1983年3月1日 午後8時
グダンスク
海王星作戦成功を記念して、国家の垣根を超えた祝賀会がとり開かれた。
大騒ぎをする全ての陣営のなかで僕は……祝賀会の行われた会場の隅にいた。
「見つけたわよハサウェイ」
僕に声をかけたのは、シルヴィアだ
僕はシルヴィアがはだけてる胸元を見て頬を赤らめ照れつつ目線を逸らす
「そんな恰好じゃ変な輩が近寄ってくるぞ」
「近寄ってくる前に潰すわ」
腕っぷしがいいのは認めるよ
怒らせたら、怖いな……。
「でも僕は好きだよ」
僕は勇気出してシルヴィアに告白した。
不貞行為になるが……振られたら振られたでいい。
「僕は、その…アンタの事が好きになったんだ。僕なんか釣り合わないってことは分かってる。でも、それでもアンタの事が好きなんだ……!」
クリューガー中尉に見られなければいいが
「……ありがとう。でもごめんなさい」
やっぱそうなるよな……。
「アンタの気持ち、素直に受け取っておくわ」
シルヴィアは僕の告白を聞いて怒鳴りはせず小さく和やかな表情で笑みを浮かべた。
僕は受け入れられた……。
「ヴァルター以外に私の事を受け入れたのはアンタが初めてよ」
僕は……。
いや、クェスやギギはここにはいない。
クェスの事は忘れるんだ、僕はシルヴィアの事を……。
「戻ろう」
「何処に?」
「テオドール達の所さ、一緒に飲もう」
僕は一緒に飲もうと誘った。
その答えは?
「アンタ一人で行きなさい」
「……」
1人でいたい気分。か……。
僕はテオドール達がいる祝賀会場に戻った。
祝賀会場に戻った僕は、既に切り替えていた。
会場の様子を眺める。
「(楽しそうだな……)」
僕の姿を見つけたテオドールとカティアが駆け寄ってきた。
「ここにいたのか、ハサウェイ」
「ハサウェイさんも飲みましょう!」
「いいのか?僕が…皆と一緒に」
「いいに決まってるだろ」
僕は心の底から歓喜し米粒ほどの涙を流した。
「ありがとう、僕も参加させて貰うよ」
祝賀会場の隅にいるシルヴィアはテオドールやカティア、アネット、ファム。そして西ドイツ軍の衛士達に囲まれる僕の姿を見て小さな笑みを浮かんでいた
僕は恵まれているんだ。
父さん、母さん、チェーミン、アムロさん、カミーユさん……クェス。
僕は今、最高に楽しく優しい仲間たちを囲んでまで送ってるよ。
「ハサウェイさん!」
背後から僕を呼ぶ女性の声が聞こえた。
僕が振り向くと、そこにはリィズがいた。
リィズは、僕の手を引いた。
「いや、僕は」
「お酌くらいさせてください。」
「……じゃ、1杯だけだ。」
「はい!」
リィズに手を引かれつつ、僕は先ほどまでのシルヴィアとの会話を思案する。
自らの意思かもしれない。
今後、第666戦術機中隊が窮地に陥ったら…ベアトリクスを選んでテオドール達を裏切るか?テオドール達側…第666戦術機中隊、反体制派についてベアトリクスを裏切りシュタージを打倒を目指す
悩んでいた。
僕は
どうすればいいか悩んでいた。
その時は……クスィーガンダムの封印を解かれる頃だろう。
例え666の皆を裏切ったとしても僕は修羅の道へ行くよ
そう、何処までも。