ホッとしました! 拙いですが、完結できて良かった!
一本一本、大事に飲んでいく。
目指すは15本。
その後、俺は死ぬ。
「どうにか……! どうにかならんのか!!」
腸相が、お兄ちゃんが悲しんでくれる。
それだけで俺は十分である。
今、先生はきっと不安な思いをしている。
あの人だって人間だ。人間なのだ。俺が人間だったように。
未来の俺が殺してくれなかったからって言った時。
悲しくて、がっかりして、そして、嬉しかったよ、先生。
15日目。俺が死のうとすると、伏黒に止められた。
「先生を助けてからにしろよ! それに首謀者捕まえないと元の木阿弥だろ!」
ごもっともである。
ということで、俺達は五条先生の奪還に動いていた。
アジトに向かうと、先生が立っていた。その目は虚だ。
「傑。傑の体を返せ!」
どうやら洗脳されているようである。
俺は五条先生と対峙する。
お腹は既に反転術式でいえているようなので、ホッとしつつも万全の五条先生と戦うことに戦慄する。
伏黒と釘崎は他の呪霊と戦うので援護は期待できない。
黒幕はとっくに逃げ出した後。
状況の悪さにため息をつきながら、全力で戦う。
無限も、強大な呪力なら突破できる。
宿儺の力を存分に使っての力押しである。
さらに、テレパスでの呼びかけを継続する。
必死に戦い、攻撃を防ぎ、ふと気づく。
俺、負けてもいいんじゃん。
っていうか負けるべきだろ、これで殺してもらえるじゃん。
俺が抵抗をやめて貫かれると、五条先生は目を見開いた。
「悠仁!! 僕は……!!」
心配そうな声。痛みを孕んだ声。
ごめんね、先生。
そうして、俺の意識は闇に沈んだ。
が、目覚めた。
「は?」
俺は起き上がり、手当てされている事に腹を立てる。
「俺、すげー覚悟して殺されたのに!!」
ぱこんと頭を叩かれる。硝子先生だ。
「メロンパンなら倒されたぞ。問題は全て解決だ」
「宿儺は!?」
「それについては五条からじっくり話を聞け」
ということで、俺は五条先生と向かい合った。
「悠仁、おめでとう! 君は500年程で宿儺を消化しまっす!」
「は?」
「だーかーらー」
「今は安定しているし、五百年宿儺を故意に呼び出すことさえなければそのまま人間に戻れるってことだ」
「呪力そのままでよ、凄いじゃない」
「だから、僕は悠仁を殺さなかったんだよね、ちゃんと責任放棄した訳じゃなかったんだよ」
「五百年?」
「そう! 五百年!!」
「その間何してんの?」
「政府の仕事と呪術師に決まってるじゃん」
ざわり、と俺の胸の奥底から湧き上がるものがあり、俺は五条先生の首に手を伸ばした。
「良かったね、これで首もないし、ずっと必要とされるよ!!」
にぱー⭐︎と笑う五条先生の中に黒いものは皆無だ。100%善意で言っていた。
うわあああああああああああああああ!!!!!
俺の心は必要とされる安堵と五百年の社畜生活による不満でぐちゃぐちゃになって、その場を飛び出して部屋に閉じこもった。
当然心配されたが、呪術師って五百年生きるって言われても発狂しないの? ありえないだろ。
「そんなにいきたくないなら死ねば良い」
宿儺にスパッと言われるが、それが出来たら未来の俺は過去まで来ていない。
それでも余りに皆の心配が伝わってくるので、俺は渋々部屋を出た。
「悠仁。僕、嬉しいんだ。僕はずっと、みんなに置いていかれるばかりの人生だった。皆僕についていけない。僕は1人だ。でも、これからは違うんだね」
五条先生の万感のこもった喜びを、否定することなんて出来ず……俺は、未来で過去の五条先生に八つ当たりすることを心に決めた。
「これで悠仁が死ななくて済むのね、ハッピーエンドって奴?」
「あー。完全無欠のハッピーエンドとは言えないがな。4割ってとこか」
「うっせーよ!!」
虎杖悠仁。俺は、所詮四割の男である。