ)。今は反省しています(ですぅ)」」」

「黙らっしゃい!」

三人はまるで口裏を合わせていた様な言い訳に激怒した黒ウサギ。

「見境無く喧嘩売った訳じゃ無いんだから許してやれよ。」

「そうそう、確かに僕もそのガルドと言う奴は許せ無いね。」

三人の行為に十六夜と樹は良いと思ったが、黒ウサギは

「い、十六夜さんとグラディウスさんは良いと思って居ますけど、リスクが高すぎます!この契約書類(ギアスロール)を見てください!」

「成る程な…“主催者が勝利した場合、参加者は主催者の罪を黙認する”…」

「ふ?ん…つまり、人質も返せ無い訳だね。」

「でも商品はリスキーなチップに見合いますよぉ。」

「そうね、美九さんの言う通り“参加者が勝利した場合、主催者は参加者の言及する全ての罪を認め、人質を無事に返した後コミュニティを解散し、箱庭の法の下で正しい裁きを受ける”こう記している以上、ゲームで決着がつくまで人質に危害が加わる事は無い。」

「たしかに、ガルドの悪事は時間をかければ立証出来ますが、その間に人質に何をされるか分かりませんからね。其れに箱庭の外に逃げられてしまえば其れまでです。」

「“契約書類”(ギアスロール)によると強制執行なら、どれだけ逃げても、強力な“契約”(ギアス)でガルドを追い詰める事ですぅ。」

「はぁ……。仕方が無い人達ですね。まあ、腹立たしいのは黒ウサギも同じですし。“フォレス・ガロ”程度なら十六夜さんとグラディウスさんが居れば楽勝でしょう。」

黒ウサギの言葉に十六夜と樹は

「何言ってんだよ、俺達は参加しねえよ?」

「うん、僕も参加し無いよ。」

黒ウサギは慌てて二人に

「だ、駄目ですよ!コミュニティの仲間なんですから、ちゃんと強力しないと!」

「そういう事じゃねえよ、黒ウサギ。この喧嘩はコイツらが売って奴らが買った。なのに、俺が手を出すのは無粋だろ。」

「うん。其れに“契約書類”(ギアスロール)にもうメンバーが指定して有るから。」

「分かってるんですねぇ、いっくんとまっくん。私も飛鳥ちゃんと耀ちゃんもいっくんとまっくんを参加させるつもりは無かったですぅ。」

「…ああ、もう好きにしてください。」

黒ウサギはもう言い返す気力が無くなった。その状態の黒ウサギにジンは

「あはは…其れじゃあ今日はコミュニティに帰る?」

「あ、ジン坊ちゃんは先にお帰り下さい。ギフトゲームが明日なら“サウザンドアイズ”に皆さんのギフト鑑定を御願いしないと。」

「“サウザンドアイズ”?其れってコミュニティ名前?」

「いえ…“サウザンドアイズ”とは特殊な“瞳”のギフトを持つ者達の群体コミュニティで、箱庭の東西南北上層下層全てに精通する超巨大商業コミュニティです。この近くにその支店があるんですよ。」

「ギフトの鑑定と言うのは何ですかぁ?」

「勿論ギフトの秘めた力や起源などを鑑定する事です。自分の力の正しい形を把握していた方が引き出せる力はより大きくなります。皆さんも自分の力の出処は気になるでしょう?」

そんなこんなで、一同はサウザンドアイズとかいう所に向った。移動して居る時に桜の木が有った。

「桜の木…ではないわよね?花弁の形が違うし真夏に成っても咲き続けている筈が無いもの。」

「いや、まだ初夏に成ったばかりだぞ。」

「…?今は秋だったと思うけど。」

「え?、冬じゃないんですかぁ?」

「…まだ、初秋じゃないのか?」

と噛み合わ無い五人は顔を見合わせて首を傾げた。その様子に黒ウサギは笑って説明した。

「皆さんはそれぞれ違う世界から召還されているのです。元いた時間軸以外にも歴史や文化・生態系など所々違う箇所があるはずですよ。」

「へぇ?パラレルワールドってやつか?」

「ふ?ん。または、並行世界とも言うのか。」

十六夜と樹は二人で納得していた。他の三人は分からない様子だったので黒ウサギは

「そうですね、正しくは立体交差並行世界論というものなのですけども.....この説明はまたの機会ということに。」

目的地に着いて、この話はお開きに成った。

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