ウマ娘に転生したけど元ネタがなにかおかしい 作:普通のもふもふ
ダークライは出ません。
「おいメテオブライアン行くぞ。今日こそお前に勝ち越してやる。」
あの歓迎模擬レースから1年、今日も今日とて俺はナリタブライアンに練習用コースに連行されていた。
レースの翌日、放課後になった直後に俺の教室に乗り込んできたナリタブライアンは、唐突にその口から爆弾を投げつけてきた。
「おい、メテオブライアンはいるか?私と(コースでの併走に)付き合ってもらおう!」
突然の公開告白に、思春期のウマ娘ばかりが集まっている教室は黄色い歓声で包まれた。俺の目は光を失った。
「昨日お前に抜かされてから(本気で競い合いたいという)この気持ちが抑えきれないんだ。」
どうして…(仕事猫)
君そんなキャラだったっけ?い、いやそれより流石に出会った翌日に原作キャラとうまぴょい(意味深)な関係になるのはまずい!とりあえずこう、やんわりとそれとなく断って友達から始める方向で…
「そ、そう言われても流石に昨日の今日でそれは…嫌ではないけど(気持ちが)重いっていうか…」
「確かに(負けた身では併走したいというのは自分にとって荷が)重いと思われても仕方がないだろう。だがこの(お前と一緒に走りたい)気持ちは間違いなく本物だ!一緒に(コースまで)来てくれないか。」
「キャー」「ジョウネツテキ-」「ウマピョイウマピョイ!」
「」
駄目だ!これは完全に掛かっている。俺では止められそうにない…というか最後のやつはマジで洒落になってないから!
「当然、私から言い出したことだし(昨日のレースでも負けている以上併走までは)無理にとはいわない。だが可能なら、せめてトレーニング位は一緒にさせてはもらえないか?」
これはまさか、あえて一度無理なお願いをした後に手頃なお願いをすることでハードルを下げる交渉テク!?しかも相手はギャラリーも味方につけている状況、俺にはこの要求は…断れない…!
「…まずはトレーニングからでお願いします。」
こうして俺の、ナリタブライアンとの学園生活がスタートした…。
この1年間、俺とナリタブライアンは毎日のように並んで走り続けてきた。俺もナリタブライアンもウマ娘(トリ娘)としての本能か、かなり負けず嫌いなせいで練習とはいえやはり勝ち負けは気になり、積み重ねていくこと235戦97勝96敗42分、最初のレースの分ギリギリ俺が勝ち越している。
「くっ、今日も勝ち越せず仕舞いか…」
あとね、ナリタブライアンが怖いんです。
あんなに情熱的な告白をされたのは初日だけで、それ以降やつのあんな態度はなりを潜めている。だが俺は、ナリタブライアンがしきりに勝負の結果を口に出していたために気づいてしまった。もし負け越したらうまぴょい(意味深)されてしまうと。今はまだやつの中では『俺の方が勝ち数が多い=立場が上』なのだろう。しかしそれが崩れたら…、これ以上は考えるのをやめておこう。
ああ、平穏無事にウマ娘達を眺めながらそこそこレースに勝てれば満足だったのに…
「嘘でしょ…」
うまぴょいなんかには、絶対に負けない!
メテオブライアンのひみつ:尻尾の手触りが高級羽毛布団を思わせるほどいいらしい。